INTERVIEWS

The Revenge

僕は今年で30歳になるんだけど、スコットランドにあるダンファームリン(Dunfermline)という小さな町で育ったんだ。そしてサウンドエンジニアとしての修行を終えてから、8年前にグラスゴーに引っ越したんだ。音楽制作をするようになってから15年、DJをするようになってから10年が経ったね。 これに関してはシークレットなんだ(笑)。 とくに理念というものはないんだけど、僕が感じるままに選曲と制作をするということかな。 音楽にせよ、映画にせよ、日常生活にせよ、とにかくあらゆるものからインスピレーションを受けているかな。はるか昔から偉大な音楽が存在していて、今現在もすばらしい音楽が作られているわけだから、そういったものからインスピレーションを受けないほうがむずかしいよね。 グラスゴーではそんなに頻繁にはプレイしないかな。でもこれぐらいの感じがちょうどいいんだ。僕自身がとりわけ今のグラスゴーのシーンに入り込んでいるわけではないんだけど、「Melting Pot」「Subculture」「Optimo」のように、本当にいいパーティーが毎週のように目白押しだよ。 そうだね、グラスゴーの人はみんな本当に音楽のバリエーションが広いんだ。みんな全体的にとてもクリエイティブなんだけど、いろんな音楽がたくさんありすぎて、僕のことを本当に支持してくれている人はまだ充分とはいえないね。僕は本当にこうやっていろいろな国を訪れることを楽しいと思っているし、どこに行っても人々は本当に楽しんでいるよ。そのときを楽しむためのサウンドトラックを自分が提供していることを思うと、とてもハッピーな気持ちになるね。 これまで一度も日本に行ったことはないんだけど、ずっと行ってみたいと思っていたよ。日本の人たちについては、みんな音楽についての知識が豊富で、音楽をきちんと評価してくれるという話も聞いたし。日本に行けることを心の底から楽しみにしているよ。 「Instruments of Rapture」は、僕のお楽しみ的プロジェクトで、僕自身やほかのアーティスト持つアイデアを表現するためのものなんだ。大きなプランはないんだけれど、レコードを愛する人すべてが「あっ」と思うようなことをしたいね。僕はフレッシュなサウンドを的確にまとめてDJするために、最近ではRaneのSeratoを使うんだけど、ヴァイナルというフォーマットを支持する人がたくさんいることも知っている。だからそういったレコードにスポットを当てた何かができればいいなと、ずっと願っていたんだ。 今は本当にいいプロデューサーがたくさんいるよね。名前をあげるとキリがないぐらいだよ。だけどいつも名前をすぐ忘れちゃうから、Resident AdvisorやJuno Recordsでの僕のチャートを見るといいよ。 ディスコやファンクはクラブミュージックから必要不可欠な要素だよね。ハウス、テクノ、ドラムンベース、ヒップホップ・・・・・・、どのジャンルでもディスコやファンクにつながっている。もしDJが昔のサウンドと現在のサウンドを垣根なくスムーズにプレイできて、そのパーティーの雰囲気にマッチしていたら、オーディエンスは様々なスタイルのサウンドに対してオープンな気持ちになれると思うんだ。 あー、日本のハロウィンってどんな感じなんだろうね?今からパニックになりそうだよ!カバンに仮装の用意を詰め込めるかもわからないからなぁ。来てからのお楽しみということで。 そのスタイルを変えることなく貫いてほしい。