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Chico Unicornio - Interviewing Students Chapter 3 - Red Bull Music Academy, Madrid / 2011.11.19

 ペルー出身のアーティスト、というだけで興味を引かれたのは筆者だけではないはずだ。他の個性的なアーティストと比べても異彩を放つ彼の独特の雰囲気。アカデミーに送ったというアルバムを彼と聴きながら、インタビューを進めていった。www.chicounicornio.bandcamp.com


 - 自己紹介をお願いします。
Chico Unicornio (チコ ユニコーニオ)で活動している、ペルーのリマ出身アーティストです。ユニコーンの男の子って意味だよ。できるだけ多くのジャンルの音楽を理解したいと思って、そのころは、ずいぶん色んな音楽を聞き倒していたね。ずっとリスナーの立場だったんだけど、1年半くらい前から作曲を初めて今に至るって感じかな。普段は旅行代理店で働いているんだけど、何をしてもいつも最終的には音楽の世界に戻ってきてしまうね。


 - 作曲の過程でどのような楽器を取り入れていますか?
チャランゴっていうウクレレに似た弦楽器をよく使うね、10弦あってより細かい音の表現が可能なんだ。ヴォーカルも自分のものだよ。他にもヴァイオリン、ギター、ピアノとかを使うことが多いかな。アルバムのアートワークも自分で手がけているよ。音楽活動に関していえばできることはすべて自分でやらないと気が済まないね。


  - 自分のジャンルを説明してくれますか?
そうだね、僕の曲を聴いてもらえれば分かると思うけど、1つのジャンルにとどまらずポップ、ロック、パンクと幅広く作曲しているよ。常に色々なものに挑戦していきたくてね。でも一言で表してというなら、ネオフォークかな。


 - 作曲をする上で心がけていることは?
オリジナリティーだね、他の誰にも作れない、作ったことの無い音作りを毎回心がけているよ。そういう風にした方のが何かに繋がりやすいかなと思うしね。アカデミーに送ったアルバムの中では、”Mancora”って言う曲に対していいフィードバックがあったんだ。

Reasonを使って曲にビートをいれたことはあったけど、僕は他の生徒みたいに音楽ソフトウェアの知識に乏しいからそこのところをしっかり学びたいよね。そういう意味では他の生徒とコラボレーションする方のが面白いことが起こりえる気がする。なんせみんなすごいスキルをもってるからね。  
 - なぜ応募を決意したんですか?
以前にペルー出身のアーティストがアカデミーに合格したことがあったんだ。だったら自分にもできるだろって思って応募を決意したよ。でも応募要項を全部を埋めるに1ヶ月かかったけどね。本当に質問が大量にあるんだ。


 - 1日1曲のペースで作曲しているよ -


 - アカデミーに対するイメージはどういうものでした?
他の生徒も同じだと思うけど、ここにくるまでにアカデミーがどんな所なのか想像もつかないし、状況がつかめないんだよね。最初の日なんて面白かったよ。当たり前だけどそこら中でみんな自己紹介してるんだから(笑)。でも今は何となく1日をどう過ごすべきか分かってきたよ。大体5時間くらいいつも寝て、Red Bullを大量に飲んで、とにかく自分の限界に挑戦し続けたい。

アカデミーの生徒でカナダ出身の「Boogie Howser 」と一緒に、アカデミーにいる間に、開催地にちなんで「Matadero」っていうアルバムを完成させたいと思っているんだ。ほとんど1日1曲のペースで作曲しているよ。常に最新のものはホームページにあげているから日本の皆さんにも聞いてほしいな。

 - 貴重なお時間をどうもありがとうございました。