クラベリアスタッフがセレクトするベストアルバムをご紹介していきます。日々オフィスに届くサンプルCDや、自分たちで購入したアルバムの中で、実際にしっかりと聴き込んだタイトルの中から、その月のベスト作品をセレクト。有名なアーティストからコアなアーティストまで、趣味趣向で好き放題に選んであります。レコードでも なくデータでもなく、あくまでCDでリリースされたタイトルをチョイス。DJ、クラブ愛好家からビギナーまで、読者のみなさんすべてに興味を持っていただけるのではないでしょうか。も し興味が湧いたタイトルがあったら、ぜひレコードショップやレビュー内のリンクでチェックしてみてください。


  • Perlon
  • Into Infinity

  • Artist:PORTABLE
  • Cat #:PERL023LP
  • Format:CD
  • Release Date:2011/10/26
  • Price:¥2310(tax in)

  • 2000年序盤、ハードミニマルが主流であった時代にオリジナリティー溢れるトラック群で現在に至るクリックミニマル、エレクトロニカ新時代を支えた鬼才の一人「PORTABLE」。
    そんな彼が約4年ぶりに名門Perlonからフルアルバムをリリース。
    近年までのEPを聴くかぎり、彼のやりたいことがぎっしり詰まった内容になったと言えるであろう。
    本人のボーカルを強調させたトラックからメロウなハウストラック、そしてエレクトロニカ系の複雑な シーケンスによるトラックといったバラエティーに富んだアルバムになっている。
    また、さまざまなアーティストとのコラボレーショントラックが収録されているが その中でもお気に入りなのがM-5のEFDEMINとの共作「One Way」で、EFDEMINらしいビートにPORTABLEの不思議で妖しい旋律と、彼のボーカルがループで永遠に響き渡るミニマルトラックに引き込まれてしまった。
    ベテランアーティストPORTABLEのキャリア集大成の傑作アルバム。
    是非聴いてほしい。(Takata)

  • 01. Making Holes
  • 02. Zero One
  • 03. Beauty Pagent
  • 04. Find Me
  • 05. One Way Feat. Efdemin
  • 06. Deeper Love Feat. Lakuti
  • 07. Island Of Thought
  • 08. Onward Feat. Johannes Schon
  • 09. Albedo Yachts
  • 10. Fade Away
  • Desolat
  • Tessa

  • Artist:Tini
  • Cat #:DESOLATCD005
  • Format:CD
  • Release Date:2011/10/17
  • Price:¥1,950(tax in)


  • 10月のオススメタイトルは、ご存知Loco DiceとMartin Buttrichが運営するレーベル"Desolat"からリリースされた、謎の女性DJ/アーティスト「Tini」のデビューアルバム「Tessa」が、全曲安定した楽曲クオリティーを保っていてすばらしくよかったです。
    本作で彼女の存在を知ったんですが、デビューアルバムとは思えない出来栄えにビックリです!過去に同レーベルのサンプラーで「Desolat X-Sampler」というタイトルが出ていて彼女の楽曲が収録されているんですが、完全ノーマークでした。そのサンプラーのジャケ写に写っている真ん中の女性がTiniっぽい。こちらもいい作品なので、もしよかったら一緒に聴いてほしいですね。ほかにも彼女の楽曲を探してみましたが、たぶんそのレーベルサンプラーあとのリリースはなく、一気にデビューアルバムリリースへと。ということはかなりの実力を持っているんじゃないでしょうか?周りからのサポートもすごそうですが。
    内容はというと、グルーヴ感溢れるミニマルなボトムラインをキープしつつ、心地よいシンセリフと、所々に味付けで入るボイスサンプルというシンプルな構成で、派手さはないもののムードはあるというところにセンスのよさを感じます。ディープグルーヴィーなトラックが好きな方にはオススメです!ぜひ聴いてみてください!(tamotsu)

  • 01. Divided
  • 02. Blond Galipette
  • 03. Mine Has a Shower
  • 04. All the Good Stuff
  • 05. My Shine
  • 06. Maria, Luise & Bert
  • 07. Triptease
  • 08. Canta La Testoasa
  • 09. tINI Meets Jack Medusa
  • 10. Monkey's Cave
  • 11. Fail Better
  • 12. Someone Loves You
  • mohawks records
  • MUSIC VOX

  • Artist:momigai
  • Cat #:MOHK-004
  • Release Date:2011/10/12
  • Price:¥2,000(tax in)

  • iTunesインディーズベストアルバムを受賞したビートメイカー「DJ MOTIVE」と、国内外から高い評価を得る紅一点ボーカルが印象的な、ポストロック~エレクトロニカ系バンド「レミ街」によるコラボレーションデビューアルバム。
    このCDを聴くまでどちらのアーティストも存じ上げなかったのですが、間違いなく10月のアルバムベストは彼らでしょう。とにかく「聴いたこともないような音」というのが率直な感想です。スティールパンの耽美な音色で幕を開ける本作。ぱつぱつと刻まれるブレイクビーツに、おとぎ話のような浮遊感。vo.深谷彩が放つフシギ系ボーカルに、キックがまったり打ち込まれるスローなハウス。ジャンルとしてはさまざまな表情を持っていますが、その世界観は一貫して「メランコリック・メルヘン」。いうなれば"ヘンゼルとグレーテル"のお菓子の家のような。そこに迷い込んでハマってしまったら最後、魔女の魔法にかけられてしまいそうな……。たまにはこういうのもいいです。トロニカ女子は必聴でしょう。もちろん男子も(笑)。オススメは3、6、11。(HAL)

  • 01. Titor
  • 02. whales
  • 03. childplay
  • 04. fantasual
  • 05. music box
  • 06. Scarlett
  • 07. muziq vox ft. 環ROY
  • 08. ans
  • 09. escape from wonderlamd
  • 10. into the world
  • 11. senaka momigai ver.
  • 12. out noise ft. Tatsuro kojima
  • INFLAMABLE
  • SEVEN

  • Artist:DJ Cam
  • Cat #:SWIMCDJ001
  • Format:CD
  • Release Date:2011/10/26
  • Price:¥2,490(tax in)

  • モノトーンの風合いを感じさせるDJ Camの最新アルバム。昨年からリリースの噂はあったものの、なかなか発売されなかった1枚。ようやく、ようやくのリリースです。アブストラクトな影の雰囲気は残しつつ、ジャジーでチルなトラックが心地いいトラック群。今作では、とくにボーカルもののトラックがよく、隙間にすぅ~と浸みこんでくるようです。高きから低きへといったように、聴き手に元気がなければ本当に落ち込んでしまいそうになります。でもそういう美しさもありますよね。とくに「Uncomfortable feat. Chris James」は、最後から2曲目ということもありこの名盤をまとめるハイライトとして成り立つすばらしいトラックになっています。ヒップホップ、アブストラクト、ブレイクビーツ、そしてロックまで、全てのファンに響く内容だと思います。(yanma)

  • 01. California Dreamin
  • 02. Swim feat. Chris James
  • 03. Dreamcatcher
  • 04. Love feat. Nicolette
  • 05. Seven
  • 06. 1988 feat. InLove
  • 07. Ghost feat. Stateless
  • 08. Fontainebleau
  • 09. Uncomfortable feat. Chris James
  • 10. Loop
  • Ostgut Ton
  • The Messenger

  • Artist:Planetary Assault Systems
  • Cat #:OSTGUTCD20
  • Format:CD
  • Release Date:2011/10/19
  • Price:¥2,310 (tax in)

  • テクノ好きにはたまらない新作が出ました。2年ぶりのリリースとなるLuke Saterの別名義「Planetary Assault Systems」のアルバムです。個人的にはLuke Sater名義よりもテクノ色の強い「Planetary Assault Systems」のほうについつい注目してしまいます。
    このアルバムの楽曲は発売前からいろいろなところでDJに使われていたので、発売前からこのアルバムは注目されてたのかな、と思います。
    アルバム全体的に、ドープなテクノ路線かと思いきやLuke Saterらしいスペイシ-な音も組み込まれているので、いろいろな場面で聴くことが増えるんじゃないかと思います。さすがはベテランアーティスト、Luke Saterの別名義って感じです。
    音の展開の変化の仕方が、聴いていておもしろいアルバムでした。(asami)

  • 01. Railer (Further Exploration)
  • 02. Beauty In the Fear
  • 03. Human Like Us
  • 04. Bell Blocker
  • 05. Wriss
  • 06. Movement 12
  • 07. Call From the East
  • 08. Kray Squid
  • 09. Rip the Cut
  • 10. Motif
  • 11. Cold Bolster
  • 12. Black Tea