INTERVIEWS
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Coyu & U:ICHI

 
今のスペインの政府は音楽業界に限らず、映画、演劇、など文化や芸術を含むスペインのいろいろなカルチャーをサポートしてくれていないから、すぐには良くならないと思うんだ。- Coyu -
 


 
- はじめにCoyuさんにお聞きします。DJや音楽活動を始めたきっかけを教えて下さい。


僕は幼いころから音楽にすごく興味があったんだ。1番初めは、7歳の時に父親にダンスミュージックのカセットを買って貰ったことから始まったんだ。PC用のDJシミュレーターを15か16歳の時に使い始めて、最初のミックステープを作った。その後は、Soulseekを使いまくったり、始めてハウスとテクノのパーティーに行ったりした。18歳の時にTechnicsのターンテーブルとミキサーを買って何年か後には楽曲制作に興味を持ったんだ。
 

- どんな機材を使って楽曲制作を行っていますか?
 
僕は、スタジオではベーシックなものしか使っていないよ。以前はハードウェアを使っていたけど、ソフトウェアの方が早いから、今は全てAbletonやデジタルなものを使っているよ。
 

- 楽曲制作やDJをする時、どんなところからインスピレーションを受けていますか?
 
インスピレーションは、さまざまなところから受けているよ。コンサートや美術館へ行った時や、友達とレストランでご飯を食べている時など、いつどんな時にインスピレーションを受けるかわからないからね。どこにでもあるんだ。
 

- FACEBOOKのファンページでよくかわいい猫の写真がいっぱいアップされてますが、何匹一緒に住んでますか?

今、家には保護された猫が2匹いて、僕のガールフレンドの親の家には保護された猫が3匹いるよ。それに、僕たちは、捨て猫を助ける団体を運営してるんだ。

 
- 〈SUARA〉の成功と共に、君はまばたく間にハウス、テクノシーンのスターダムにのし上がりましたね。 SUARAを創立した経緯と、今後の〈SUARA〉のレーベルとしての活動として考えているビジョンや展望について教えて下さい。

〈Suara〉最初のレコードは5年以上前にリリースされ、今のところレーベルを運営することはどういうことかを学びながら、まるでとてもおもしろい旅行のような気分さ。最初は大変だったけど、今では強力なチームが僕の仕事をサポートしてくれているからとても楽になってきた。僕らはあまり過去や将来に囚われていなくて、今を考えることを優先しているけど、これからもおもしろいでっかいことをやり続けるつもりさ。
すでにいろいろ計画は進んでいるしね。今後、もっといろんなパーティーをしてテクノ、ハウスシーンで最も有名なレーベルの1つになれるようにレーベルを育てていきたいと考えている。

 
- 今後のDJスケジュールやリリース予定について教えて下さい。

今後のスケジュールとしては、ADEの後2週間休みを取って、彼女と旅行に行こうと思っているよ。その後は、世界中を回るでっかいツアーがあるんだ。ツアーでは、日本、ボリビア、エクアドール、コロンビア、ペルー、スイス、フランス、パナマ、コスタリカ、チリ、アルゼンチン、ドイツ、そしてもちろんスペインでもギグをやる。その他もちろんリリースもどんどんする予定だよ。11月にある〈Cocoon〉や、大物アーティストがリミックスしてくれる〈Noir〉からリリースされるEPはとても楽しみだし、Riva Starrのレーベル〈Snatch〉と〈Victor Calderone〉のWaveformでは僕のリリースがリリースされるんだ。

 
- 僕ら(GALAXY RECZ :WEAVES)は、今年これまでDosemの初来日ツアーや、HenrySaizのライブツアーなどを東京でプロモートしてきました。2人とも君と友達で仲がいいよと話していました。彼らとは昔からの知り合いですか?

Henry Saizは昔から知っているよ。彼が優れたプロデューサーでありスペインのテクノシーンのトップアーティストになる前からね。Marc (Dosem)は何年か前に知り合ったんだけど、今ではこの業界での僕の親友だね。彼らは2人とも特別な感覚をもったすばらしいプロデューサー達だよ。

 
- スペインのアーティストはみんなジャンルレスに仲がよくお互いがリスペクトし合っている印象を受ける。最近のスペインのクラブシーンについて感じることを教えて下さい。

どのスペインのアーティストもみんな独自のスタイルを持っている。例えば、Uner、 Marc Marzenit、 Affktなどはお互い全然違うけど、彼らはみんなとても才能があり独自のやり方で音楽のマジックを繰り出すことができる。今のスペインのクラブシーンは、スペインの経済状況が良くないから正直難しいかも。残念だけど、今のスペインの政府は音楽業界に限らず、映画、演劇、など文化や芸術を含むスペインのいろいろなカルチャーをサポートしてくれていないから、すぐには良くならないと思うんだ。

 
- 日本に来るのはプライベートを含めて今回が始めてですか?今回のジャパンツアーでは何を楽しみにしてますか?

初めての日本だよ、だからとても楽しみなんだ。ずっと行きたかった国だからね。今回は数日しかいれないけど、近いうちに東京と大坂以外にも行けるように絶対また来たい。日本のクラバーがとても熱狂的なのはみんな知っているから、僕の音楽に対してお客さんがどう反応してくれるのかとても楽しみなんだよ。思うに韓国の人たちと同じ感じなのかな?韓国では良くプレイしていたからね。ここ9カ月で3回はプレイしているし、2014年にもプレイする予定が既に決まっているんだ。後、僕はお寿司が大好きだから、本場の江戸前寿司が食べられるのも楽しみだよ。

 
- 最後にこの度のジャパンツアー開催に向けて、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

このインタビューを読んでくれてありがとう!皆さんとフロアで会えることを楽しみにしているよ!!
All about music... and cats!
 

 
〈WEAVES〉が1つのパーティーシーンと呼べるものになればと思っています。 - U:ICHI -

 
 
- では続いてU:ICHIさんにお聞きします。3月にAIRでローンチ以来、”Beach Saiko!! ”、 ”ageHa”とさまざまなベニューでパーティーを開催してきましたが、今回再び”Air”で開催する事になった経緯について聞かせてください。また、「WEAVES」では毎回海外アーティストを招聘していますが、どのような基準でセレクトされているかも聞かせて下さい。


どのべニューでもそうですが、サウンドシステムがしっかりしていること。自分がやりたいと思ったパーティーのイメージを具現化できる。今まで呼んできたアーティストもそうなんですが海外アーティストからべニューの評価が高いこと。この3つに尽きると思います。
アーティストのセレクトについてはストレートに言えば、僕が特に自分のDJスタイルを反映して、まずピンとくるアーティストってことが基準になりますが、〈GALAXY RECZ〉のレーベールショーケースとして外れないように違和感なくトータルコーディネートできるように心がけています。レーベルとパーティーの連動性を持たせないとやっていても意味ないので。
今回のfeaturing GuestとしてブッキングしているYASHIMAさん、あるいは3月に素晴らしいライブを披露してくれたUKUMORIさんも、そんなコンセプトがあって1日を通して違和感なくダンスミュージックを楽しんで貰えるパーティーにしたいからブッキングオファーをしました。

あとまだなんとなくですが、〈WEAVES〉としてこれまでDosem、Nicolas、Henryとそして今回のCoyuを招聘してきてNicolasは違いますが(フランスなので)、スペインの若手に焦点を当ててフィーチャーするコンセプトが出来上がってきた気がします。それだけ、細かいジャンルは抜きにして若手ですごく良いアーティストはいますし、こういうのはなんとなくやりながら出来上がってくるものなので(笑)
 

- 今回は世界中のダンスミュージックフリークが注目している〈Suara〉のボス、Coyuの初来日をプロモートしますね。彼のセレクトも上記理由と同様でしょうか。

同じですね。特に、〈Suara〉は自分のDJセットでもよく使うレーベルだったし、ずっと着目はしていました。さらに、Marc(Dosem)と京都で遊んでいた時にいろいろ話をしていて彼もすごく仲の良い友達で彼からの推薦もあったことがきっかけですね。

 
- 日本、特に東京のパーティーでは、毎週末有名な海外アーティストがギグをおこなっています。他のパーティーとの差別化をどのようにお考えですか。また、〈WEAVES〉の手応えはいかがでしょうか。

音楽的に言えば、割とディープハウスやミニマルテックという流れよりももう少しアッパーなプログレッシブやテックハウス中心のパーティーになっていると思います。有名な海外アーティストのギグとの差別化というのは特に考えていなくて、僕が今“こいつカッコイイ”とか“こいつ呼んでパーティーやったらおもろい”とかそのあたりは直感です(笑)。
〈Weaves〉の手応えと言われると正直よくわかりません。ただ、前のインタビューでも言いましたし、自分が若い時、岡山で活動していた時にも感じたことですが、まず自分の仲の良い人たちが最大限楽しんでくれること、そこから発生するのが1つのパーティーシーンと呼べるものになってくんじゃないかなって考えています。

 
- 今後の活動ヴィジョンについても聞かせて下さい。

基本的なスタンスは変わらなくて、僕たちがフルパワーを発揮できて、やりたいタイミング、やりたいべニューで来てもらった人達に最大限に楽しんで貰える時間を提供できるように最大限の努力をするつもりです。その中で、〈WEAVES〉が1つのパーティーシーンと呼べるものになればと思っています。
11月15日のパーティーが年内はラストの開催になりますが、当然来年以降の展開も考えています。乞うご期待です!!
 


- 最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

今回招聘するCoyuはまず間違いなく今聴いておくべきアーティストだと思います。コアなダンスミュージックフリークから、一般のお客さんまで必ず楽しめるコンテンツが満載です。11月15日のAir、11月16日のG2是非足を運んでみて下さい。それでは、フロアで逢いましょう。

 
■All supported by GALAXY RECZ
http://galaxyrecz.com/

11月15日(金) GALAXY RECZ LABEL SHOWCASE: WEAVES meets SUARA
Coyu :FIRST JAPAN TOUR
http://www.clubberia.com/ja/events/214896-WEAVES-meets-SUARA/

11/16(土)  One feat. COYU
http://www.clubberia.com/ja/events/215687-One-feat-COYU/