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the Fourth Wall

Guillaume & the Coutu Dumonts
the Fourth Wall

モントリオール生まれベルリン在住, 〈Circus Company〉、〈Musique Risquée〉、〈Oslo〉、〈Cocoon〉などで活躍を続けるギョーム&コートゥ=ドゥモンの2007年ののデビュー・ アルバムである『Face À L'Est』〈Musique Risquée〉からのリリース後の待望のアルバム。
同じセットは二度やらないというダイナミックなライブ によって世界中のオーディエンスを湧かせている。こうした活動を通して、彼はコンテンポラリーなハウス・ミュージックの中でも特徴的なスタイルを構築した ―― ディープで、力強く個性的な、アフロ/ラテ ン・パーカッションとインストゥルメンタルなメロディー、ソウルフルなヴォーカル、そして緻密なリズ ム・プログラミングの融合である。今回、ニュー・アルバム『Breaking the Fourth Wall』によって、彼はまた大きな一歩を前に踏み出そうとしている。
ダークで荒々しい地下室のジャムセッションからエチオピア風味の幻想曲まで、あるいはアフロビートからアンビエント・ハウスまで、『Breaking the Fourth Wall』において、ギョームは四つ打ち“ドンツクドンツク”の限界を大きく超えた領域に乗り出している。その上彼は、アルバム全体をなるべく生バンドの作品 に近い音を作るという課題を自らに課した。それを実現するため、彼は特に仲のいいミュージシャン友達の 協力を得ることにし、まずはdOPとのレコーディングを彼らのパリのスタジオで行った(双方向のコラボ レーションであることを証明するように、彼らはこの曲「Can't Have Everything」の彼らのバージョンを 次のアルバム『Assurance Vie』に収録する)。デイヴ・アジューは「On the Lips」のヴォーカルを、彼 のサンフランシスコのスタジオで録音。ギョームがモントルー・ジャズ・フェスティバルで出会ったスイス /ザイールのアーティスト、ダイナマイクは「Radio Novela」にアフロビートのフィーリングを吹き込ん だ。ギョームの長年の仲間であるマーク=アンドレ・シャーボナウ、セバスティエン=アルカン・トゥリ ニー、ニコラス・ブーシャーの面々は複数の曲でギター、サクソフォン、ローズを演奏している。ギョーム の兄弟でフォトグラファー兼ビデオ・アーティストのガブリエル・コートゥ=ドゥモンまでもが、 「Discothèque」ではギターを披露している。こうした素晴らしき才能を持ったミュージシャンたちとの チームワークによって、ギョームの音楽的ヴィジョンは、呼吸をするように生き生きとした作品に仕上がっ たのである。
だが、この作品は通常の12インチよりもよほどバラエティーがあるにも関わらず、全体を通して驚くほど一 貫したリスニング体験をもたらしてくれる。DJにとっても十分な使い道を提供するものだが、 「Mindtrap」、「Can't Have Everything」、「Helicoptère」、「Walking the Pattern」といった疾走 感溢れるトラックの合間にも多彩な表情を見せる。6/8拍子の「Discothèque」、ダブ・クンビアとでも呼 ぶべき「Radio Novela」、それに「Intermede」と「Unwelcomed」の二曲ではオルガンと生楽器のサン プリングを取り入れながら、不穏な雰囲気を漂わせている。
このアコースティックな要素が、『Breaking the Fourth Wall』に類を見ない深みをもたらしている。 そしてギョームの新しいフル・バンドによるライブ・プロジェクト、キーボード、サク ソフォン、ヴォーカル、その他。その名もギョーム&ザ・クートゥ・ドゥモン・フィーチャリング・サイド・エフェクトは、今春のMUTEKにてデビューを飾る予定だ。

 

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