INTERVIEWS

DOSEM

Beatportの2014年TECHNO TOP5 ARTISTを獲得し、SPACE IBIZAのツアーアーティストにも抜擢。Blue Marlin、Fabrik、Ministry of Sound、Ushuaia、Pacha、Awakenings、など世界的に著名なヴェニューやフェスティバルの広告塔として常連になっているDOSEMがWEAVES NATION TOUR featuring. DOSEMと題し国内4公演のジャパンツアーを敢行する。

過去2年間での来日数も既に5回と、ここ日本でも初来日した2013年3月から確実な人気を創り上げてきたDOSEMに2年振りのインタビューを行った。2014年にSUARAから発表されたアルバム‘City Cuts’ではこれまでのサウンドからよりハウスライクな楽曲を発表し、彼の新たな音楽性の局面を披露したDOSEM 。これまでの活動を振り返るだけでなく、今後の展望、ビジョンについても熱く語ってくれている。

今回インタビューには初来日からDOSEMと交流を続けるWEAVESのオーガナイザー/DJでもあるU:ICHIがインタビュアーとしてskypeを利用し、会話形式を採用。よりDOSEMのパーソナルな部分が垣間見える内容となっている。


Text by :Kohsuke Fukuda (GALAXY RECZ)
 

 

 

 
- 実際に自分がその場所で感じた気持ちとか、行った場所で会った人たちとの思い出とかのフィーリングを音にしているんだ。 -
 


U:ICHI (以下U): 2013年の3月に初来日してから5月のTourで6回目。これだけ短い期間で日本に来てるインターナショナルアーティストもMarc (Dosem)ぐらいだね。だいぶ慣れたんじゃない? 僕が話す日本語もなんとなく解る時もあるみたいだし。

DOSEM (以下D): 日本にこんなに何回も来れたことはすごく嬉しいよ。プロとして活動を始めてから日本に来るようになるまで5年はかかったからね。いつも日本に行きたいと思っていたし、日本に絶対行かないと!と思っていたら、僕を日本に呼ぶってリスクを取ってくれるプロモーター(U:ICHI)が突然現れて、そうしたらもう次回で6回目になる。最高だね(笑)。

 

 

 

 
U: 大阪は2回目だね。久しぶりのGIGだけど何か期待してることはあるかい?


D: 大阪は日本で初めてギグをやった場所だからね。よく覚えているよ。街は少ししか観光できなかったけど、パーティーでお客さんが皆すごく音に入り込んでいて、そんなフィードバックを日本のお客さんから貰えると思っていなかったからすごくうれしかったよ。次に行くときもまたあのバイブスとマジックがあることを楽しみにしているよ。浜松と名古屋に行けるのもとても楽しみだね。今まで行ったことは無いけれど、また新しい出会いがあることを楽しみにしている。

 

 

 

 
U: 東京はどう?AIRに始まり、WOMB, ageHaでもPlayしてきたわけだけど、それぞれ印象深いエピソードはあるかな?


D: 今までのWEAVESの3公演全てで、思い出深いエピソードはたくさんあるよ。いや、むしろそんなエピソードばかりだ(笑)。最初にAIRでプレイした時は、自分の写真をフライヤーやポスターでみて、すごく感激したんだ。自分の家からこんなに遠い場所で、しかも日本でもリスペクトされているクラブの1つで、その上世界でもその音の良さで名の知れているAIRでプレイできるなんて夢みたいだと思ったよ。U:ICHIとやったB2Bもすごく楽しかったね。お互い自分の好きな曲をかけまくってね。

 

 

 

 
U: だってブースの後ろで、ずっと混じりたそうに覗きこんでるからさ(笑)。


D: WOMBで初めてプレイしたことも僕の中でとてもスペシャルな思い出だね。若い時からWOMBの写真をみたりして、ずっといつかはここでプレイしたいと思っていたんだ。最初にプレイした時は鳥肌が立って、WOMBのマジックにとても感激した。すごく良い思い出になったよ!!
ageHaもとても興味深かった。U:ICHIが白いタオルを頭に巻いてたのを見た時は「Like Samurai !!」って思った (笑)。 皆が雨の中ずぶぬれになりながら踊ってくれたり、とてもスペシャルな夜だったよ。

 

 

 

 
U:僕が雨に負けてテンション落としたら、この場が崩れる!! って思ってタオルを巻いたんだ(笑)。


D: ははは。朝焼けとかも、とても綺麗だったね!!本当に毎回日本に来る度に、とても思い出深い体験を僕はしているよ。

 

 

 
U: 僕の勉強の為にも素直に言って欲しいのだけど、WEAVESってパーティーの印象は?


D: とても面白いコンセプトだと思うよ。人と人とをつないだり音楽に対する情熱だったりをすごく感じられるし。U:ICHIからも感じられるしWEAVESってチームからも。その情熱は直に音に繋がっているし、エモーショナルな音になっていて、それが感じられるのが僕はすごい好きだな。どのパーティーも独特でスペシャルだけど、U:ICHIの友達とかいろんな人たちが助け合っているのが見えるからすごく良いパーティーだと思うよ。あと、U:ICHIはベストプロモーターでDJだと思うよ!!特有のスタイルがあって すごくクールだと思う。今後もっともっと有名になっていくと思うし、そうなって欲しいよ。

 

 

 
U:そんな風に言ってくれて嬉しいよ!! ありがとう。今後も頑張ります(笑)。
では君の楽曲について。SUARAからリリースされたアルバム、CITY CUTSは僕の印象としてはハウシーなトラックが多かったし、メロディアスな中にも優しさを感じたのだけど。本質的にはテクノよりハウスが君の中ではメインなのかな?

 

D: 僕の場合は、いつもハウスとテクノのミックスかな。最初にエレクトロニックミュージックを聴きだした時にあらゆるジャンルの曲を聴いていたし、僕のスタイルは1つのジャンルにはとらわれず、いつもいろんなジャンルがミックスされているようにしているんだ。DJをしている時はフロアにいるお客さんによってどっちの方向にプレイするか変えているし。ハウスとテクノの両方を知っている良いところは、この2つは同じBPMだったりするから混ぜることがとても簡単で、面白いクロスオバーセットをプレイすることができるんだ。僕は1つの見せ方にとらわれたくないからこの方法が合っているし好きなんだ。
 

 

 

 
U:確かに絶妙なクロスオーバースタイルが君の持ち味だしね。


D: 僕は元々テクノをよくプレイしたり、楽曲として作ったりすることが多かったけど、CITY CUTSでは、もっとハウス寄りの曲を作ることにチャレンジしたかったんだ。普段と違う感じのね。自分の得意なスタイルから飛び出て、ちがうジャンルに挑戦したかったんだ。でも、そんなに変わらないけどね。メロディックな中に感情的なエッセンスを混ぜたりしてビートやBPMやスピードを変えながら、出過ぎてなくて、でもファンキーであたたかい感じのものを作りたくてさ。いろんな環境や状況によって音は変えているよ。

 

 

U : BE-AT TVで放映されたSTEREO CITYのBPMフェスティバルでのショーケースや君の最近のPodcastは、ハウス寄りだったね。

D: それは、パーティーのスタートや朝方用のセットだったからね。その方が合ってたんだ。人がたくさんいる時間帯のセットや、1000人規模の野外フェスとかなら、もっとハードな音をかけるよ。

 

 

 

U : 日本に向けて、あるいは日本をイメージして作曲したトラックはある?

D: もちろんいっぱいあるよ!いつも曲を作る時は、経験したことを思い起こして作るんだ。今回のアルバムもそうだけど、単純にツアーで訪れた町のどこに行ったかとか、流れを思い起こして作るんじゃなくて、実際に自分がその場所で感じた気持ちとか、行った場所で会った人たちとの思い出とかのフィーリングを音にしているんだ。音楽っていうのは世界共通で、そういうフィーリングや感情を伝えるとても便利なものなんだ。

 
日本、特に東京は僕にとってすごくインパクトがあった場所で、”Message”と”Chase the link“は日本の事を考えてた時に出来上がった曲なんだ。細かく説明しちゃうとつまらないし、聞いた人にいろいろ想像して欲しいからこれ以上は言わないよ(笑)!
ミステリーとして残しておいた方が楽曲としての興味深さが残るし、説明しすぎるとその曲の魔法がなくなっちゃうしね。


Message
https://soundcloud.com/dosem/2-message-dosem?in=dosem/sets/dosem-city-cuts-album-suara

Chase the link
https://soundcloud.com/dosem/dosem-chase-the-link-suara

 

 

U: なるほどね。僕は以前君がFACEBOOKのファンページに僕たちに捧げると書いて紹介投稿してくれたBecome oneっていうかと思ったよ。

D: Become oneももちろん!アルバムには入っていないけどBecome oneも日本に影響されて出来た曲だよ!このタイトル、我ながらちょっと恥ずかしいんだけど(笑)。


Become One
https://soundcloud.com/dosem/dosem-become-one-tronic

 

 

U: WOMBでのライブはどんなセットをイメージしてる? 君が本当にスペシャルな時しかライブはやらないって話してたから、僕個人もすごく楽しみだ。

D: 前回プレイした時は、DJセットだったから今回は違うことをしたいと思ったんだ。それでライブセットは面白いんじゃないかなと。アニバーサリーだしね!!
僕のライブセットはシンプルだけど、事前にしなきゃいけないスタジオワークが本当に多いんだ。自分の曲を小さいパーツに分けて、小さいループにして、自分のスタジオで作ったさらに新しいループを足して、全部をPCにいれて、MIDIコントローラーを使用してドラムマシーンで作ったループや自分の曲をサンプリングしながら新しい曲としてLiveで演るんだ。すごく面白いよ!!
どうなるかはわからないけどWOMBではそれをやるよ。僕も楽しみだよ。僕のライブセットはDJセットよりはテクノ寄りにはなるね、たぶん。


Dosem 2014 WOMB DJ set
https://soundcloud.com/dosem/dosem-womb-tokyo-japan-2014
 

 

 

U: これからのリリース予定は?

D:  3月にSuaraから、“Ready EP”ってEPをリリースしたばかりだよ。2曲入っていて、1つはハウスでもう1つはテクノな感じだよ。日本でこの曲をプレイできるのが楽しみだよ。

 

 

 

U:  もうヨーロッパを中心に君はインターナショナルアーティストとしてのステータスを築いてきたわけだけど、これからどんな風になっていきたい? 今後の目標は?

D: このプロジェクト(Dosemというアーティスト)を始めた時は、単純に自分が踊りたいと思う曲を作りたいって思ってたんだ。でも今後はジャンルにとらわれずというか、人を紡ぐことや音とつながることで、言語の壁も越えて他の全てを忘れてしまうくらい音に入り込める曲を作っていきたいなと考えてる。特に僕のアルバムは映画やその映画のサウンドトラックのように、皆にとってのフィーリングを伝える為のストーリーテラーとして捉えて貰えるようになりたいんだ。
常にそういう曲を作り続けて行きたいと思っているよ。思い出のサウンドトラックを作るアーティストとしてね。1つのジャンルにとらわれない自由なスタイルでやり続けていきたいね。自由なクリエーターさ!!

 

 

U: 1週間タフになるね。☆ 最後に日本のファンへメッセージを!!

D: 忙しいけど、神戸牛をいっぱい食べれば大丈夫さ (笑)!僕を応援してくれている日本のファンにとても感謝してるよ。みんな本当に僕の曲を知ってくれていて、僕のDJセットを楽しみにしてくれているんだっていつも感じるよ。地球の反対側から来ている僕にとっては、この暖かく迎えてくれるつながりが本当に嬉しい。今回は、名古屋、浜松、東京、大阪と4公演あるけど、僕もすごく楽しみにしているよ。早く皆に僕の曲を届けたいし、日本に呼んでもらえて本当に光栄だよ! 楽しみにしててね!!

 

 



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