INTERVIEWS
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FU-TEN

SUWA(以下はSW):1枚目のアルバムの時は、FU-TENを結成してから続けていたセッションの内容をアルバムに落とし込んだ感じで、それが非常に評判が良くて、2枚目、3枚目とある意味のその延長線上でアルバム制作をしてきたんだけど、正直3枚目の段階でその延長線上の路線ではやり尽くした面があって。そして、このアルバムの制作に入るにあたって、いろいろ新しい物を吸収する時間も必要だったし、現在の音楽シーンを見渡したりもして、いろいろ模索する時間というか、思い悩む時間が予想以上に長くなって。なかなか正解が見えてこない中で、最終的に、自由に、自分達らしくやるしかないかなと原点に立ち戻ったんだけど、その事に気づくための時間がこの2年半だったかもね。 SW:僕たちの理解では、FU-TENって今のHIP HOPシーンの中で、昔からあるB-BOYスタイル、または最近台頭してきているPOP路線なもの、どちらにも属さないというか、両方できてしまうというか。それでクラブイベントに関しても、自分達のカラーに100%マッチするイベントがなかったから、あえて自分達で立ち上げる事にした感じかな。 SW:やはりいろいろな場所でいろいろなアーティストと共演させてもらって、他のアーティストがやっている事、作っている音楽とかを目の当たりにして、自分達なりに参考になる部分もたくさんあるし、吸収する部分もたくさんあって、またいろいろなアーティストとつながるきっかけにもなったし、やって良かったなとは思いますね。 B-BANDJ(以下はBB):自分達の居場所かな。あと、クラブで音楽を聴くのが好きだね!あんな大音量で音楽聴けるのは身近なところではクラブだけだしね。やはり大音量で音楽を聴くと、耳だけでなくて体中で音楽を聴く事が出来て、それって自分にとってはすごく重要な事だと思う。ベースとかドラムの音とかやっぱりクラブで聴くと全然違うし。もちろん、いろいろな人と出会える場としても大切な場所だね。 BB:ある意味、意識していたと思うし。初めはラップを中心の曲が多かったけど、だんだんトラックにもライムにもメロディーが乗るようになってきて、より音楽的になってきていると思う。やはり、長くやっていて、常に変化していかないと飽きてくるし。多分、ラップ中心の曲は今まで100曲以上作ってきたし、やはり今はメロディー感のある曲は自分達にとって新鮮に感じてるよね。 SW:GUROはしっかりしたミュージシャンなんで、そういうメロディーの乗った曲を作る時に重要な役割を果たしてますよね。例えば、B-BANDJの歌に対して、一番良いコード進行とか、その歌をサポートする最適のトラックを音楽理論を背景に作ることが彼はできるんで。そう言う意味では、今回のアルバムの制作でも、GUROの役割は大きかったですね。 BB:子供の頃は、ディスコ系やルーツレゲエとかがよく鳴っていて、10代になってヒップホップを聴くようになったな。当時聴いていたのはGrandmaster Flash & Melle Mel, Whodini, Afrikan Bambaataaとか。ヒップホップ創成期のころの人達だね。その後は、Public Enemy, LL Kool J、NWAとか、ずっとヒップホップは聴いてるよね。
個人的には、結構フュージョンっぽいネタを使うヒップホップとかも聴いるな。Impromp2という90年代に活躍してた、結構リラックスできるヒップホップだったり。あとは個人的にはMarvin Gaye, George Benson, Sadeとかもよく聴いてるね。やっぱり、ヒップホップだけだと飽きるしね。あと、そういうアーティストを聴いているから、今日のメロディーの乗ったサビとか作れると思うしね。
SW: 俺はB-BANDJのラップは歌ってると思うんよ。EMINEMとかTOPクラスのMCはみんな歌ってると思うんよね。それで、B-BANDJのラップも間違いなく歌ってる思うな。 SW:俺は実はダンスから入ってて。当時はやってたNEW JACK SWINGで踊ってて、Bell Biv DeVoeの「Poison」とかでよく踊ってたね。でも、当時地元三重のディスコではユーロビートばかりで、その合間に「Poison」とかかかるぐらいで。これは絶対HIP HOPだけかかるイベントやるぞって決めて、自分でDJをやって踊るイベントを企画して。その時初めてDJに手を染めてね。そのあと、DJとして経験積んでいったんだけど、その時期に一番影響受けたのはDJ Premier (Gangster)だね。今日はいろいろな音楽作るようになったけど、ルーツには確実にDJ Premierの音楽があるね。彼もドープなものやいろいろ作ってるけど、特にストリングスを使った曲とか、あとやはりJAZZネタを使った曲を聴いた時、お洒落でかっこいいヒップホップ作るなぁと感動して、その影響でFU-TENの1枚目とかが生まれたと思うね。そういう意味では、DJ Premierとの出会いは運命的だったね。
プライベートで聴く音楽と言うか、DJとして聴く音楽は、ダンス・ミュージックというかビートのある音楽かな。ハードコア、レゲエ、ドラムンベースからグルーヴのあるものならパンクやロックも全然聴いてるね。ジャンルにとらわれず,踊れる物なら何でも聴いて、もちろん良ければDJプレイでかけるし。 BB:4人とも意見が合うときもあるし、合わないときでも初めから決めつけるんではなくて、とにかく工夫して曲を膨らましていって、最終的にみんなが納得する曲ができあがることもよくあるね。そういうときは、とりあえずみんなチャレンジしてみる精神が大切かな。 BB:FU-TENはMCが二人いるから、やはり相手のことは意識して作るね。曲の全体のバランスを見た時に、MILIと自分のバランスはどうなのかとか。例えば,このアルバムの中のM-12「帰路」では、MILIはバースですごくスムースな感じのライムだから、自分の4小節のライムは跳ねた感じのライムにしないとバランスが悪いと思って、敢えてそう言う感じにしたりとかね。フィーチャリングの時は、ある程度自分の個性を表に出して、あまり主役に寄らないようにするけど、FU-TENの場合は、時には自分を殺してでも、その曲のバランスを大切にするね。 SW:2年半かかって作ったアルバムなんだけど、初めは今日のマーケットの事とかいろいろ考えて作ろうとして、それが上手く行かず、それからもいろいろ試行錯誤して、悩んで、また試行錯誤して。そして、最終的に行き着いたところが、自然にというか、自由に作る事が一番FU-TENらしい音楽ができるという事にメンバー全員が気づいた事だったんだよね。そこに行き着くまでに本当に苦労したけど。でも、この試行錯誤する時間はFU-TENに取って絶対必要な時間だったと思う。そう言う意味を含めて、今回アルバムタイトルを「FREE」にしました。ジャンルにもとらわれず、自分達が自由に感じたまま作れば、それがFU-TENの個性として表現できるんだなということ気づいたかな。今回のアルバム制作を通して。 SW:この曲はデモ段階で全然違うネタを使っていて、そのネタがBRAZILIANのネタだったんだけど、結局、そのネタは使用できなくて、他のネタを探していた時、偶然出会ったのが、indigo jam unitの「Tsui so」という曲。その曲のピアノとパーカッションのパートを聴いた時に、この曲の新たなイメージがパァッと広がった感覚があったね。これだっ!て。メンバーもすぐ賛成してくれて、そこから今の形に仕上がっていって。それから、前のネタの段階からこの曲には女性ボーカルを入れたいなと思っていて、その新しいバージョンにしたときに、前から知り合いだったYOSHIMIに仮唄を録るのを手伝ってもらって、仮メロディーを乗せてみたら、それがメンバーに好評で結局、彼女に本番も歌ってもらう事にしました。偶然だけど、良い出会いだったよね。 SW:TAKUMAは同じ京都出身で、京都のイベントとかで一緒になったりして、前から知り合いで。以前から曲やりたいなってお互いが言ってて。それで、今回、JAY-Z×LINKIN PARKの「NUMB/ENCORE」っぽい曲やりたいなと思った時、自然とTAKUMAの名前があがってきて、リクエストしてみたら、TAKUMAも快諾してくれて、実現した感じかな。 BB:特にアメリカでは、国を守るために疑いもなく戦争にいく人が多くて、でももう一度考え直してみたら、本当に戦争する事が国のためになっているのかとか、実はもっと考えればもっと世界中の人がしあわせになれるんじゃないかなという疑問を投げかけてるメッセージになってます。シリアスなメッセージだけど、ポジティヴなメッセージでもあるかな。 SW:やっぱり、ヒップホップがFU-TENの芯だから。この曲できるのすごく早かったよな。やはりみんなが好きなジャンルだし、得意なジャンルでもあるしね。あと、昔から知り合いで良くセッションとかでは一緒にやっていたRAH-Dと念願の共演ができて、本当にうれしかったね。あと、このアルバムでは、ロービートの曲が結果的に少なかったので、この曲がいい味付けになっていると思うな。 SW:まだ、M.FUJITANIが在籍してバンドスタイルの頃のFU-TENのライヴとかもKINちゃんもPESくんも見てくれてて、昔からの知り合いで。それで彼らがOptimystikを立ち上げた時に、FU-TENがモデルとして協力して、それからOptimystik自体とも親密な関係になって。それでKINちゃん、PESくんとは、ファッションだけでなくて、音楽も一緒にやりたいよねってずっと前から話していて、このアルバムでようやく実現した感じだね。この曲では、またFU-TENの新たな可能性を表現できたと思うし、TAKUMAの曲もそうだけど、FU-TENの音楽の幅の広さを見せつけれたと思うな。 SW:みんなあると思うよ。やっぱり、モテたいんでね!常にファッションはみんなチェックしてるよ! BB:前からお互い良く知ってるし、そんなに詳しく打合せもしなかったし、みんな自然にできたんじゃないかな?でもやっぱり、KINちゃんとPESくんは、俺とMILIとは違うスタイルをもっているから、そのコントラストはおもしろいんじゃないかな?PESくんの、女の子にかわいいって言わせるあのキャラクターとか、KINちゃんのオールドスクールなファッションだけど、それがすごい似合っているあの独特のキャラとかね。すごくおもしろいミュージックビデオになったと思うよ。 SW:それは、indigo jam unitのBJこと笹井くんですね。実は、彼は僕たちがまだ瘋癲になる前にやっていたイベントの「瘋癲」のセッションでベースを弾いていてくれて、それ以来の付き合いなんだよね。だから、古いよ。関係は。とにかくindigo jam unitのサウンドって力強いんだよね。笹井くんのウッドベースのぶっ太さとかも含めて、他のバンドにない力強さがあって、そこがすごく気に入ってます。この曲はindigo jam unitの「BACK SHOT」という曲をサンプリングさせてもらいました。 SW:FU-TENはいままでJAZZネタをたくさん使って来たけど、ジャズとブラジリアンってすごく近かったりするじゃないですか?Gilles PetersonがJAZZ物からBRAZILIAN物に移行していったりとか。あとBRAZILIAN物はやっぱりリズムというか、ノリがかっこいいよね。そう言う流れで自然とBRAZILIANネタのものを作った感じかな。 SW:アルバムの曲順を決める時に、なるべく今回聴かせたい曲を前の方に持っていくように意識して曲順を決めていったら、これまた自然に、後半にレイドバックした曲が集まって、結果的に前半であげて、後半でだんだんスムースになっていくいい感じの流れが自然とアルバム内で作れましたね。 BB:そうだね。「共通する時間の中で」とか、結構ブルージーなギターが印象的なんだけど、これはまさしくGUROサウンドだよね。 SW:僕は「SHOW YA STYLE」。前にも言ったけど、RAH-Dとはイベントのセッションで何度も一緒にやっていて、やっと曲での共演が出来た事がすごくうれしいのと、あとこの曲は自分の狙い通りに前に突っ込んでいく感じの曲に仕上がったからかな。

BB:僕は「Rico」と「Dream Horizon」。自分がやりたいと思っていた通りの曲に仕上がって、あと知り合いとかのウケもいいんだよね.この2曲が。 SW:ライヴは、アルバム「FREE」のリリースパーティーを全国各地で行います。現在、決定しているのが:
5月2日(土) @ 京都 SPARKLE
5月4日(月) @ 三重 SPARK
5月15日(金) @ 大阪 SUNSUI
6月5日(金) @ 東京 Club Asia
6月13日(土) @ 名古屋 LOOOP
です。
特に,東京のリリパは、ほぼFU-TENのワンマンの内容になる予定で、スペシャル・ゲストも多数出演予定です!
また、5/29から3日間行われる「美ぎ島 MUSIC CONVETION IN MIYAKO ISLAND 2009」にも出演します。初めての宮古島でのライヴなので楽しみですね!

その他の最新情報は公式サイトをチェックしてください。
http://www.fu-ten.fm/ SW: アルバムが出来た時に、いつも言ってるんですが、ぜひこのアルバムを聴いてもらって、自分なりの映像を作ってもらって、「自由」に自分なりの色で染めて聴いて欲しいなと思います!
BB: このアルバムを手に入れて、いろいろなシチュエーションで聴いて欲しいな。例えば、部屋で、iPodで、あとの車の中とか。シチュエーションによって感じ方も全然違うと思うし。あと、ライヴにも来てもらって、生でもぜひ聴いて欲しいな!