INTERVIEWS

Djebali

- まずはじめに、出身地と活動の拠点を教えてください。

パリで生まれ育って、今もパリを拠点に活動してるよ。父親はチュニジア系移民なんで、チュニジアとフランスの両方にルーツがあるけどね。
 
- DJや曲を作り始めたきっかけや、Lola ED(*1)の仲間との出会いは、どんな感じで始まったのですか?

初めてLola EDのメンバーにあったのは10年くらい前で、まだ16才の時。すでにDJは始めていて夜遊びを覚えたばっかりだったけど、彼らと仲良くなる前から、彼らの音楽が魅力的だったのは覚えてるよ。Dan GaneciaがBatofarで主催する当時有名だったアフターパーティーKwalityによく友達と遊びに行ってて、その時にDanとその仲間に会ったのがキッカケかな。高校を卒業してからも、曲作りとスタジオでの技術や知識を学びたくて、音楽の専門学校に通って、その後1年間パリの有名なスタジオでエンジニアとして働いたけど、自分の音楽活動に集中することを決めて、スタジオを辞めたよ。DJしてる時がなにより楽しいんだ、でも今でもスタジオに籠るのも大好きだよ。

(*1)Dan Ganeciaや周りの友人が中心となってスタートした、DJエージェント。所属アーティストにDan Ganecia, Dyed Soundrom, Shonky, Seuil, Chris Carrier, Le Loupなどのフランス人アーティストを抱え、ヨーロッパ中でその動向が常に注目されている。
 
- 過去のリリースやDJから、一貫性を強く感じるのですが、曲作りの上で1番気にかけてる事は何ですか?

ダンスフロアでプレイされている事をイメージして作曲してるよ。完璧なグルーヴのベースライン、アフターアワーズの快楽性、それらと自分との融合を感じる意識作用は、作曲している時に常にあると思う。いつもスタジオで曲を作り始める前に、いろんなアイディアを用意して、曲を作り始めるんだ。そこでできあがった曲から、始めに用意したアイディアがベストな状態で組み合わされるように、無駄な音を省く作業をする。だから1日で1曲を完成させる事ができないんだ、何度も何度も同じ曲を繰り返し聴いて、完成するまでに少なくとも数日はかかるな。
 
- スタジオではどんな機材を使ってるか教えてもらえますか?

スタジオではハードウェアを中心に使っていて、それが慣れていて自分には使いやすい。Sh101、sh09、Waldorf Q、Juno、ヴィンテージのキーボード、それとMRC2000XLなどがデスクに並んでて、スタジオの真ん中に位置するMPC3000でその辺の機材を全てコントロールしてるよ。あとは、Lexiconのリバーブやマルチエフェクター、Drawmerのコンプ、他にもたくさんのエフェクターも持ってるよ。ミキシングには、Mackieを使ってるけど、他のミキシングデスクの購入を検討中で、その他にAuroraのコンバーターをMTRとして使ってるよ。
 
- 自分の名前と同じ<Djebali>という名前のレーベルから、自身の曲だけをバイナルでリリースしていますが、このレーベルについて教えてください。

自分のまわりには、<Apolonia>、<Eklo>、<Hold Youth>みたいな、友達が主宰している、いい意味で典型的なレーベルがたくさんあって、そういったレーベルとはまったく違う何かがしたくて、2011に始めたプロジェクトなんだ。自分で作った曲を好きなタイミングで、リリースできる事が大きなメリットで、バイナル・オンリーのリリースにこだわっているのは、自分が始めて恋に落ちたこの円盤式の音楽メディア媒体への変わりない愛情からで、レコードを売るのは簡単ではないけど、それが自分自身へのチャレンジでもあるんだ。まだ現状はキビシいけど、レコード業界の売り上げが上昇しているのも確かだし。それに自分の曲しかリリースしないから、<Djebali>ってレーベルの名前を決めるの簡単だったよ。
 

 
- イビサのCirco Locoでプレイについて聞きたいのですが、あのパーテイーでDJするのはどんな気分ですか?

初めてDC10のCirco LocoでDJしたのは2011年の夏で、6月に毎年恒例のLola EDのオールスターがCirco Locoに登場する週だった。少し緊張もしたけど、とにかく興奮しっぱなしだったよ。もちろん、Lola EDのみんなと一緒にあそこでプレイできた事は特別だったね。
その後2012年の1月1日のCirco Locoでもプレイするチャンスをもらって、そして去年の夏も何度かプレイしたけど、DC10のCirco Locoはとにかく特別なんだ。DJもフロアで踊ってる全てのオーディエンスも、そのパーティーにいる人全員がハッピーで、音楽を聴いて、自由に踊っているんだ。みんな本気でこのままパーティーが終わらなければいいのにと思ってるよ。覚めたくない夢みたいな、Circo Locoはそんなパーティーだよ。
 

 
- 今後の活動の予定を教えてください。

<Djebali>からリリースする7枚目のEPの準備が全部終わったところで、もうすぐリリースできるよ。Le LoupとSeuilのレーベル<Eklo>や、Jef Kのレーベル<Silver Network>から1枚づつリミックスがもうすぐリリースされる予定で、あと友達が新しく始めるバイナルオンリーのレーベル<Politics of Dancing>からもリリースの予定があるのと、イビザのシーズンが始まって忙しくなる前に<Djebali>からもう1枚リリースもしないとね。
それに、ウクライナの島で開催される最高のフェス KazantipにApolloniaと一緒に出演する事が決まったのと、あとパリのMarvellous Islandというフェスの出演が決まったので、今からすでに楽しみだよ。もちろん地元パリのSocial Clubで開催しているレギュラーパーティーIdeal Juiceも精力的に続けていくし、6月にはThe Martinez Brothersの出演も決定したしね!
Pictures Report here : (feel free to pick a few)
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.418839304860196.95199.132583393485790&type=3
- 今回のWOMBでのプレイが初来日となりますが、どんな気分ですか?それと最後に日本のファンにむけてメッセージをお願いします。

たぶん、どれだけ僕が興奮してるか想像できないと思うよ。日本は数少ない昔からずっと行きたかった国のひとつで、しかもWombみたいな世界最高峰のクラブでプレイできるなんて、これ以上何を望めばいいんだ? 今回のブッキングのニュースを聞いた時は、スタジオで30分くらい興奮して飛び跳ねてたし、これ以上幸せな事はないよ。しかも、日本に住んでる友達も何人かいて、彼らと会えるのもすごく楽しみだよ。みんな金曜日にWOMBで会いましょう!そして、すべての日本のパーティーアニマルたちへ:素晴らしい音楽を聴いて、アンダーグランドシーンを盛り上げていってください!おもいっきり踊って、おもいっきり楽しもう!!

Thanks!
- Information -

タイトル:DJEBALI JAPAN TOUR
開催日:3月29日(金)
会場:渋谷WOMB
料金:DOOR: 3500yen  WF: 3000yen WOMB MEMBER 2500yen
出演:DJEBALI, SATOSHI OTSUKI (TRESVIBES/SURVIVAL DANCE), TAKUYA (SURVIVAL DANCE), PATRON LOUNGE: PI-GE (Pan Records/TRESVIBES), YOSHITACA (Fasten Musique), KENG (UNiTE), SHUN OTOKAWA (MODER), AND SOUNDZ LOUNGE: JT-ZUN, HARRY, MARI KIM, J, YEJI, WOMB LOUNGE: Didier Dlb (Turmspringer - Belrin), KNOCK (VAST), LAMB (Daytona/BLAFMA), EITA (RHYTHMHOLIC/CONNECT NATION)

■MORE INFO
http://www.clubberia.com/ja/events/205715-DJEBALI-JAPAN-TOUR/