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僕の意見としては、1つのレーベルを10年以上一貫したスタイルで運営していくのは結構大変なことなんだと思う。レーベルの独自のスタイルを打ち出した上で、音を進化させて、常に限界を超えながら新しい挑戦をする。常に進展し続けないといけないからね。"Poker Flat Recordings"は、それがよくできているレーベルだと思う。新しいアーティストのプロジェクトをいくつかやっているけど、それはレーベルの音を改めて定義することになっているし、ニューヨーク在住のアーティスト「Manik」の最新作がリリースされたばかりだけど、それはまさに"Poker Flat Recordings"な音だね。
そしてたくさんのサイドプロジェクトがあるけれど、それらがレーベル自身の新鮮さとおもしろさを保持することになっているね。たとえばデジタルサブレーベル"PFR"のクラシックシリーズがそうなんだけど、「Sweat(on the walls)」は、このシリーズからの最初のリリースだね。今後もスペシャルコンピレーションとか、いろいろなリリースの予定があるよ。次の特別版は、今春「Forward To The Past」というコンピレーションがリリースされるよ。それは超スペシャル版なんだ(笑)。 僕は日本が大好きなんだ。それがまず僕の日本に対しての印象かなあ。僕は、日本の伝統的なところと、とっても新しいところのバランスが本当に素敵だと思うし、それは日本のいたるところに見られると思う。文化、建築、芸術、音楽、ファッション、食べ物、それらすべてがユニークでカッコイイ雰囲気を作り出していると思う。特に僕のようなヨーロッパ人には、本当に異文化だし、新鮮だし、すばらしいね。そう、僕は日本食が大好きでそれもとっても楽しみだね。 日本には「田中フミヤ」「Ken Ishii」「Satoshi Tomiie」のような有名なアーティストがいるね。僕は「Ryo Murakami」が好きで、彼は"Poker Flat Recordings"からもリリースしたね。「Kuniyuki Takahashi」と"Mule Musiq Label"も僕のお気に入りで、ディープで洗練された音がカッコイイと思う。あっ「西本タケシ」も絶対に忘れてはいけない。彼は「I'm not a Gun」のプロジェクトを「John Tejada」と一緒にやっているけど、それはあり得ないぐらいすばらしいし、新しいサウンドの音楽だね。あとそう、ほかにも何人かとってもいい日本人のアーティストがいるんだけど、僕の脳は記憶することに長けていないんだ。ごめんね(笑)。 実はまだ知らないんだ。というのは、僕はただ今やるべきことをやっていて、それがいつかよい結果を出すことになればいいと思っているからなんだよ。だから特別なプランとかはないんだけど、エレクトロニックミュージックは、僕自身の価値観の中では芸術の形であって、それを通過して自分自身を表現したいと思っているんだ。プランについては、神のみぞ知るといった感じだね。
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日本のエレクトロニックダンスミュージックシーンがよりすばらしいものとなるためにも、ずっとこのヴァイブスを持ち続けてくれたらいいと思っているよ。もし日本の人たちがこのオープンな雰囲気と音に対する探求心をなくしてしまったら、シーンは本当につまらないものになってしまうからね。
それでは、みなさんにWOMBのダンスフロアで会えることを楽しみにしているよ!