INTERVIEWS

"E"qual

名古屋のM.O.S.A.D.というグループで"E"qual(イコール)って名前でラップしてます。ラッパーです。トラック制作も大好きで、趣味が音楽の30歳前です。ラッパー、DJの集団、BALLERSっていうクルーでイベントしたり、ライブしたり、遊んだりもします。 ツレの兄貴がマイクロフォンペイジャーのPHフロンで、おのずと。で、そのライブを見た時に「カッコいいなー、オレもやろー」と。
活動履歴? うーん、中学の時に相方AKIRAとラップを初めて、TOKONA-Xと出会って3人でやるようになって、M.O.S組んで、M.O.S.A.D.に名前変わってCD出して、ソロでもやる様になって、EP1枚、アルバム4枚出しました。その間、ずーっとライブ、イベント、もろもろっすね。 サウンド的にロックテイストでノリやすいというのがあるし、リリックの内容的にはオレの歴史だったりヒップホップの歴史だったりを総括する意味を持ってて。オレの名刺代わりになる曲だなというところで選んだかな。単純に1番ノリいいし、ロックって昔から日本人に定着している音楽で、そういう意味でもパッっと耳に入ってきやすいし、サビもキャッチーだし、そういったところで耳に入りやすいというのがあって。いろいろ候補が上がった中でも会議した結果アレが票多かったんで(笑)。 国は台湾、っていうのは真っ赤なウソでカリブ海、って言いたいけど三重県の海で。倉庫は熱田区(名古屋市)で。 トラブルに関して言うなら、船が座礁したってことかな。クルーザーが座礁して1~2時間撮影になんなかったんだよね。引き潮で船が乗り上げちゃったんですよ。海が満ちてくるまで動けなかったですから。あとヘリとかクルーザーとか乗り物を出すのが多かったんで。段取りも必要だったし、そういった意味では簡単には進まなかったですね。かなりいろんな人に協力してもらってできたんで、その人たちの前では頭が上がらないです。 単純に派手にしたいかなと。あとは当初アルバム作ったときの考え方が前回とまったく真逆で。前回は「引く」ところのよさとかタイトさを意識したけど、今回は「足す」音楽というか。味付けに力入れたんでそういった意味でいろんな人に声かけていろんなスパイスを注入してもらった感じです。 知ってる人間というのはもちろんあるけど、いろんな方面で活躍している人たちだったり、自分とコラボすることによって化学反応を起こしえる人を選んだかな。GRAND BEATZってのはBALLERSのDJ RYOWと、ハードコアバンドDIEDROのTOMOKIYOの2人でやってるトラックメイカーグループで。DJ NONKEYもG.B.LもBALLERS。Mr. OZ、來々(らいらい)、プリメラ、尾崎真希、ヤス、ノリ、DJ MITSU、THE GROOVE BROTHERSもみんなカッコいいし。 FOxxxiに関しては、前にあっちの作品に自分が参加してて。そのときにいいなぁと思って今回自分のアルバムに参加してもらおうと思ったんで。で、nobody knows+に関してはDJのMITSUくんと「何かやりたいね」って話してて。で、今回いろんな方向の人に頼んで、豪華なアルバムにしたいっていうのがあったんで、このタイミングでやらんといつやれるんだ?みたいな「このタイミングがベストだな」と思ってやった感じ。 「No Music, No Life feat. GRAND BEATZ」
いきなりド派手なトラックから入る、インパクト重視の曲かな。そこからカットインで「Know Music, Know Life feat. DJ TAIKI a.k.a. GEEK」につなげるんだけど、こういうカットインもヒップホップならではの技法だし、ヒップホップの醍醐味を味わってもらいつつ。

「Know Music, Know Life feat. DJ TAIKI a.k.a. GEEK」
ヒップホップファンにはたまらないリリックが満載なんで。オレの歴史を振り返りながらその当時はやったヒップホップを触ってるんで。そのころから聴いてた人には喜ばしいことだしおもしろみの1つだと思う。ド派手な感じなんで「ノレる」曲。

「Intro~Aggressive & Hungry~ feat. Anarchy, Jack Herer」
コレは毎回のごとくJack Hererにコスってもらって。あとAnarchyがラップしてるんだけど。アルバムの意思表示というか、アグレッシブさとハングリーさをもってメジャーでやる意味の意思表示をここでしてる感じ。メジャーでやる意味っていうのがいろいろあって、ぶっちゃけカネだけが目当てだったら、インディーで自分でやった方がカネにはなるんだけど、そういうことじゃなくて。メジャーシーンで今ヒップホップといわれているものは、オレ的にはヒップホップと感じられないので、そういうのを自分が変えていきたいなと。「ヒップホップっていったら"E"qualみたいな音楽でしょ?」とか「"E"qualがヒップホップ変えたよね」みたいな革命者になりたいので、そういった意味も込めて意思表示をしてみました。

「King & Queen feat. Foxxi misQ」
これはさっき言ったように、前回彼女たちのほうでオレが客演したし、今回はオレサイドに参加してもらおうと。パーティーでの様を描いたパーティーチューンなんで。バスドラムの打ち方も「ドンドンドンドン」っていう打ち方で、最近の新しいヒップホップの流れも取り入れつつやってる楽曲なんでおもしろいと思います。

「Shatta Fire ~Reloaded~ feat. Ackee & Saltfish」
これは昔アキソル(Ackee & Saltfish)feat.M.O.S.A.D.で同じタイトルで曲を出したんだけど、それのリメイク版的に「Reloaded」というかたちで再演させてもらって。ただ単に「Shatta Fire=撃ちまくる」みたいなニュアンスじゃなくて、ホールを熱くするみたいなホットなダンスホールのナンバー。

「Skit feat. The Groove Brothers」
これはじつは後ろで生バンドのThe Groove Brothersに弾いてもらってんだけど「It's going to be alright~」っていうのは僕が歌ってて。そういうブルージーでジャジーなこともこれから挑戦していこうかと。思ってやり始めたスキットですね。

「Music Hustlin' feat. 般若, AK-69, AKIRA, MACCHO, TOKONA-X, DJ NONKEY」
これはもろ78年組の「キッズ万歳!」ソングで。自分的にもやりたかった共演というか。ただ単にヒップホップキッズだけに向けてるわけじゃなくて、1人1人のキャラが強いので初めて聴いて人にとってもヒップホップのおもしろみがわかってもらえるかなと。

「Simple Man feat. Full Of Harmony」
これはなんて言うんだろうな、「愛だの恋だの系」を歌ってはいるんだけど、自分はこういう好きなことをやって夢を追っかけているけど「そんなオレでもついて来れるよな、お前」みたいな自己中ソングになってますね(笑)。

「Ballers Vacation feat. Mr.OZ, 來々, The Groove Brothers」
これは生バンドでやってるんだけど、Mr. O Zがこのトラックでやるっていうのって、オレん中ではおもしろくて。今までのMr. O Zのイメージとはまた違った楽曲になってるし、スゲーサマーチューンなんで海行くときとかに聴いたらスゲー気持ちいいであろう曲です。

「Everybody Get Up feat. DJ MITSU, ノリ・ダ・ファンキーシビレサス, ヤス一番?, プリメラ」
さっきも言ってたようにnobody knows+のDJ MITSUとやってる曲で、年いっててソウル好きな人も楽しめるような楽曲になってて。ボコーダーも使ったりしてるダンスナンバー。ちょっとミラーボールが想像できちゃうような。

「Don't Cry feat. JAMOSA, G.B.L」
これは初コラボのJAMOSAをフィーチャー。彼女もライブとかを見に行ったりしてて、名古屋に来たときとかオレも遊びに行って。1曲できたらいいなと思って声かけたら意外にスムーズにサクっと録ることができて。あとBALLERSの若いやつなんだけどG.B.Lっていう、BALLERSの中でも成長が著しい若手注目株の2人組みを起用した感じで。

「Big Shout Out To My...」
これなんかはもうほんとのシャウトなんだけど、楽曲として聴かせたいというのがあって、トラックもワンループ押し切りで、昔のヒップホップを知ってる人からしたらなんて男臭いトラックなんだと感じさせる逸品でございます(笑)。

「Outro ~The King Is Back~」
毎回おれはイントロもアウトロもラップを入れちゃって「曲じゃねえか」っていう話なんだけど、、、曲です(笑)。これはアルバムを締めくくるための「今回のオレのアルバムはこんなアルバムだぜ」的な意味合いで。「The King is Back.」オレはキングといいたい曲です。

「Warnin' feat. SORASANZEN, GRAND BEATZ (DJ RYOW & TOMOKIYO)」
これは初めて社会的内容のラップをすることになった曲で、自分的にも意外な一面が出たなと。SORASANZENとやってるんだけど、彼も初のコラボで。SORASANZENはホントライブとか見てスゲー才能ある人だなと思ってお願いした感じで。オレもああやってギター持って弾き語りみたいなことしたい!

……っていったアルバムで、何でもリードになるような曲で、爆弾ばっかです。 住むところがないから(笑)。ていうか名古屋が好きなんですよね。名古屋は住みやすいし。渋滞もそんなにないし。5~10分車走らせればすぐ遊びに行けるし。
それはわかんないっす。いつもオレらは手さぐりでやってるんで。毎回試行錯誤して目の前にあることをクリアしていっているだけなんで。どういう風にしたいっていうのはあるけど、こうなるっていうのは見えてないね。 リリースパーティーが決まっているだけでツアーは決まってないんスよね。今回はたくさんの人に聴いてもらいたいから、逆にどこでも行くから呼んでほしいって感じっすね。声をかけてもらえればすみずみまで周りたいんでぜひ。 名古屋は自分らのレギュラーイベントがあるんでそこでやるし、名古屋のほかのイベンターの子たちが呼んでくれりゃそこに行くし。 ノリを楽しんでください。あ、あとFull Of Harmony来ます。 今回はアルバムを通してサクっと聴けちゃうサイズで作ってるんで、スーっと1枚通して聴いてもらえればいいなと。通勤だったり通学だったりにちょうどいいサイズなんですよね。そういうところにぜひ持ち歩いてほしいなと。すべてがリードになりうる爆弾ばっかりのアルバムなんで、全部が心に引っかかんなくても、何か1ついいなと思ってもらえればオレ的には大収穫なんで。ぜひ1度聴いてほしいな。