INTERVIEWS
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MISS FITZ

私は日本が大好きなの!だって、ここにいている人々は常にとても親切なんだもの。
特に東京で、私は日本文化とライフスタイルとここの人々とのとても強い繋がりを感じるの。 私は大阪に滞在していた時間を除いてほとんどすべての時間を渋谷周辺で過ごしたわ。
最初の数日間、私が滞在していたホテルが凄く可愛くてね。壁一面ピンクで塗られた女の子の為の部屋といった感じでとても驚いたの。
東京、大阪共に素晴らしいものになったわ。東京は去年と同じ場所でプレイしたんだけど、去年出会ったたくさんの友達がほとんど来てくれたいたし、今年も遊びに来てくれた人達のお陰でみんなが私のことを知っているようなゆったりとした落ち着いた雰囲気の中で過ごせたの。大阪については滞在した時間は短かったけれどもみんな温かく迎えてくれてね。プレイするまでの時間で色々案内してくれてゲームをしたりして過ごしたわ。クラブに戻ったらたくさんの人達が踊ってたり叫んでいたりみんな楽しんでいたの。プレイも楽しかったし素晴らしいパーティーだったわ。
昨年はどういう感じなのか全然予想もつかなかったんだけどとても興奮したのを覚えているわ。日本の人々は音楽に対してオープンマインドだしいい音楽にはしっかりと反応してくれる。最近の傾向に無理矢理合わせていくような感じもないし、本当に良いと思える音楽を新旧問わず混ぜながら各々が異なるスタイルを組み合わせている。それはディープハウスからミニマルテクノまで本当に幅広くね。それは私にとって非常に印象的だったの。もちろん今年は昨年ほどの驚きはないけれどみんながまたさらに進化しているのを感じたからとてもいい刺激を受けたしとても嬉しかったの。だってこれってすごいことじゃない?普段は離れてはいるけれど、みんなそれぞれ進化してお互いに影響を与え合っているということだし、私自身も影響を受けて去年より進化したのを実感したわ。
実はね、別になにかちゃんとした計画があって移り住んだわけじゃないの。ただ少しの間イスラエルからは離れたいと感じていて、旅行に出て今までとは違ったことを経験したかったというだけなの。大きい都市に滞在してみたいという考えがあって、まずはアムステルダムに行って次はベルリン、またその次はブエノスアイレスに旅行しようと考えていたの。だけど色々な理由があってベルリンに滞在しているときにもう1ヶ月だけ滞在して離れようとしていたら、そんなことを繰り返しているうちにDJとしての仕事も増えて、音楽的に良い刺激をたくさん受けて、音楽製作の環境もしっかり整えていたらいつの間にか住んでいたの。だから結局ブエノスアイレスに辿り着いてないわね。笑 多くのアーティストが過去2年間でベルリンに移り住んだので現在は本当に特別な場所になったと思う。アーティスト村のような感じかしら。みんなお互いのことは良く知っているし、いい関係を築けているから互いに協力して積極的にコラボレーションも行われているわ。勿論週末誰かしらがやっているパーティーに遊びに行けば誰かはいるし、何も約束していなくてもすぐに会えるの。それはちょっとした家族のようなものなんだけど、それぞれが異なったスタイルを持っているから色々な音楽を聴けるしすごく刺激的だわ。常にみんなが影響を与え合っている感じだからね。 正直なところ音楽的なバックグラウンドが現在の活動に関係あるのかはわからないわ。ただ音楽が好きってことは確かなんだけどね。テクノやハウスに限らず私が育ったジャズやロック80年代の音楽なんかまで今までどんな音楽でも良いと思ったものはジャンル関係なく楽しんできたわ。どんな音楽に影響を受けてかって言うのはそんなに重要なことじゃなくて、普段クラブでは聞かないような音楽からも必ずなにかしらの影響は受けていて、大切なのは常に色々な音楽に対してオープンマインドであるってことじゃないかしら。
そうね、17、8歳の頃の話なんだけど音楽が本当に好きでイスラエルで友達と一緒にパーティーを始めたんだけどその頃はまだDJが何をしているのか良くわからなくって。でも今まで聞いたことのないような素晴らしい音楽をプレイしていてるんだけど、他の誰かが作った曲だけじゃなくて自分で作った曲もその中に組み合わせたいと思うようになったの。それから自分も他のDJ達がプレイしたくなるような音楽を作りたいって思って、学校に通って色々な知識を学んだわ。例えばいくつかのソフトウェアについてマスタリングについてだったりね。それからはもうどんどん音楽を作り始めたの。
私は学校で専門的に学んでいたこともあって機材も結構持っているんだけど、あまり使うことはないかしら。最近までずっとCubaseをメインに使っていて現在はAbleton Live、Korg Electribeなんかも使っているわ。それで最近Veraと一緒に曲を作ってるんだけど彼女はTR-808を持っているのよ。私のお気に入りなの。私もVeraもAbleton Liveがメインの環境だからコラボレーションとしてはすごく適しているの。でもまた環境を変えようと考えててね。私は、常に製作の環境を変えることが重要だと考えていてね。と言うのも、新たな環境になると今まで以上に面白くて刺激的になるしね。それで環境が変わればまた違った感じの音楽も作れるしね。そして私のOSがMacということもあるんだけど、Logicメインの環境に変えようと思っているの。
彼女が私が過去にArchipelからリリースしたレコードを探していて直接私に連絡をくれたの。レコード屋にも問い合わせてくれたみたいなんだけど、どこも既に売り切れちゃってて、それでまだ余分に持っていれば譲ってくれないかと連絡をくれたんだけど、もう私も持っていなくてね。だから彼女がweekend clubでプレイしているときに遊びに行って、まだリリースされていなかった他の曲を持って行ったの。そうしたら彼女のプレイが本当に素晴らしくて私が考える理想のプレイをしていて驚いたわ。彼女はキャリアも長いから私が知らないようなレコードもたくさん持ってて、自然と話すようになってよくお互いの家に遊びに行ったりしてどんどん仲良くなっていったわ。それで、私たちは一緒に音楽を製作することに決めたの。私達はハウスミュージックの要素を持ちながらも展開を少なくして組み合わせて新しいハウスミュージックが作れないかって考えているの。それに彼女とは今まで楽しい時間を何度も過ごしてきたわ。ふたりでプレイするとき多いんだけど一晩中一緒にプレイするときなんて最高なの。私にとっては普段の自分だけでは出せないようなプレイが出来たりもするし。本当に楽しみながらやっているわ。
そもそも別名義でも始めたのはMiss Fitz名義での楽曲とはっきりと分ける為なの。例えばMara TraxではMiss Fitz名義に比べてよりシンプルでキックやベースラインを重きを置いたミニマリスティックなハウスミュージック、ゲットーサウンド、シカゴハウス、オールドスクールな要素を持った音楽を考えていてるの。Miss Fitz名義ではまず色々な音楽をつくることを考えていて、思いついたアイデアをどんどんループにして組み合わせて曲を作っていくの。でもどちらの場合も結局は私が行っているプロジェクトだから明確な定義付けはちょっと難しいかしら。だって根底にあるのはループハウスプロジェクトのようなものだしね。
常に素晴らしい楽曲たちがリリースされているし、好きな曲もたくさんあるんだけど、本音を言うと私は名前を全然覚えられないの!普段自分が使っているレコードだって誰の曲なのかわからないものはたくさんあるんだから!レコードってジャケットやラベルで覚えてるものでしょ!?笑 だから私の常にお気に入りなアーティストを挙げるとすればBaby Ford、Move DそれにTheo Parrish!!だけど彼等以外にも現在のシーンで重要な役割を果たしているアーティストもいると思うの。例えばSasha Dive、Federico Molinariなんかは自分でレーベルの運営も行っているし、彼等が何を指向しているかはっきりとわかるしとても素晴らしいと思うわ。それに今のシーンの良いところを象徴していると思うの。新しい才能に対しても本当に良い音楽であればみんながプレイするし、それってシーンが新しい音楽へ対して常に開いているってことじゃないかしら。
そうね、だいたいお昼過ぎかもう少し遅くに起きてかなりゆったりと過ごしているわ。一日が始まるのがかなり遅いの。それで起きてからは紅茶かコーヒーを2、3杯飲んで、メールチェックを済ませたら奥の部屋にあるスタジオに向かうって感じかな。それで常に音楽製作に取り組んでいるんだけどレコードを買いに行ったり、後は私宛に送られてきた楽曲を聞いたりして過ごしているわ。その中にはまだリリースされていない、誰も知らないようなアーティストからも楽曲がたくさん送られてきたりするから、それらを聞いて週末に向けてどんどん準備を進めて行くの。それで週末になればDJの為に色々な場所に行ってプレイをして、DJがなければ誰かのパーティーに遊びに行って過ごしているわ。
世界中色々な場所に行って思ったんだけど本当に全然違うのよ。ひとつして同じ反応はないの。国によって違うのはもちろんのことなんだけど、都市によってもまた違うの。例えば本当に音楽に夢中になって叫んで、中には壁によじ登って叫んでいるような、、笑本当に興奮しているのがわかるようなときもあれば、
感情をそんなにあらわにするんじゃなくて、友達と話しながらゆったり踊るのが好きな人達もいたりするの。だから各々の都市で本当に敏感でなければならなくて、私が彼等に何を伝えられるのか、それで彼等はどんな音楽に反応するのか、今何を求めているのか常に考えているわ。たとえ同じレコードをかけるにしても、フロアの状況でかならずレコードのかけ方が変わってくるものなのよ。そうやって毎回違うフロアの反応を受けながらプレイも変わって行くの。
私がDJじゃなかったとしてもなにか別のクリエイティブな仕事を選んでいたと思うわ。だって会社に行くような仕事だと、会社に行くために朝早く起きなくちゃいけないし、それって私にとっては大問題なの!笑
まぁ、実際のところは恐らく編集者になってたんじゃないかしら。わたしは実際まだそういう仕事もしたりするしね。ドイツの音楽誌にレビューを書いたり、私が好きなレコードに対してどうしてこのレコードがこんなに素晴らしいのかって言うのをちょっとした小説みたいに書いて、より多くの人に知ってもらいたいっていう思いもあるしね。それで少しでも多くの人が理解してくれればなによりよね。
まずMiss Fitz名義ではもうすぐContexterriorからリリースされるの。これは私にとってとても思い入れのある曲なの!私が昔から大好きだった曲からサンプリングしてもうずいぶん前に3分くらいの本当に短いDJツールとして使っていたんだけど、ある日家でその曲を何度も聞いていたら新しいアイデアが思いついて長尺の曲に作り変えたの!今までの私の作品とはかなり違うはずだから是非とも楽しみにしててほしいわ!今月末にはきっとレコード屋でも聞けるはずよ。それからMiss FitzとしてはSasha DiveのRemix、Mara TraxとしてはCyclical TracksもしくはApneaからも2枚目のリリースが決まっているわ。SushitechそしてSushitech Purpleからのコンピレーションにも参加するの。これも本当に素晴らしいから是非聞いてみてね。
今回日本に来てから東京、大阪共にレコード屋が閉店してしまったと言うのを聞いて、、、日本の人に本当に大切なことって実際にレコード屋に行ってレコード買ってっていうことなんじゃないかな。それを止めてしまったら日本も世界中で起こっていることと同じようなグローバリゼーションの影響を受けた、本当に良いか悪いかなんてわからない売れ筋の音楽しか買えなくなってしまう。日本にたくさんあるレアなレコードも買えなくなっちゃうし。それにレコード屋がどんどん閉店してしまうとみんながみんな同じレコード屋で買い物をして、共通した場所で共通した価値観しか生まれなくなるんじゃないかって言う不安もあるの、、。レコード屋ってひとつひとつにスタッフ、お店の個性があるじゃない?だからこそレコード屋に行ってレコードを買って日本の音楽シーンをサポートしてね。