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1995年から5年間ほど映画監督のアシスタントをしていたこともあったよ。あと、テコンドーをずっとやっていて、ここ15年間は子供たちにも教えているんだ。 やはりこれまで2作品を全部一人でやってみて、ひとつの壁にぶち当たっているような気がして、このタイミングで信頼して自分の音楽を預けられる第三者が必要だと感じたんだ。自分ひとりでやっていると、鏡に向かって化粧をしているような感じで、自分の素顔を変えたいと思ってついつい厚化粧になってしまう。第三者に頼むことで、自分の素顔にあった化粧を教えてくれる。そんな仕事の仕方を勉強することが出来たなと思う。同じ時期に新しいミュージシャンの仲間たちとも出会うことが出来て、いいチームが出来上がったと思うんだ。今は一人じゃないって感じる。自分は自分ひとりだけで全部出来る人間ではないとわかっているんで、仲間が出来たことをとても心強く思っているんだ。 "THE LETTER"が気に入っているよ。自分的にはこの曲は最初から最後まで本当に良く書けたし、なかなかうまくプロデュース出来たと思っている。今後の方向性としてもこんな風な感じをどんどんやっていきたいと考えているんだ。この曲は、死んでしまった友達への曲なので思い入れも強いんだ。 これはとても大きい絵なんだ。それを写真に撮ったもの。フランスでとても有名なGUY PEELLAERTという画家で、父の友人なんだ。70年代にデヴィッド・ボウイやローリング・ストーンズとかもジャケットで描いていた画家なんだ。彼に描いてもらえるなんて夢のようだよ。だけど彼の絵はとても値打ちがあって、手に入れるには高価すぎて、僕には買えなかったから、今どこにあって誰が手にしているのかも僕にはもうわからないんだ。(笑) そう、その通り!但しこの絵の中では砕けたビンが飛び散ったりはしてないけどね(笑) エレクトロ・シーンもこの十年で出尽くして、淘汰され、ある意味成熟してきたんじゃないかと思うんだけれど、今なかなか有望だなと思っているのはDATAという21歳のアーティストで、彼はクラブシーンの人なんだけど、ただ単にダンストラックを作る奴というのではなくて本物の音楽家で、とても興味深いんだ。
SEBASTIEN TELLIERはカリスマ性も才能もあるし、ステージ上でも存在感があるし良いと思うよ。ED BANGERのアーティストも、すごく頭のいい人たちで、やっていることはとてもスマートで良いと思うんだけど、でも単にトラックだけではなく、それぞれのアーティストの方向性が見えるような"アルバム"を見せてほしいと思う。彼女と部屋でくつろいでいるときにも聴けるようなね。
彼のニューアルバムの中で2曲歌っているし、プロデュースもしている。それとはまったく別で、ベンジャミンの名前もDATAの名前も一切出さないSKYWRITERというユニットをやる話も進行中なんだ。なにか違うことをやろうってね。いつになるかはまだはっきり決まってはいないんだけどね。彼とはヨーロッパ各地をDJで一緒に回ることがとっても多いんだ。 CONTROL CLUBというバンドの新作が現在ミキシング中でリリースを1月に控えているよ。BREAK BOTというファンキーな感じのエレクトロっぽいアーティストを来年出そうと考えている。あと、NELSONの新作も準備中だね。
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