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koss aka kuniyuki - clubberia podcast 080

CB 080 - koss aka kuniyuki

koss aka kuniyuki

札幌を拠点に活動するkossこと高橋クニユキ。kuniyukiやKUNI名儀ではディープハウスやジャズシーンでのダンスミュージックで世界の音楽ファンを魅了させているが、彼のエレクトロやテクノ、アンビエントなどの要素を実験的に取り入れたユニットが「koss」である。2000年、koss名義で「Ring」をリリース。2001年にUKのフェス「Big Chill」に参加したことにより、国内外のアーティスト、メディアから一気に注目を集めることとなる。2005年にはヨーロッパ大手ディストリビューションKompaktの系列レーベル"Mule Electronic"から、2枚のEP、未発表曲を収録した作品をリリース。またアルバム収録曲「Ra 1030 In」をKARAFTO aka Fumiya Tanakaがリミックスし、海外でも高い評価を得た。そして2006年7月にkossの待望の2ndアルバム「four worlds converge as one」をリリースする。このアルバムはアンビエントとミニマリズムを主体にした実験的な作品で、よりディープな作品となっている。同年9月にMusium Of Plateのsaikotsukamotoとのユニット"SAIKOSS"をスタート。同ユニットではsaikoによるピアノとkossによるアンビエントな世界観が入り混じったストーリーを展開させている。2006年には「SonarTokyo」に出演し、ジェフミルズらに大絶賛された。現在も継続的に楽曲を制作中で、今後も新たなる世界をクリエイトしていく。

http://www.kuniyukitakahashi.com/

[トラックリスト]

koss aka kuniyuki 2011Ambient mix
01.Kraftwerk / Heimatklange
02.Michael Stearns / Distant Thunder
03.Robin Guthrie, Harold Budd  / How Close Your Soul
04.Steve Roach / Your Own Eyes
05.Tim Blake / Last ride of boogie child
06.Isao Tomita / Footprints In The Snow
07.Wendy  Carlos / Aurora Borealis
08.Jon Hassell / Aurora
09.Lawrence / Floating
10.Simon Fisher Turner / The End Credits /
11.Lonnie Liston Smith Garden of Peace
12.Sebastian Mullaert / La*t bjo"rkarna vissna
13.David Byrne / Cloud Chamber
14.Hauschka / Nadelwald
15.Mono Fontana / Tarde, De Tu Lado


[インタビュー]
―まずは東日本大震災被災者の方へのメッセージが何かあれば、お聞かせいただけますか?

震災で心を悼めた方々がたくさんいらっしゃるので、今は言葉にできない気持ちが本当にたくさんで、きっとみんな同じように言葉がない方も多いと思うんです……。

「一人の人としてできることで皆さんと明日のために進んでいく」

今はこの思いを皆さんとシェアさせてください。

―ミックスのコンセプトがあれば教えてください。

今回はアンビエントミックスなのですが、エロクトロサイドのアンビエントの雰囲気から、よりナチュラルな世界を交差させた心地よさをコンセプトとしてみました。

―今回のミックスは「koss」名義ですが、ミックスをする上で「kuniyuki takahashi」名義とはどのように使い分けているのでしょうか?

kossはより実験的な思いがあります、kuniyuki名義ではオーガニックなフィーリングともう少しパーソナルな思いも大きいです。

―ご自身で気に入っているポイントはどちらでしょうか。

いろいろとありますがLawrenceの世界感からSimon fisher turnerの世界が変わる感じとか、そこからlonnie liston smith  、sebastian mullaertの曲にかわる感じも好みです。最後のmono fontanaもかなりポイントです。

―使用した機材を教えてください。

Ableton live8

―近況と最近の活動について教えてください。

koss名義ではminilogueとの共作を今進行中です。kuniyuki名義では「Bamboo City/Come With Us」の12インチ、「All These Things」のJoe Claussellリミックスなどリリース予定です。

―"mule musiq"からリリースされるアンビエントコンピレーションアルバム「Enjoy the Silence」では、1曲目にkoss「Voyage」が収録されていますね。こちらについてイメージしたものや制作時のエピソードがあればお願いします。

"mule musiq"は僕にとって大切なクリエイトの場でもあり、たくさんのチャンスをいただいてるのですが、「Enjoy the Silence」シリーズでは、自分にとっては前作でも今作でも、koss名義のアルバムでは表現できない思いと形を作れるすばらしいコンセプトアルバムです。今回はオーケストラの演奏会で最初にある、各楽器のチューニングを合わせるために演奏している音を最初に表現したくて、そこから音楽の始まりがあるという意味で「Voyage」というタイトルにしました。同時に"mule musiq"への感謝の思いも大きいです。

―今後の活動予定を教えてください。

夏にはヨーロッパで"mule musiq"とのツアーを予定しています。それから今はたくさんの実験を試みていますが、それらが新しい形になったころには皆さんにお伝えできると思っています。

music always
kuniyuki.