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Discoteca Mahamid

Bing a.k.a Toshio Kajiwara
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Discoteca Mahamid

"A Night for Strangers"
仲間と共有するスペースの音楽を表現するシリーズ“The (S)ound of (S)pace”が、太陽のあたる処の音楽とするならば、新
シリーズ”A Night for Strangers”は月のあたる処の音楽がテーマ。
より抽象的で夢想的な、音が持つ想像力の可能性を様々な形で表現する、より実験的で、より好奇心に溢れた「Strangers」
の為の音楽をリリースしていくシリーズ。人は音楽で架空の旅を楽しめる。そこはまだ見ぬ辺境かもしれないし、異国の場末
のバーかもしれない。より感覚で想像の世界に思いを巡らすマインド・トリップ、”夜間飛行”の調べ。乞うご期待!!!

「BINGさんのDJは、見るたびに全然違うんだけど、いつでも摩訶不思議。
どこの国だか、いつの時代だかもよく分からない曲が絶妙にミックスされて、毎回とんでもなく気持ちい~い魔境に連れて行ってくれます。この人は絶対、変態だ!」
坂本慎太郎 (exゆらゆら帝国)

「本能のまんま唯一無二な人、音、時空をBINGさんと、野生が生息する宇宙へ。その扉の鍵を持つのはBINGさんだけだ!!」
Q (GRASSROOTS/POSSE KUT)

 

"comments from SBR"当時のレコード買付という仕事柄、BINGさんのニューヨークでの通称:TOSHIの名前は’90年代半ばには既に耳にしていた。レア・グルーヴやディスコのレコードの買付をしている人間にとってその名を知らない者はいないであろうA1 RECORD SHOPの店長として、既に有名となっていたDaniel Wang、Eric Duncanの元上司としての存在:それが初めての記憶だった。その後の本当の意味での出会いは、そこから10年近く後のグラスルーツでの「月光」でのHIKARUくんとの夜に遡る。そこに繰り広げられた音楽:レア・グルーヴ、ディスコ、ニューウェーヴ、エレクトロ、ハウス、アシッド、電子音楽、ワールド・ミュージック等、刺激に溢れた音楽を追い求め続ける先駆者の音の響きは、音一つ一つに言葉にしがたいフローが漂い、その空気感は自分にとって凄まじいほどの衝撃だった。まるで夢のような瞬間だった。そこから数年。今作はその偉大な人物と、Sleeping Bugzとのシンクロするポイント「ダンス・ミュージック」、「DJ」にフォーカスしてもらい、制作に至った一枚。是非味わって欲しい濃厚な世界が詰ってます!

"introduction 4 discoteca mahamid"
70年代末から80年代にかけてのNYダウンタウン、ローワー・イースト・サイドに漂っていたニューウェーブな感覚といえば、かなりざっくりになるが、あくまでの印象で言えば、その空気感をベースに~ロック~インダストリアル~前衛音楽~エレクトロ~ユーロ・ディスコ~周辺音楽を中心にミックス。本人曰く「ここから砂漠というか、未知の世界、というギリギリの辺境、最果ての地にある架空のディスコ」のイメージ、それがこの「DISCOTECA MAHAMID」だ。独特の色彩を感じる随所に散りばめられる様々な音像、時にた作品平衡感覚を惑わせるような幻想的な音の響き、それらが、ダンス・ミュージックのソーシャルな世界、ユートピアな世界の中の一部として星のように輝きを放つ。その世界観は決して理解するためのものでなく、聴覚、視覚,ときに嗅覚,味覚にさえ響いてくる、感覚的で断続的な風景、ある種、映画的とも言える音体験。今作は曲調の展開として3部の構成を物語り、トラッキング・マークはあえて、その3箇所に記されているのもある種独特な彼の感性。正に自分が辺境の得体の知れない場末のクラブに足を踏み入れた様な、非常にミステリーに富んだ他に類を見ない、正に「A Night for Strangers」なミックスCD。アートワークはBINGさんからのリクエストから、独特の色彩感覚と想像力で話題となっている河野未彩氏を起用。彼女の今までの作品ともまた違うBINGさんとの化学反応が見事に形となって表れたアートワークも今作の見せどころ。