クラベリアスタッフがセレクトするベストアルバムをご紹介していきます。日々オフィスに届くサンプルCDや、自分たちで購入したアルバムの中で、実際にしっかりと聴き込んだタイトルの中から、その月のベスト作品をセレクト。有名なアーティストからコアなアーティストまで、趣味趣向で好き放題に選んであります。レコードでもなくデータでもなく、あくまでCDでリリースされたタイトルをチョイス。DJ、クラブ愛好家からビギナーまで、読者のみなさんすべてに興味を持っていただけるのではないでしょうか。もし興味が湧いたタイトルがあったら、ぜひレコードショップやレビュー内のリンクでチェックしてみてください。

フランスの大大大ベテラン I:CUBEが約9年ぶりにアルバムをリリース。そしてレーベルもフランス老舗レーベルVERSATILEということで、視聴しなくても良さが伝わってくるような完璧な組み合わせ。I:CUBEといえば僕にとってはエレクトロ（今のエレクトロじゃなくて）の先駆けというのかフレンチ版ヴァレアリックスタイルって言葉が似合うのかという存在であった。（Daft PunkやBLACKSTROBEとかも）気になるアルバムですが、当時とあまり変わってないんじゃないかというくらい素晴らしい内容。ハウス、エレクトロ、イタロ・ディスコ、アシッド、デトロイトなどなどあらゆるジャンルを全て消化しきった内容だといえる。それでも彼らのサウンドは常に前を向いており、完成度が高すぎる内容！そして全24曲という曲数の中で、すべて2分～3分くらいのトラックがMIX CDのようにつながっている。
今年の上半期のベストに入る内容だ！（Takata)

Alex Smoke主催の名門レーベルVakantからTolga Fidanのフルアルバム「Rogue」がリリース！ミニマルトラックをベースに、エレクトリックでポップ感あふれるシンセを上手に散りばめたナイスなアルバムです。ヴォーカル物もあったり、BPMも様々なのでアルバム通して飽きずに楽しめる有機的なミニマルハウスな1枚に仕上がっています。オススメはTrack 02、Track 05です。(tamotsu)

DJ KIYOによるヒップホップのリミックスアルバム。Slum Village、D'Angelo、The Roots、RZA & GZA、A Tribe Called Quest、Beastie Boysとトラックリストを見ただけで、彼らの楽曲をDJ KIYOがどう料理したのか興味津々でした。さらにCDはラップが乗ったトラック、データでは、インストのみと、それぞれバージョンが分かれているのも嬉しいポイントです。とくにインストバージョンは、90年代のトラックを懐古的ではなく新鮮に思えるビートや、音色で再構築されているのでリアルタイムでなくても聞ける内容だと思います。声による感情が入って来ない分、インストバージョンが個人的にはオススメです。(yanma)

今月のオススメアルバムは、DJ NOBU主宰の新レーベル"BITTA"から、IoriさんのCDデビュー作「NEXUS」です。Ioriさんと言えば、"PHONICA"、"Prologue"からのリリースやPeter Van Hoesen主催"Time To Express"からのリリースと、DJ以外にプロデューサーとしても多岐に活躍されています。DJとして、固いテクノのイメージが強いですが、意外とハウスやってるときが好きです。Ioriさんの曲で「Lapis」という曲が前から好きで一番は「Lapis 2」が好きなんですけど、今回のアルバムの収録曲をよく見たら「Lapis Three」がありました。個人的に、この曲の続編バージョンのリリースをまだまだ続けていってほしいです。また、こちらに収録されている最新楽曲「Draw」は12インチでもリリース予定があるそうなので、こちらのリリースも楽しみにしています。(asami)