INTERVIEWS

TOWA TEI

TT:音のない時間も大事にしました。あえて(制作を)しないというか。例えば、旅行へ行った方が楽しい時だってあるでしょ。そこで体験したことを溜めておいて、制作する時に一気に出しました。空腹は最高のご馳走っていうか。機材の前に座っても、ヘッドアレンジだけにしたりとか。DJを始めてから結構最近まで割とがむしゃらに音楽を聴いたり、音を出したりしていたけど、最近はそれがなくなってきていて。あえて音っていう好物を入れないことで、生活から様々なものを吸収して、その感覚を音にしていくみたいなね。 TT:制作用のコンピュータをMAC BOOKに変えたのは大きかったかな。歯医者の待ち時間にパソコン上で編集したり、それから、タクシーの移動中に細野晴臣さんに演奏してもらったベースを聴いたり。テクノロジーの変化も含めて制作面は楽しかった。フィーチャリング・アーティストも知名度やキャリアではなく一緒に作業しておもしろそうな人にお願いして、セルフスタジオでレコーディングしたりもしました。広くなくても楽しい我が家というかね。MEGちゃんやMIHO(HATORI)ちゃんのボーカルも、そんな感じでレコーディングしました。そういう雰囲気を楽しむことが今のモードというかね。あまり"オラっと"していない感じというか(笑 TT:今は自分のモードに合ったグッド・ミュージックを作りたくて、 これまで以上に、世間の潮流に併せるような人真似をしなくなりましたね。そういう意味でもこのアルバムのコンセプトは"NO WAVE"なんですよ。昔からクラブ・プレイと作品が同じである必要はないと思っていて、それがより明確に形になったというか。僕はアルバムを50分ぐらいのトリップだと思っているから、そのエンターテイメントを作るために長い時間をかける。その醍醐味こそが『BIG FUN』ですね。
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