とにかく完成してホッとした。今までフルレングスのレコードを書いたことがなかったからね。アルバムは地元でベン・アレンと一緒に作業をして仕上げたんだ。エレクトロニックに偏らないよう、より生っぽいアルバムにしようと心がけた。コンピューターで繰り返し流れるような音じゃなくてね。ダンスミュージックの影響があるポップアルバムを作ろうと思ったんだ。
大学を卒業したあと、不景気で就職も出来ず、ジョージアの実家に帰ったんだ。時間もあったからマイスペースに曲をアップしたら、運良く声をかけられて、EPもリリースすることになった。皆がこのEPを気に入ってくれて、本当に嬉しかったよ。
"Within And Without"は、確か聖書の古い言葉で、「人の内面的世界と外界の関係について」の言葉なんだ。ここから非物質的で本質的な考えやアイデアを描写しようと僕は考えたんだよ。ジャケットの写真も決してセクシャルなものではなく、パーソナルで親密でくつろげるような時間を表現したものなんだ。まさにアルバムのアイデアをもっと深く掘り下げたものだよね。
僕は小さなころからこの2つのレーベルの大ファンだった。昨年の初め、2つのレーベルが同時に僕の音楽に興味を示してくれたんだ。当然、彼らと契約することにはなんの躊躇もなかったよ。
今チルウェイヴと呼ばれているような音を、僕はずっと前から作っていたんだ。この音は僕の中から自然に出てきたものなんだよ。だから僕の音がチルウェイヴかどうかなんて、まったく気にもとめていない。最近チルウェイヴのフォロワーがたくさんいるのも知ってはいる。「模倣は最上の賛辞」なら、本当にうれしくは思うけど、こうした状況も完全に無視しようとしているんだ。
5月の日本でのライヴは本当に楽しかった。また7月にフジロックで日本にいけるのを、メンバーも僕も本当に心待ちにしているんだ。そのときは、アルバムからの新しい曲をもっと演奏するからね。
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