INTERVIEWS
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Lilou

ハロー!フランスから来た"Pokemon Crew"のLilouだよ。 子供のころからヒップホップダンスが好きで、ある日テレビでB-BOYたちを初めて観たとき、あれをやりたいと思った。そのあとB-BOYたちと知り合ってムーブを教えてもらって、徐々にハマっていったんだ。 アメリカのウエストコーストB-BOYだけど、Moy、Remind、Crumbs、Style Elements(※)のクルーとか。あとはパリのB-BOYだと、たとえばIbrahimとかかな。

(※Style Elements= 1995年に結成されたアメリカのB-BOY CREW。彼らのその独創的なスタイルの登場は全世界のB-BOYに多大な影響を与えたといってもいい。B-BOYの国際大会で数多くのタイトルを獲得し、今なおその主要メンバーは現役で活躍中である。iPod、Coke、VolkswagonのCM等にも出演した。) まずはエンジョイしながらダンスしたいので、たまにクレイジーな技を出すときとかある。考えながらというのはあまりないかも。バトルのときは勝ちたいので、相手に自分が自信を持ってダンスしているところを見せようとするよ。 地元リヨンのオペラハウスのスタジオで練習してるよ。中に入れるのは俺のクルーだけなんだ。クルーは全部で15人から20人ぐらい。人数が多く集まったときは、天気がよければ外で練習するよ。リヨンにいるときはなるべく毎日練習するようにしているよ。時間的には2~5時間ぐらいかな。 うん、フリーだよ。2003年に僕らが「Battle of the Year」(※)で優勝してから、向こうから一緒に仕事したいとオファーしてきて、それからタダになったんだ。その代わり毎回19時~23時にパフォーマンスの仕事をするんだけどね。

(※「Battle of the Year」=ブレイクダンスの世界大会のひとつ。近年ではロックダンスやポップダンス、さらにヒューマンビートボックス、ラップなどのショーケースもあり、まさに世界のヒップホップの祭典と呼ぶにふさわしいイベントである。観戦ツアーもありヒップホップを愛する人たちが世界中から集まる。参加国も年々増えており、その規模はどんどん拡大している。) 自分のスタイルを出すこと、他人が思いつかないようなムーブを出すこと、あとはカンフーの技や要素を取り入れることだね。 今年はパワームーブ同士がぶつかるかもしれないから、それが楽しみだね。今まで「Red Bull BC One」でパワームーブ系が直接対決したことがないので、同じスタイルがバトルするとどうなるか見たいな。あとは、TaisukeとToshikiが第一ラウンドで当たってほしくない! 「Pokemon Crew」を結成したときは1999年で俺たちはみんなキッズで、そのころポケモンの映画がフランスで流行ってたから、この名前にしたんだ。あと、ほかにいたクルーたちが「Style Elements」とか「Rock Force Crew」とか強そうな名前ばっかりだったので、あえてかわいい系の名前を選んだ。最初はギャグみたいな感じだったけど、変な名前だったからかえって人たちの記憶に残ったね。 子供のころにね。今は観てないよ!(笑) ピカチュウだよ!彼がベストだから(笑) 子供のころはドラゴンボールZが大好きで、毎朝観てたよ。 初めて日本のB-BOYについて知ったのは1998年の「Battle of the Year」で、「The Spartanic Rockers」(※)がパフォーマンスをしたとき。日本人B-BOYのショーはすごくナイスにまとまってて、テンポやビートにきちっと合わさっているんだ。世界を見るとグループの中で必ず誰か違うことやってたりするけど、日本のチームはみんなきちっと揃ってて、すごいなと思った。日本のB-BOYのスタイルはは韓国のそれとも違うし、アジア全体もヨーロッパやアメリカとも違うし、みんなスタイルが違うね。
(※The Spartanic Rockers=日本人としてはじめて、B-BOYの国際大会で優勝を成し遂げたダンスチーム。チームの母体はスイス。日本支部は1997年に創設。世界大会のひとつ「UK B-BOY CHAMPIONSHIPS」にて優勝した。「Battle of the Year」でBest-Showを獲得するなど、世界的に数々の実績を残している。) うーん、富士山を見たいね。日本に来たのは2度目なんだけど、まだ富士山を見てないんだ。 フランスはダンスで生計を立てていける数少ない国だと思う。もちろんバトルだけでは食っていけないけど、たとえばダンスカンパニーを作ってショーをしたり。フランスでのダンスカルチャーはすごくメジャーなので、たくさんのダンスカンパニーが一時間の内容のショーを作ってる。これでビジネスとしてやっていけるんだ。ただB-BOYとなるとけっこう厳しくて、フランスでは数多くB-BOYがいるけど、その中ほんの数人ぐらいしか純粋にプロのB-BOYとして成功しているだけ。日本では結構大きいダンスイベントをやってるでしょ、大きなステージに、大きなライトで照らされて。あとダンスのテレビ番組があって、そこでポッピングとかロッキング、ブレイキングを取り上げてるでしょ。フランスでは小さなイベントはどこかしらで毎日やってるけど、こういう大きいイベントとか、ましてやテレビ番組なんてありえない。 格闘技(カンフー)、音楽、友達と遊ぶこと。カンフーは12年やってるんだ。B-BOYより長くやってるかも。カンフーの精神論とか、どうやって練習するとか、そういうのが俺のスタイルに影響してると思うよ。 どんどん練習して、日本のB-BOYスタイルをレペゼンしてほしい。みんなそれぞれの国をレペゼンしてるつもりでいた方が、いろんなスタイルができあがるし、いろんな見た目のB-BOYになる。じゃないとみんな同じ風の格好して、同じ風に踊るだけになってしまうから。