INTERVIEWS
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CRISTIAN VARELA

みんな、こんにちは! 2010年、今年は南アメリカ(ブラジル、コロンビア)と西ヨーロッパ(チェコスロバキア、ブルガリア、ボスニア、オーストリア、スロヴァキア、イタリア)のツアー、そして、夏はスペインとオランダでのたくさんのギグ、主催しているフェスティバル「Electrosonic」や、イビザの"Space"でのCarl Coxとのコラボ、"Caf? Mambo"でもギグをしたり、「Pioneer Sonica FM」に出演したり。そして僕の3つのラジオ番組「Manita Chill」(Loca FM)、「Pornographic Label Nights」(Ibiza Global Radio)、「Paradise Chill」(Ibiza Global Radio)でのすばらしいプロモーションと……。僕のキャリアにとってとても有意義な1年だったよ。 そして、今年もイビザのアウォードで、Sven Vath, Richie hawtin, そしてCarl Coxと共に、5年連続で世界一のテクノDJとしてノミネートされたことが、とても光栄でうれしい出来事だったよ。 それから、この8年間、僕のイギリスのファミリーとして一緒に働いてきたチーム「Safehouse Management」があるんだけど、そこのIan Hindmarsch が僕のインターナショナルブッキングをすべて担当してくれるようになって、2011年~2012年に向けて、とても強力なプロジェクトが動き出していることがうれしいよ。 2年前に政治的なことがクラブシーンに影響を及ぼしてから、とても悪い状況が続いていた。ただ、この時期に国民がどのフェスティバルに行こうか悩むようなビッグフェス「Monegros」「Sonar」「Electrosnic」がいつもあったんだ。そこで、スペイン中のクラブが、再度すばらしいイベントやコンサートをいいラインナップで立ち上げ始めた。やっと状況がよくなりつつあるよ。 この約7年間、年齢に関わらず、アーティスト、プロデューサー、DJたちはぐるぐると変化し続けている。 1991年以来、20年間シーンに居続けている身としての僕の意見は「オールドスクール」は70年代後半から90年代後半に出てきたKraftwerk、Front 242、Nitzerebb、Depeche ModeやNew Order、そして、Sven Vath、Carl Cox、Derrick May、Juan Atkins、Jeff Mills、そして80年代後半のような初期のDJたちの第一世代。 そして、第二世代がMarco Carola、Chris Liebing、Umek、Ken Ishii、Fumiya Tanaka、Marco Baileyや僕自身のような90年代初期のからのアーティスト。 その世代はみんなでっかくて重いフライトケースにDJセットを入れて旅をし、自分のスタジオを作るなんて高くてむずかしい時代だった。 エレクトロニックミュージックの奇跡の始まりは常にクラブ、そして僕らの周りにあった。これが僕の20年のキャリアの中でももっとも重要な経験だったと確信しているよ。そしてこれが新しいジェネレーションへの道しるべにもなったと思う。 この直近のサイクルはフレッシュでパワフルな作品が豊かだった2003年からだったと思う。そして、それが僕らにとって新鮮で新しい価値観をもつキッカケにもなったといえる。そして現在、プロデューサーやDJはまったく違う新しいテクノロジーを使って制作とプレイをするようになって、業界の作品はまったく違うものになった。 今ではヴァイナルをまったく使わないっていう人もいるなんて、あのころは考えられなかったよね。ワォ!の一言だよ。 現在、グルーヴィーなテクノとファンキーなハウスの美しいフュージョンの作品を作ろうとがんばっているところだよ。Christian Smith、Flavio Diaz、Joseph Capriati、Markantonio、Renato Cohen、Tom Hadesなどのクールなアーティストと、もちろんMarcoと僕自身のリミックスをリリースするんだ。 "Dnkeyhead Recordings"は現在ちょっと休憩中。っていうのも今は"Pornographic Recordings"に集中したいからね。 作曲の際にはどういった機材、ソフトウェア類を使用していますか?またハードウェアとソフトウェアのどちらを重点的に使用していますか? ソフトもハードも両方使うよ。というのもまず、Korg MS 20、Roland Juno-106、TR-808 や909のようなクラシックなシンセサイザーが大好きなんだ。すごく特別で好きだけど、今となってはソフトウェアもすごくハイレベルになってきていて、音楽制作にはLogicとかOmnisphere、Stylus Rmx (Spectrasonics) 、Sylenth、Predator、Absynth4 や Zebra2のプラグインなどは欠かせない存在になっているから。 コンプレッサーはマスタリングにはアナログを使用、ミックスはすべてPro Tools とthe Solid State Logic 900+を使っているんだ。このハードとソフトのコンビネーションは完璧だよ。 僕にとって一番重要なトレーニングだったのは日々の訓練だった。経験はとにかくキャリアにとっての一番の勉強だよ。 Pioneerは今の僕の一番のお気に入り。どんな技が飛び出るかって?それは12月30日の当日までの秘密だよ! 僕の人生にとってすごく特別な一日になると思うよ。 まず、僕の最新の作品が"Bedrock" (John Digweed)、"Intec" (Carl Cox)、"MB Elektronics" (Marco Bailey)などのレーベルからリリースされるよ。もちろんChristian Smith、Joseph Capriati、Markantonio、Flavio Diaz、Jon Rundell.そして僕のパートナーであり、よきブラザーでもあるMarco Baileyなどのリミックスが"Pornographic Recordings"からリリースされる。そしてそれに伴う2011年のワールドツアーに備えて、準備をしているよ。 それから、丁度エレクトロニックなアルバムと、僕のアーティスティックでシンボリックなアルバムを完成させたばかり。楽曲制作、オーケストラ、そしてパフォーマンスまで僕自身がすべて手がけているというもの。ロンドンにあるAbbey Road Studiosでレコーディングして、Rachel Wenston(ソプラノ歌手)やSam Okell (ロード・オブ・ザ・リング、シュレック、ハリー・ポッターなどのエンジニア)とのコラボレーションもしたよ。 パフォーマンスも実に美しいオーケストラ、オペラ、パーカッションを加えたショーに仕上がっていて、the E.N.M.E.C (National Ensemble Of Contemporary Music)のようなビックアーティストともコラボレーションをしたり。これも、早く日本で披露する日がくるといいな! みんながみんならしくいてくれること、そしてそのすばらしい価値観に感謝してるよ。たくさんのことを学ばせてくれてありがとう。すばらしい2010年の最後をみんなと過ごせることを本当に楽しみにしてるよ!See you Soon!