- まずは自己紹介をお願いします。来日はこれが初めてですか?
こんにちは、Alex Lay-Farです。ロシアはモスクワを拠点にDJ / プロデューサーとして活動している。音楽は常に僕の中心にあって、それが自分の仕事でもある。僕は音楽が人の心を癒したり、自分たちの周りの出来事を良い方向に変える力を持っていると確信しているし、音楽こそが唯一の世界共通言語でもある。自分が今こうやって日本に来れることがなんてクールなことだ!って思うし、それってつまり音楽のおかげなんだよね。
- あなたのキャリアが始まった時の事を話してもらいますか?Lay-Farを始める前は別のプロジェクトがあったのでしょうか?
‘Lay-Far’がDJ/アーティストとして最初の名義だよ。1999年にいくつか実験的なプロダクションをしていたけど、とっても基礎的なことだけで特に何も起ることはなかった。実はL-F..って名前でダンスサークルを地元でやっていて、それが別の名義になるかな?制作に本格的にのめり込む前に、ブレイクダンスやハウスダンスにハマってた時期があって、もともとダンサーとしてのバックグラウンドがあったんだ。実際今も踊ってるけどね!
- 音楽を作る時に特別なアイデアはありますか?可能であればスタジオのセットアップや、制作方法を教えていただけますか?
作る曲にもよるけれど、時には何もないキャンバスから流れに任せ、制作のプロセスの中でアイデアを定めて行く時もあるし、明確なアイデアや特別な想いがあってプロジェクトを定義することもある。
スタジオではアナログとデジタルの両立さ、つねに2つの世界から自分にとってベストなものを手に入れようとしている。具体的にはAbleton LiveにRoland Sp-404sxのサンプラー、ギターペダル、エフェクター、ターンテーブル、ダブサイレンを組み合わせ、KorgとMoogのシンセにドラムマシーン、MIDIコントローラーそしてVSTって感じかな?サンプリングももちろん好きさ!でも基本的に僕の音楽はサンプリングと生音の融合なんだ。
- ロシアの音楽について伺ってもいいですか?クラシック音楽が非常に有名な国でもあると思うのですが。いかがでしょう?
ロシアは、ほぼどのジャンルでも伝説的な音楽が存在している気がするね。特にクラシックとジャズは有名だと思う。僕自身クラッシクのファンではないからあまり詳しいことについては言えないな。逆に最近の音楽、つまりロシアのエレクトロニックシーンでいれば、こちらも多彩で際立っているね。近年では元々サブジャンルだった音楽のアーティストやグループがロシアから世界に羽ばたいているし、地元のクラブは自分たちを世界に向けてよりアピールするようになった。インターネットが昔より普及したことも間違いなく手助けになってるよ。今となっては誰がどこから来たなんて関係のないことだと思うし、どこの国から来ても音楽という共通の言語で同じヴィジョンを共有できるんだからね。
- ついでになりますが、ロシアにもし訪れたとしたら、食べ物や、場所、そして音楽について何かオススメはありますか?
これは難しい質問だ、、、本当にたくさんオススメしたいことがあるからね(笑)。都市のことを話すならサンクトペテルブルク、そしてモスクワを勧めるよ。どちらもロシアの異なったマインドを象徴しているし、2つの都市の間には大きな違いがあって、共にユニーク。都市の間は電車で4時間程度だから、もし時間があるなら2つの都市の違いを感じるといいな!
食べ物に関して言えば今は本当に国際的になった。寿司はもちろん、ピザやタパスはどこにでもある。でもロシアの伝統料理、ピロシキやボルシチ、ペルメ二を食べれるところもたくさんあるよ。
最後にクラブに関しては、モスクワにあるミュージックバーを中心に、”Propaganda”、”Denis Simachev Bar”、”Enthusiast”、”Solyanka”(現在は一時クローズ)をオススメするよ。
- 来年、2015年の予定はありますか?来年から自身のレーベルを始めると伺いましたがそのことについても話していただけますか?
来年もたくさんのプランがあるけど、そうだね、僕が最近始めたレーベル〈In-Beet-Ween Music〉が最も大きな出来事かもしれない。考え方的には僕が以前からやっていたポッドキャスト’In-Beet-Ween Sessions’の流れで2008年から継続的に続けているもので、自分が定義するトレンドやカテゴリーの中から音楽をリリースするけれど、ソウルフルなダンスミュージックを中心に活動していくつもりだよ。初めに『So Many Ways Remixed』というタイトルで以前出したアルバムを3つのEPに分けてバイナルでリリースする。リミキサーにはAshley Beedle、Karizma、Phil Asher、Atjazz、Inkswel、Thatmanmonkz、D-Malice、Red Rack’Em、Tommy Rawson、Jonny Miller、Aroop Roy、Peter Oakden & Craig Smith、Positive Flowが名を連ねてくれたんだ。
https://soundcloud.com/lay-far/sets/lay-far-so-many-ways-remixed-part-1
In-Beet-Ween Music
https://www.facebook.com/nbtwnmsc
Juno
http://www.juno.co.uk/labels/In-Beat-Ween+Music
それから、日本のレーベル〈Soundofspeed〉に僕の友人でもあるPeter Oakden(Fifty Fathoms Deep)と一緒に作った「Two Days in May EP」をリリースする予定。
リミックスで言えば、restless soul Fun BandやAshley Beedleのレーベル〈Back To The World〉からWatersonのリミックス、そしてAtjazz Record Campanyなどかな。ちょうど、Ashley Beedleとはコラボレーションして楽曲を制作している最中だし、InkswelやMagic Numberとも一緒にプロジェクトを進めているよ。
- あなたの頭の中にある、オススメの曲を3曲教えてください。
いろいろあるけど、ズバリこの3つ。
「Osunlade」 Rader Du
「George Duke」 Scuse Me Miss
「Tony Williams」 Lawra - すでに日本から(特にレコードストア)たくさんの素晴らしいフィードバックをもらっていますね。日本の音楽シーンについてイメージはありますか?
日本の音楽シーンからは本当に心を動かされる影響を常に受けているよ。特に素晴らしいメロディーが常に生み出されているように思うけど、、、その通りかな?とてもユニークだし、音楽への愛がとても強く、情熱的、そしてオープンに感じるよ。どんな音楽でもクロスオーバーできる完璧な土壌があると思うし、僕にとってそれは最高の環境だと思うな!
- 日本滞在中に何か楽しみにしていることはありますか?
そうだね、できる限りいろいろなところを巡って、できるだけローカルな食べ物に挑戦したいね。それとレコード屋はできる限りたくさん訪れて、、、とにかく僕にとってはなんでも初めての経験だから間違いなく凄い経験になるよ!
- それでは最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします。
親愛なる皆さんへ、僕にとって初めてになる日本のツアー、そしてたくさんのパーティーで会えることを本当に楽しみにしています。時代を越えたソウルでグルーヴィーな音楽を一晩中プレゼントすることを僕が約束するよ!音楽が自然とキミの足を踊らせ、いつしか心も躍るはずさ!楽しみで仕方がないよ!
モスクワより愛を込めて。
- Lay-Far Japan Tour -
12/22(月) Far Edge@Bar Edge 広島
http://www.clubberia.com/ja/events/230769-Far-Edge-at-Bar-Edge/
12/26(金) EUREKA! with Lay-Far@Galaxy - gingakei 東京?http://www.clubberia.com/ja/events/229993-EUREKA-with-Lay-Far/
12/27(土) Daydreaming@2110 熊本
http://www.clubberia.com/ja/events/230382-DAYDREAMING-Special-Guest-Lay-Far-from-Russia/