INTERVIEWS

Rory Phillips

全ては10年前僕がロンドンに引っ越してから始まったんだ。クラブに通ってることを通じてErolと知り合って、僕等は沢山音楽を交換したりしたんだ。
『Trash』が新しいクラブThe Endに移った時に、Erolが僕に二階のフロアのホストをしないか?って言ったんだ。僕が過去にプレイしてきたいわゆる「僕の音楽の強み」みたいなバンドをブッキングして欲しいってね。 ディスコはある時期かなり盛り上がっていて、今では一般的な流行にまでなったよ。
それはおそらく人々がヘビーなElectroやアンダーグラウンドから湧き出てきたdubstepでただモッシュするよりむしろ再び踊りたくなったからなんだと思うよ。
でもそれが全てではなくて、ロンドンの美しさって言うのは毎週末どこかに行けば人々が「聴きたい」と思う音楽がどこかで必ず流れてるってこと。 IslingtonのFlashbackやHaggle Vinylっていうレコードショップに連れて行くよ。
Stoke NewingtonのCiro'sでコーヒーを飲んで、Clissold Parkで鹿やパンクロックなウサギでも見せたいかな。 何に期待したらいいのかまだ全然わからないんだけど観光したりガイドブックに載ってるような美味しい食べ物にトライしてみたいかな。Soulwaxが同じ時期に日本にいるから、一緒にシンセサイザーを買いに行こうって約束したんだ。 全てのアーティストによってリミックスは違うんだ。
いつも二つのリミックスが似た感じに聞こえないようにしてる。時々僕はオリジナルに凄く忠実にしたくなってそれをダンスフロア向けにするんだ。80年代のリミックスにある言葉を切り取ったやつみたいにオリジナルの一握りの要素をちりばめて本質的には新しいトラックにするんだ。 「最高」だったのは『Durr』のThe Endでのファイナルパーティー。
The Endというクラブが閉店する前。信じられないくらい感動的な夜だった。ロンドンの最高のクラブが消えてしまうのは本当に悲しいことだからそれが『Worst(最悪)』なことにもなるかな?? もちろんクラブではダンスフロアに見合ったテイストに合わせることもするよ。だってすべての音楽が踊れるものではないからね。最近家にいる時や移動中は『Kindness』っていうリリースされたばかりのコンピレーションを良く聴いてて、あとはHarry Nilssonの多くの作品。Kim Fowleyの『Motorboat』も一日一回は聴くようにしてる。 今、自分はゆっくりリミックスから離れつつあって、オリジナル楽曲制作の方向に向かっているんだ。
だから恐らく2010年はオリジナル制作に集中して、DJセットにおけるオーディオ/ヴィジュアルの可能性を広げる方法を探そうかな。その次の10年は・・・月に住もうかな?? Cassius - Youth, Speed, Trouble, Cigarettes
Unknown Artist - Cosmic Rave
Riton & Primary 1 - Who's There (In Flagranti Mix)
かな。