今回レポートにむかったのは、7月2日（土）にWOMBで開催された「MAIAMI GU#27」。世界中のハウスファンを魅了し続け、累計100万枚以上のセールスをあげている人気コンピレーションCDシリーズ『GLOBAL UNDERGROUND』のリリースパーティーだ。DJは、今回の『GLOBAL UNDERGROUND MIAMI #27』のMIXを担当したDANNY HOWELLS!!
DANNYといえばもはやWOMB外タレの顔？
といっても過言ではないほどWOMBでプレイし、日本で もハウス、テクノ両シーンから注目を集めるスーパースターDJである。さらに、リリース作品の『GLOBAL UNDERGROUND MIAMI #27』がやばいほどハウシーでセクシーで気持ちよく、まさにマイアミの風といった絶妙なテンションなのだ。そのDANNYによるロングセット、しかもリ リースパーティーときたら、胸が高まらない方がおかしいって！ てなわけで、期待に胸を膨らませながらWOMBへGO！
入り口をぬけ、急いでフロアへ直行！
こんなワクワク久しぶりだ。さあ、音を聴いてみると「むむ、思った より硬い音だぞ」。実は、この日期待していた「マイアミの風」ふうのハウシーな音は、自分が到着するまでにプレイされてしまい、入ったときにはちょうど DANNYがアゲてきたタイミングだったらしい。そんなことはつゆ知らず、まずはDJブースを覗きに行ってみる。いつもより低い位置に設置されたDJブー スで、DANNYがノリノリでプレイしてる。「コレ！ この距離だよ！」なんて思いながらさっそくあがる。胸元の開いたエレガントなシャツを着こなした DANNYは終始笑顔を浮かべてプレイしている。しかも音は最高にかっこよくて、ハウスとテクノの国境線上にありつつも、音はベクトルまっすぐ一直線に ハートを貫いてくる。やべー。
マイアミのハリケーンと化したDANNYのサウンド
この日は、外国人やゲイ・ピープルたちが比較的多 く、国籍も人種もジェンダーも超えた無数のクラウドたちが、笑顔でガンガンに踊っていた。そんなステキな光景を目の当たりにしながら、クラブの楽しさを充 分に堪能しながら踊りまくった。音は徐々にハードさを増していくけれど、ハウスが持つ陶酔感をしっかりと感じさせてくれる。もはや、マイアミの風ではな く、マイアミのハリケーンと化したDANNYのサウンドにフロアが包み込まれていた。
めちゃめちゃ笑顔のDANNYは、プレイ中にお客さんとの握手にも応じ、終始あがっているようす。自分はもう、気持ちよすぎてなかなかフロアを離れること ができず、ようやく1階のラウンジへたどり着くと、気持ちよいプログレッシブがプレイされている。しかし猛烈に混雑しているにもかかわらず、みんなメイン フロアから離れられないようで、なかなか人が来ない。自分もすぐにフロアへ逆戻り。
ラストの時間帯に差しかかってくると、やや上モノが乗っかったトラックも繰り出され、ラストへ向けてスパートをかけてくるのが伝わってきた。マイアミやイ ビザのクラブには行ったことないけれど、きっとこんな感じなんだろうと想像しながら、DANNYのMIAMIハリケーンにやられたままガッツリ最後まで踊 りきった。アンコールには、FUNK D’VOID「Emotional Content」がプレイされ、ハードに踊った体をさわやかに癒してくれた。あー気持ちよかった。
アフターではハウシーなサウンドを展開
そして、場所を4階に移してアフターが開始！ここでのDANNY は、まさに「マイアミの風」を感じることができるハウシーなサウンドを展開。ぎゅうぎゅう詰めになりながらもたくさんのクラウドが残り、DANNYの極上 サウンドに身をゆだねていた。さすがに体がつかれてきてしまい、まだまだガッツリ踊っているお客さんたちを横目に、一足先にWOMBをあとにした。それに しても、すごかった！ ハウス、テクノといったジャンルを超越し、すべてを巻き込んで巨大なエネルギーが渦巻く、秩序ある音の嵐を発生させた DANNYのDJ。ちょっとアッパーだったかなと思うけど、あのハリケーンは、DANNYにしか成しえない特別なグルーヴなのだ、きっと。ともかく、あの 空間を共有した皆さん、おつかれさま＆ありがとう！まだDANNYのDJを体感していない皆さんも、次回はぜひ踊りに行こう!! DANNYはまたすぐに 来てくれるはず！
