INTERVIEWS

Donnacha Costello

毎年変化があるけど、いつも僕の作品だって感じ取れる何かが音の中に存在するよ。今は、ゆったりとした音でもっとハウスとかディープエレクトロニカに近いかな。初期の機材っぽい音に戻っていってるのは確かだと思うよ。 最近の"ミニマル"って呼ばれているものは、全く追いかけていないよ。もっとディープで感情的で個性的な音楽に興味がある。アナログ楽器で録音された個性豊かな"粗"がある音が好きだな。 インドアとアウトドアの雰囲気作りに違いはないよ。ただ僕が心がけているのは、みんなが自分自身を忘れて、幸福で満たされて、音楽に全身をゆだねて、誰の目も気にせず踊り狂える環境作りだね。 このプロジェクトに関わることが出来て嬉しいよ。僕が初めて「Labyrinth」に出演したのは2006年なんだけど、それからRUSS(Labyrinthのオーガナイザー)とは、ずっと連絡を取り合っているんだ。彼は、稀に見るとても誠実で熱心な人だよ。SoもYasuyoもそういう人たちなんだ。
2001年に作ったテープに入っている"That Empty Feeling"のオルタナティブ版をインスピレーションとして使ったんだ。この曲は僕にとって大切な曲だから、特別な時に使いたかったんだ。そういう思い入れがあるからこそ、日本のみんなのために使う時がきたなと思って。あんな惨事の中みんな品格と優美ある行動ができるなんて、僕たちがみんなから学ぶことが大きかったよ。 僕の新しいレーベル"Look Long"から出すものを作っているところだよ。新しいアーティストとも契約したし、2012年はレーベルにとって忙しい年になるね。 新しいKorg Monotron Duoは見ててとても楽しそうだよね。日本で買いたいなと思っているんだけど、売っているのかがわからないんだ。それとみんながあんまり使わない昔のRolandのモジュールも買えたらいいなって思ってる。 旅行をしていて一番刺激を受けるのは、その国々で会う人々だね。見ず知らずの他人の僕に親切にしてくれる人々には、いつも心を動かされるよ。音楽や自分がしていることを心から愛している人たちに出会えることって、素晴らしいことだと思うんだ。あとその土地それぞれの料理を食べることは家で料理をするいい刺激になるよ。 すごくいいよ!もっと詳しく知ってたらいいんだけど。最近、パーティーをオーガナイズしている昔からの友達と久しぶりに再会したんだけど、ダブリンではIDM、ダブ、エレクトロニカに関しては、素晴らしい音楽が作られていることを僕自身も忘れかけていたよ。もっと地元の音楽やパーティーと触れ合うためにも、僕自身も最近ダブリンでよくDJするようになったんだ。それにホームタウンでみんなから暖かく迎え入れてもらえるってすごく嬉しいよね。 日本は、とても特別でユニークな場所だよね。数回行ったことがあるけど、いつも刺激的な経験だよ。ラストアルバムの半分は、2009年で経験した「Labyrinth」が物凄く影響してるし、野外で録った音や写真もそのアルバムに付けたくらいだよ。今回来日することで、音楽作りのインスピレーションになればいいなと期待してるんだ。 みんなが楽しんでくれていることと、セットを通してお客さんとつながること。つながることさえできれば、何だってできる。みんなと団結してるみたいにね。すごく神秘的でとっても独特な瞬間だよ。 素晴らしい音、フィーリング、お互いを尊重できるのが最高のパーティーだね。 2009年に新潟に行ったとき、あるお店で2人のお婆さんが作ってくれたかつ丼だね。心のこもったご飯は一番美味しいよ。あと同じ時に、新潟で食べた小さい家族経営のラーメン屋さんも美味しかったよ。