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NUL 0 00

N.D.
NUL 0 00

“平均化される苦悩” に産み落とされる異才の問題作。
国籍、性別不明の匿名ユニット"N.D." によって提示されるアルバム『NUL 0 00』は、緻密にデザインされた音の響きとノイズ。複雑に構築されたリズムが美しき音像を生んでいる。

[ N.D. のコメント ]
音楽シーンに風穴を開けたいんだよ。
我々は調性音楽、ジャズ、ロック、ブルース、更には現代音楽、ノイズ・ミュージック、アンビエント、ドローンにいたるまで徹底的に習得してきた。結論からいうと、一部の例外はあるものの、それら現在の音楽には予定調和しかなかったんだ。N.D. は、音楽による、あらゆる美の可能性を追求したプロジェクトだ。だから、調性という狭い世界で音楽を表現することはない。
リズムを含め音楽要素の源泉である「響き」そのものによる表現を追求しているんだよ。ソフトウェアやエフェクトに依存したインスタント・ミュージックでもないしね。
決まり切ったフォーマットの中で表現する音楽は、もはや我々にとっては過去のものであり、もしかしたらそういった音楽を楽しめる層のリスナーには難解な音楽に聴こえるかもしれないが、これが音楽を創造することだと思っているんだ。
とにかく、聴覚をフリーにして聴いて貰いたい。何も感じなければそれまでだし、何かを感じて貰えたなら、それは我々にとって最高の喜びだ。
我々はプロフェッショナル・ミュージシャンだから、誰にも理解できないような音楽は作らないけど、だからといって、例えばアイスランドの音楽だからきっと美しいとか、メディアがプッシュする素晴らしい音楽とやらを一面的に鵜呑みにするリスナーにはわかって貰えないかもしれないね。
でも、そんなことはどうでもいい。多くの人に愛される音楽は、大抵予定調和の賜物だからさ。
こんな風に言うと、N.D. の音楽はとてつもなく凄いものだと思うかもしれないが、一定レベル以上のミュージシャンなら誰にも作ることが出来る音楽をやっているに過ぎない。世界中の素晴らしいミュージシャンをリスペクトしつつ、我々は自らの表現でその仲間入りをしたいんだ。
一応、評論家にも釘を刺しておくと、これはジャズ、テクノ、現代音楽やノイズの融合ではなく、せめぎ合いなんだ。
先人達が築いた音楽表現をN.D. 流に昇華させた新しい概念の音楽だと思って欲しい。
N.D. は、常に挑戦するプロジェクトさ。