INTERVIEWS
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Egal 3 aka VID

 
- 自分のアイデンティティや頭の中で描いた空想を音楽というフィルターに通して人に伝えたいと感じるようになって、それからDJと楽曲制作をほぼ同時期に始めたね。-
 
- まずは日本の皆さんに自己紹介をお願いします。

Sorin Rastoacaです。ルーマニアのバカウという街で生まれ育ちました。自分のことについて話すことはあまりないけど、このインタビューを通して僕の音楽のことを少しでも知ってもらえたら嬉しいね。
 
- では、DJや曲作りを始めたきっかけを教えてください。

僕がエレクトロニックミュージックに出会ったのは12〜13歳の頃で、そのとき今まで感じたことのない奇妙な気分になったのをよく覚えているよ。あの時の気分を言葉で表現するのは難しいけど、その頃から自分のアイデンティティや頭の中で描いた空想を音楽というフィルターに通して人に伝えたいと感じるようになって、それからDJと楽曲制作をほぼ同時期に始めたね。
 
- それからしばらくしてEgal 3という名義で活動するようになったのですか?

そうだね。だけど、Egal 3は、もともと僕と2人の友人とで結成したプロジェクト名で、キャッチコピーは” You can dance every time at every hour”だったんだ。音楽的なコンセプトは全く決めずにスタートしたから、みんなの音楽の方向性がどんどん変わっていって結局は自然消滅したけどね (笑)。で、その名前を今でも使っているという感じだね。
 
- なるほど (笑)。あなたのもう1つの名義であるVidについて教えてください。

Vidは現在のメインプロジェクトで、僕のパーソナルな部分が押し出された作品が多いのが特徴だね。それと、この4年間毎年言い続けては実現しなかったことがあって… (笑) 。けど今年は遂にそれを実現することができるよ!僕のファーストアルバム『Schite si note』がやっと完成したんだ。早く皆に聴いてもらいたいね。
 
- おめでとうございます!ファーストアルバム楽しみにしています。あなたの楽曲には他のアーティストとは違った”暖かさ”みたいなものを感じます。プロダクションにおいて何か心がけていることはありますか?

みんなそれぞれ違った視点から音楽を聴くからいろんな感想があると思うけど、そう言ってもらえるのは嬉しいね。心がけていることは特にないよ。目を閉じて奏でる音に耳を傾けてただただ制作に集中するだけさ。
 
- 次に、あなたが運営しているレーベル〈An|dromeda〉について話を聞かせてください。

〈An|dromeda〉はたしかに僕のレーベルだけど、運営しているのはDBHのRobert Drewekなんだ。僕が音楽面を担当して彼がマネージメントを担当している。役割分担がしっかりしているし素晴らしいチームだと思っているよ。つい最近5作目 『Unknown Artist - ANDROMEDA 005 (2X12)』 がヴァイナルオンリーでリリースされたからぜひともチェックしてみてほしい。今作はかなりヤバいよ!
 
- あなたは若くして、これまでに自身のレーベル以外からも多くの作品をリリースしていますが、〈Sound Of Vast〉から最近リリースされた『The Shades EP』について教えてください。

『The Shades EP』は僕にとってとても特別なEPだよ!このEPに収録されている「Icxperiment」は今までのEgal 3名義の曲調とは違った、 いわゆる挑戦作みたいなもので皆から受け入れられにくいトラックだと思っていたんだ。けど、レーベルオーナーのKnockとRed Pig Flowerがすごく気に入ってくれてとても驚いたし、嬉しかった。2人とも音楽やレーベルに対する情熱がものすごくて、第1弾EPとして僕を選んでくれたことにとても感謝している。Knockとは今回が初共演だから楽しみだね。

Egal 3 - Icxperiment [SOV001]


  - 日本について話を聞かせてください。前回は2013年に代官山”AIR”と大阪”Circus”でプレイしましたね。ルーマニアのシーンと比べて、日本のパーティーではどのような印象を受けましたか?

昨年が僕にとって初めての来日で、本当にいろんなことに圧倒されたよ。食べ物や文化をはじめ、ルーマニアとは全てが違うからね。街を歩いているだけですごく刺激的だった。パーティーシーンに関しては、多くの日本人がアンダーグラウンドミュージックに熱心で、音楽なり、アーティストなり、DJに対してリスペクトを持っているということがすごく伝わったよ。もちろんルーマニアでもDJやアーティストに対するリスペクトはあるけれど、異国の地でこういった体験ができるのはなによりもモチベーションに繋がるし、”AIR”と”Circus”でプレイできたのは僕にとって今も貴重な財産になっている。
日本とルーマニアの共通点は、どちらの国にも素晴らしいDJやプロデューサーがたくさんいることだと思うよ。
 
- 日本で特別に楽しみにしていることはありますか?

もう全てが楽しみ!その中でもテクニークには絶対に行きたいと思っているよ。
 
- 東京では7月25日(金)に”WOMB”の「RHYTHMHOLIC」、大阪では7月26日(土)にSOCORE FACTORYの「LMIRL」でプレイしますね。最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

日本にまた戻ることができて本当に嬉しいよ。みんなで素晴らしい時間を共有して、僕のセットを楽しんでもらえたら最高だね。


Vast Podcast 03 | Egal 3 aka Vid - Japan Tour Mix 2014

Rhythmholic at Womb

LMIRL at Socore Factory