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CAN

FOOG A.K.A.Yukihiro Fukuytomi
CAN

東京都江東区ゼロメートル地帯出身の音楽家、FOOG A.K.A. Yukihiro Fukutomi。 今回の最新アルバム「Can」のリリースをなぞらえる上で、Foogのバイオグラフィーを咀嚼して行こう。シカゴ・ハウス、ブラック・テクノ、スピリチュアル・ジャズ、ジャーマン・プログレッシヴ・ロック等、"ブラックなルーツミュージックへの飽くなき探求精神を、革新的なダンスミュージック体験へと昇華させる、驚異の音楽家/DJとしてJerome Sidenhamをはじめ国内外のDJ/アーティストが絶賛したデビュー作「4040」は、Carl Craigのチャートでもベスト10に選出される等、世界的な注アンダーグラウンド・ヒットを記録する。

「4040」を含む'07年のデビューアルバム『One』リリース後は、自身の活動のおいてプロダクションと50/50の重要度を持つDJとしての活動も精力的に展開。"闇夜のパーティーフリーク"としての活動も本格化。これらのDJ活動と並行して制作された'08年の2ndアルバム『dots and spaces』は、"リスニングとダンスフロア" "初期衝動性とコンセプチュアル""静と動""ミクロとマクロ"等、相反する構成要素がメビウスの輪の様に結びつき、ダンスフロア強度と奥深い学術性が同居する傑作として国内外で高い評価を集める。

又、この2ndアルバムからのアナログ12inchリリースは、Kuniyuki、KZA等をワールドワイドに送り出す等、世界の音楽シーンに大きな影響と刺激を与え続けるレーベル<Mule Electronic>が展開する事に。

2012年のテクノシーンの新たな流暢を紡ぐTEMMA-Tejeとの共作「Dumb E.P.」は、HIROSHI WATANABE氏の手により、Plaza In CrowdのミックスCDシリーズ第一弾「Century Groove Innovation Vol.1」に選曲される。そしてFoog待望の最新アルバム「Can」が企業化を目指すFountain Musicの姉妹レーベルPlaza In Crowdよ発表された。本作は、真芯を貫くヴィヴィッドで鮮烈なビートでFoogの透明感を崇高に向上させ、ハイファッション性とエレガンスを真心を持って昇華している。

Foogの一環した知的幾何学的な音楽哲学を繊細な技術で暖かくそしてクールに表現した本作はの中核を21世紀の地球と人類の発展と照らし合わせた時にその深層グルーヴの裏側に大きくゆらめく神聖なミュージックシンディケートが美しく輝いている。東京の都会哲学の真理を理解した本質的なリズムは芸術的音楽の創作に対する音楽的知性を豊かに築き上げている。この壮大かつ都会の深層をかいま見させるアルバムのジャケットデザインは、Fountain Musicと結束を固めているデザインチームTomatoのJohn Warwickerである。Underworldの元メンバーでもあり、SONYのコーポレートアイデンティティーやTV ASAHIのロゴをデザインしたチームTomatoの中でも80年代以降のアート、デザイン業界の中心人物として世界に影響を与え、The Rolling Stonesや、Underworld、Duran DuranのCDアルバムジャケットをデザインしている。FoogとJohn Warwickerの21世紀の煌めきを灯した名演は「Can」の存在を大きな意味合いに落ち着かせている。