そうなんです。これは「MOLD」のメンバーも1人入ってるんですけど、HITOSHI OHISHIっていう「NEWDEAL」のメンバーと計4人のエレクトロユニットという感じですね。
そうですね。「MOLD」も先月アルバムを出して、わりと好調でがんばってます。
そうですね、7月、8月と連続でアルバムを出せたのでけっこう充実してますね。去年ぐらいからずっと作ってて、今はプロモーションと、出演はしてないんですけどフェスに普通に行ってますね。
サマソニとか、メタモルフォーゼとかも行こうと思ってます。
よくAIRで「IN:FLAME」ってイベントをDJ SODEYAMAと、自分たちでイベントをやっているのとか、イエローでやってる「Real Grooves」とか行ってます。最近わりと行ってます。
元々「MOLD」を始めたときに、ちょっとテクノっぽいものをやりたくてトラックを作っていたんですけど、元々僕がロック出身なんで、そのロックな部分を「MOLD」に落とし込めなくなっちゃって。「MOLD」がだんだん固まってきたんで。そのはけ口じゃないですけど、新しいステージが欲しいなと思って作ったのが「THE SAMOS」なんですよ。
そうですね。歌モノっていうか歌重視でダンスミュージックとロックを融合させてエレクトロをやりたかったので。
そうなんですよね。なんかニューウェーブ色がどうしても出ちゃうというか。たまに懐かしいとか言われたりとかします。懐かしいようで新しいとも言われて。いろいろ混ざっているという感じです。
バスキアがバスキアになる前に「SAMO」っていうタグネームでグラフィティをしてて、「なんとかズ」っていう名前がよかったんで、「S」をつけて。
SHIGEO:「THE SAMOS」で「Shooting Star」です。
―曲放送―
作ってるうちになんとなく懐かしくなっちゃうんですよ。でもちょっとずつ新しいフレッシュなものを入れながらというか、混ぜながらというか。なかなか混ざんなくて、これが。けっこう試行錯誤しましたね。この曲に関しては、ひずみとかギターとかの要素と、低音を同時に入れると、2つの音が混在してごちゃごちゃになっちゃって整理するのが大変で。エンジニアも自分たちでやったので、その辺もすごく苦労して。時間もかかったんですけど。マスタリング手前までやりましたね。
これはウィリアム・バロウズの小説「裸のランチ」っていうのがあるんですけど、「カフカ」(変身)って小節をかいてるんですけど、それにひっかけて「変身することによる高揚」みたいなことを映画の中で言ってて。で、タイプライターが虫に変身するんですけど、そういうトランスフォームすることによって得られる高揚みたいな。
僕たちもいろんな音楽を聴いてこういう形に変わってきてるんで、いつも変わるときに高揚を覚えるというか。っていうことでなんかいいかなと思って。伝わればいいんですけどね。伝わらずに終わると危険な感じで。
そうですね、あんまりどっちがどっちっていう風に分けてはいないんですけど、パフォーマンスとか歌っぽい部分ていうのを「MOLD」に最初入れてたんですけど、やっぱりトゥーマッチっていうかゴチャゴチャしちゃうんで、それを分けるために歌とかソングライティングの部分を全部「THE SAMOS」に持ってって。「MOLD」でやるときには客演っていうか、外人の人に歌ってもらったりして、トラックだけに専念するっていうわけ方をしてます。
全部僕が歌ってます。
いやいやいや(笑)。ちょっと外人の人とかに聞かれると恥ずかしいんですけど。日本語だとパッって言えることも、英語だと合ってんのカナ?ってなるし、あと長さもあるじゃないですか。だから言いたいことをうまく言うのに収まんなかったりとかしちゃうんで。でも英語の方が曲にノルんで。その辺がむずかしいところなんですけど。
最近ニューウェーブみたいな、ロックとレイブっぽい格好して、パンクっていうかロックをやるみたいなムーブメントを聴いたときに、ちょっとなんなんだろう?っていう気落ちがあったんですけど、でも自分たちも割とそうなのかな?って。今までのロックにくくれないというか、新しい文化としていいのかな?っていう風に。だからシンセもギターもビートもぜんぶ同じ感覚で使うというか。これが自分の中の流行なのかなっては思いますけど。
9月の8日にageHaでライブをやります。「THE SAMOS」って2タイプあってダンスセットとフルバンドセットとあって、そのフォーメーションでライブをやって行こうかなと。10月の7日にもうちょっとボアアップした感じでUNITでライブをやろうと思ってます。
いろんなものをミックスさせて新しいものを提示していきたいので、ぜひみなさん音源とライブをチェックしてください。だからアレンジもやりながらどんどん変わっていくんで、同じことは2回ないみたいなところを目指していきたいなと。
ありがとうございました。
INTERVIEWS