INTERVIEWS

Wrecked Machines

Wrecked Machinesは僕Gabeのソロライブプロジェクト。今までに2枚のフルアルバムをリリースしている。今はブラジルのサンパウロにスタジオをかまえて音楽制作をしているよ。日本ではもう何度もプレイしているから知っている人も多いと思うけど、今はWrecked Machinesの他にG.M.SのリクタムとのユニットGrowing Machines、あと最近はテクノプロジェクトのVelkroも始動させたよ。VelkroはD-NOXのレーベルから数曲リリースしているけど世界的に良い反応をもらっている、楽しみなプロジェクトのひとつなんだ。 いやぁ、去年のS.O.Sは本当に申し訳なかった。僕もバルセロナの空港でとても悔しい思いをしたからね(笑)。Ground Beatへの参加にはとてもエキサイトしているよ。待ちに待ったMotherでのオフィシャルデビューの場だからさ。この1年で色んなジャンルの音楽を吸収して作り込んだ、ニュースタイルのキラーチューンが満載のライブになるはず。最近日本はご無沙汰だったから、僕自身とても楽しみにしているよ。 印象としてはまずフロアに100%の確立でグッドバイブを起す音楽で構成された、プロフェッショナルなラインナップ。タイムテーブルはとても美しいね。日本でこんなスタイルのパーティが開催されるようになって、とても嬉しく思う。僕以外のアーティストもベストなプレイができる環境がバッチリ整っているように見えるよ。まだMotherのパーティは写真でしか見たことないからデコやサウンドシステムがどんな感じなのかとても楽しみなんだ。 Wrecked Machinesの音楽はいつも変化を繰り返していると思う。常に変革と進化を意識して、新しい音楽を創造したいと思っているんだ。エレクトロミュージックは変化の末にたくさんの音楽とミックスされて、成熟期に入ってきたと思う。僕の音楽もその流れに身を任せて、自分のインスピレーションに従って作っているつもりさ。スタイル的にはファーストアルバムの頃のミニマルでディープなテイストに戻ってきた。やっぱり僕はこのスタイルが好きなんだと思ったよ。もちろん歌物のトラックもあるけどライブ構成が全然今までと作り方が違うから、全く違った印象を受けると思うな。 ダンスミュージックはその時その時の時代を反映させて、すごい速さで変化を繰り返しているよね。この10年間で成熟期に入ったトランスミュージックは、今までの変革の中で本当に色んな音楽を吸収してきた。だから今のシーンで活躍しているアーティストはとてもバラエティに富んでいるし、それを受け入れられるシーンが世界中にあるよね。数年前は日本が世界で一番ホットだったし、それが今はブラジルになって、次は多分ヨーロッパへ飛び火するんじゃないかな。どんな風にこれから変わっていくのかは、なかなか口に出して言うのは難しいけど、ひとつ確実に言えることはオリジナリティを持って新しい物を創造するアーティストが常にシーンを引っ張っていくということ。コンピューターなどのハイテクノロジーが飛躍的に進化した今、本当に様々な表現が可能になってきたから、ダンスミュージックの未来は今よりもっとバラエティに富んだものになるはずさ。 Velkroは今の僕の音楽性そのものかな。ディープでファンキーでフロアライクなダンスミュージック。サイケデリックではないけど、トランスさせるエレメントが満載のテクノミュージックさ。Beatportでは常にランキングに入るくらい評判がいいから、一度チェックしてみて欲しい。Wrecked MachinesやGrowing Machinesとは全く違った音楽だけど、Velkroのテイストがこの2つのプロジェクトに与えている影響は計り知れないよ。このプロジェクトをはじめたお陰で、どのプロジェクトもニュースタイルへたどりついたんだ。 久々に日本のオーディエンスに会えるのを楽しみにしているよ。みんなでキラーパーティを作り上げよう。