INTERVIEWS

DJ Shu-ma&Asahina

DJ Shu-ma:今までもいろんなジャンルの曲をプレイしたりパーティのオーガナイズをしてきましたが、今から3年前に自分自身(のDJ活動)をもう一度スタートさせる気持ちでDelightを始めました。その時にHouse Musicというジャンルでパーティをやりたいと思ったんです。なぜハウスなのかというとHouse Musicの持つ奥深さやバリエーションの多さが魅力でしたね。また、ハウスというジャンルをパーティでやっていく難しさと同時にやり甲斐もあったし。ちょうどDelightが始まる前にAsahina君のDJをたまたま見ることがあって『(Delightを一緒にやるのは)この人しかいない!』と勝手に思い(笑)、Delightにお誘いしたんです。
とにかく彼のDJはファンキーでグルーヴィーで、それでいてウマイ!早速彼に猛アタックしましたよ。

DJ Asahina:いやいや、とんでもない(笑)でもいきなりのお声かけ、かなりびっくりしましたよ(笑)

DJ Shu-ma:こうしてDelightが始まったんですが、当初は色んな(タイプの)House Musicを聞いてもらおうというコンセプトだったんですけど、それがだんだん変わっていきましたね。 DJ Shu-ma:Delightを始めたころ、同時進行でイビサのアムネシアとコンタクトをとっていた事がきっかけでAmnesia Japan Tourを東京で開催したんですけど、それがなんとか成功して今度は向こう(イビサ)でプレイすることになったんです。その時Asahina君に『イビサに行くのならHed Kandiを見て来て下さい、絶対!』って言われたんですね(笑)。で、実際にHed Kandiを見てきたんですが、デコレーション、ヴィジュアル、サウンド、雰囲気、内容など、全てがDelightのお手本になる要素を持っているなと思いました。これは日本でも通用するじゃん、みたいな(笑)。ちょうど Delightが六本木から青山faiに移動して開催されることになって、新しいDelightの方向性を考えていた時だったのでHed Kandiとの出会いは大きなヒントとなりましたね。

DJ Asahina:そうでしたね。僕はDelightをやるにあたってどういう人達に向けて発信していくのか、Delightのパーティとしての方向性をしっかりと決めた方がいいと思ったんです。極端に言うと、みんなに受け入れられる、誰もが楽しいと思えるようなものにするのか、一部の人達にしか理解出来ないコアなものにするのかということです。そして僕らは完全に前者のPOPなPartyを目指そうと。

DJ Shu-ma:結局Delightはコアでエッジの効いたパーティーではなく、ましてやアンダーグラウンドなものでもなく、いろんな人達にHouse Musicの良さを知ってもらうきっかけになるようなパーティにしていこうと思ったんです。あと音楽的にはヨーロッパのアップリフティングでメロディアスなハウスをメインにしたいと思ったんですよ。それで和製Hed Kandiを目指すようになった感じですね。

DJ Asahina:そうですね。完成された『POP』というのは、どんな玄人の方も必ず認めてくれるものだと僕は思ってます。もちろんそれは「みんなから好まれるものを作り上げる大変さと大切さを理解しているから。そして僕らはその完成された「POP」な「Party」を作り上げ、提供しようということで今動いている。あの雰囲気が、空間が、音楽が好きだから、行く。Party自体に魅力があるから行く。DJの力だけじゃなく、みんなでその魅力を作って行く。それこそがDelightの目指す姿であり「POP」な「Party」だと思うのです。 DJ Shu-ma:なぜ今回Hed KandiではなくFierce Angelなのかと言うと、Ministry of Soundの一部となってしまった今のHed Kandiよりも、Hed Kandiの創設者のMark Doyleさんが新しく立ち上げたレーベル、Fierce Angelのほうが、Hed Kandiのコンセプトを忠実に受け継いでいる気がして、もしDelightがタイアップするならFierce Angelだなと思いましたね。日本ではFierce Angelの知名度はまだ低いですが、今Delightが目指しているのは間違いなくFierce Angelなんです。だから(Delightと)Fierce Angel とのコラボをどうしても日本で実現したかったですね。で、今回やっとその願いが叶う!本当にこれまで長かった(笑)

DJ Asahina:いや~、長かったですよね~・・・2度の挫折を経て・・・(苦笑)

DJ Shu-ma:僕は今回のFierce AngelとのコラボでDelightがもっと成長し、より多くの皆さんに知って頂くきっかけになればいいなと思ってます。なので本当に成功させたいですね。あと一つ言い忘れてましたけど、今回のゲストDJにはEric Kupperさんが来てくれるんですが、King Streetや日本人アーティストのRemixで有名なEric Kupperを敢えてFierce Angelとして呼びたかったんです。アーティスト性よりもパーティ自体の魅力を一番に伝えたいと思ったので。

DJ Asahina:DJが誰か、というより「Fierce Angel」と「Delight」の空気感とポピュラリティが重要ですから DJ Shu-ma:自分達で育ててきたDelightとFierce Angelとのコラボレーションをぜひ皆さんに楽しんでもらいたいです。そしてこれからも続いていくDelightを今後とも宜しくお願いします!

DJ Asahina:『Party』という言葉の本当の意味が分かる内容になってます。過去に色んなPartyを経験した人も、まだクラブをあまり経験してない人にも是非味わってもらいたい、素晴らしい空間と音楽をお届けするつもりです。ぜひ遊びに来て下さい!