INTERVIEWS

Spek

Sackrai:ありがとうございます。元々二人でバンドをやっていたので、ボーカルもので表現したいものがあったんです。昔からかっこいい女性ボーカルを入れてバンドをやりたいという漠然とした気持ちもあったので。
So::最近よくfeistとかherbertとかmazzy star みたいな特徴ある女性ボーカルものを聴くことが多くて、自分たちでもやれると思ったから。 Eri:元々、テクノやハウスといったダンスミュージックが好きで、クラブにはよく踊り行っていたんですが、それで二人のthe suffragettesとしてのライブを聴いて衝撃を受けたんです。それでそこからおっかけをはじめて、友人になってくれました(笑。 Eri:06年に三軒茶屋某所で開かれたヒラメ解体パーティーでバンドをやろうって話が出て。そのときは渋谷のレコードショップのスタッフでDJのDASHA君とか音楽関係の人がたくさん遊びに来ていて、話がどんどん膨らんでいって、、次の週くらいから本格的にSpekとしての活動が始まっていました。
So:それ、ちょうどSackraiの上京の日だったな。それ以前は名古屋でも10年くらい前からミニマルハウスのパーティをやったり、同じように曲を作ってました。 so:やっぱり人口が多いから色んな才能を持った人がいて面白いと思う。今回のアルバムでリミックスをやってくれたRyo Murakami君とか。

Eri:16歳の頃に歌の仕事を始めたのですが、22歳でモデルとアパレルに転職したんです。でもやっぱり歌が好きで、音楽が好きで、So君とSackrai君に出会って、もう一度Spekとして歌うことになりました。
So:20代前半にMPC一台で作曲を始めました。今思うと2メガで曲作ってました。
Sackrai:10代の頃からキーボード、ギターや打ち込み機材を使って曲作ってました。それでInagawa君とデモを海外のレーベルに送るようになって、最初はフランスの*Telegraphっていうレーベルからリリースしました。

*Ricardo Villalobos, Akufen, Luciano, Daniel Bell等がリリースするフランスの気鋭ミニマルレーベル So:the Jesus and Marychainみたいな作れそうな音楽に影響された。
Sackrai:The Smiths,The Stone Rosesみたいなロックかな。 Eri:ボーカルです。
So::プログラミング。
Sackrai:歌作りとギター。 Sackrai:いつものプログラミングとは歌作りもあるし全然違いました。歌はSpek名義で初の試みだったので、メロディーを作る作業にかなり時間を費やした気がします。 Sackrai:ギター一本を抱えてスタジオに鍵をかけます。
Eri:それでいきなりメロディーを渡されて、はいこれ歌ってって(笑。 Sackrai:以前から活動を通して繋がりのある人にお願いした形です。尊敬していた人たちと一緒に仕事ができて光栄だと思ってます。 作品を聴いた人は、テクノ、ハウスからロックまで色んな影響を感じるってよく言ってくれますね。でも多分それは意識したとかじゃなくて、僕らが通ってきた音楽からインスパイアされてできたものだからだと思います。 Eri:一般的に盛り上がっている日本のシーンは、名前のあるブランドが売れるように活動歴などで名前のあるDJがプレイするパーティーが人気がありますよね。音はあんまり関係なく…例えば、DJが全然いけてなかったとしても。。もちろん全部がそうとは思いませんけど。
逆に海外、ヨーロッパなどは、音重視という感じがします。駆け出しのアーティストでもプレイが良ければそこに人が集まるし、そういうアーティストがシーンに生き残っていっていると思います。
So:自分たちが表現している音楽と直結していて一貫性のあるパーティーにしたいと思っています。
Sackrai:それと、ゲストの出演者は自分たちが本当に聴きたくて、楽しめる人だけを選ぶようにしてます。 Eri:ベルリンのクラブ、ベルグハインでの去年のカウントダウンパーティーがハンパなかったです。 「CABARET」にも来日したCassyのDJがやっぱりすごかった。 Eri,So,Sackrai:是非アルバムを聴いて新しいダンスミュージックに触れてください。宜しくお願いします。