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Red Bull Thre3Style 北海道予選

世界中のDJが技やクリエイティビティを競い合い、世界No.1 Party Rock DJを決めるDJバトル「Red Bull Thre3Style」。その世界大会の出場権をかけた戦いが、6月23日(土)に北海道"Sound Lab Mole"で行われた。 Text by : yanma (clubberia)

■Red Bull Thre3Style

http://www.redbull.jp/cs/Satellite/ja_JP/Red-Bull-Thre3style/001242825588204会場となる"Sound Lab Mole"に行くのは初めてで、メインフロアの後方にあるラウンジスペースが中二階になっており、立体的に楽しめる空間になっていた。先入観かもしれないが、北海道のパーティーはR&Bやメロウなトラックがかかるパーティーが多いように思う。フロントのDJも艶のあるメロウな選曲で早い時間帯ながら空間と爆音と人とを馴染ませていくようんだった。
北海道予選にエントリーしたのは、DJ TEZUKA、DJ FMT、GRANDMASTER SASAKI、DJ JEND、Baby MITSURU、DJ STEEL、DJ KAZUYA、DJ KEIZIの8名。審査員は、北海道を代表するDJ SEIJI、FM北海道のAIR-G'専属のDJ龍太、ツアー・ジャッジのDJ KOYAが務めた。そしてMCは、札幌在住のラジオDJであるトリーシャが務め、集まった多くのオーディエンスをユーモア溢れるトークで充分に温めバトルはスタートした。
   
トップ・バッターとなるのは、GRANDMASTER SASAKI。さまざまなDJバトルでも好成績を残してきた彼は、持ち前のスクラッチ、2枚使いのスキルを存分に魅せた。ピッチコントラーを使用してギターの音に自ら音階を付けたり、背面スクラッチと、そのスキルで終始フロアを驚かせた。

2番手は、札幌を拠点に道内各地のクラブで年間100本以上プレイしているDJ JEND。JAY-Z、Dr.Dre、Memphis Bleekといったオーソドックスなヒップホップを展開。ロック、ハウスを経由し、後半はR&B寄りの艶のある選曲でThe Black Eyed Peasに繋げ、盛り上げてフィニッシュした。
   
3番手は、プレイ前からもっとも多くの声援を浴びていたDJ KEIZI。その声援の中、ヘビーなキックのみを流し自身の事を語ったスピーチネタでさらに盛り上げていく。以降は、4つ打ちのトラックにLMFAOのParty Rock Anthemといったメジャートラックのボーカルのみをブレンドしていくプレイを使い込んだ。ロックのトラックを巧みに構成に組み込み、Queenの"We Will Rock You"で大合唱が起こり、前半戦一番の盛り上がりをみせた。最後は、ゲーム音楽を使用したりと、遊び心も見せながらLMFAOのShotsで終始盛り上げ続けた。

4番手は、DJ暦15年以上のキャリアを誇るDJ TEZUKA。短いスパンでトラックをスムーズにミックスしてくプレイスタイル。RUN DMCやKanye West、Jay-Zなどヒップホップのトラックを多く使用しながらも、ミックスする時間を巧くコントロールし抑揚を付けていった。
   
中二階からジャッジ陣と一緒にプレイを見ているのだが、隣におそらく出演者の母親だと思われるお客さんが、手拍子をしていた。DJやクラブというと、どうしてもいいイメージがないのは正直あると思う。ただ、こうしてがんばってる息子を応援している母親の光景を見るとDJやクラブも捨てたもんじゃないなとメモを取りながら思った。
   
5番手のDJ STEELもプレイ前から大きな声援を浴びていたDJの1人だった。4つ打ちに声ネタがループする疾走感溢れるトラックでフロアの声に応える。ブースを離れ、ステージの前まで出てきてオーディエンスを煽ったり、フロア側からミキサーを操作したりと常に盛り上げ続けた。最後は、Cee Lo GreenのF**k Youでぴしっと締めた。

6番手は、alife sapporoのレジデントDJを務めるBaby MITSURU。クラッブネタでオーディエンスを最初から煽っていきLMFAOのShots、SpankersのSex on the beachとパーティーチューンを続けていく。ハウシーなグルーヴを常に維持していくプレイだった。
   
7番手は、さまざまなクラブで精力的に活動するFMT。Run DMC、Jay-Z、Skrillex、Kevin Rudoif、Daft Punkとヒップホップからエレクトロへとスムーズにミックスしていく。横フェーダを巧みに使い音を重ねたり、ループ機能を駆使してロングミックスしたり、半拍ずらしなど高いスキルを存分に魅せてくれた。

最後は、昨年の北海道代表のDJ KAZUYA。ディスコ、ソウル、ヒップホップ、ポップスの有名なワンフレーズだけを使ったり、ワンコーラスだけ使ったりと、いったい最初の5分間で何曲ミックスしていったのだろうと思うほど、矢継ぎ早にミックスしていく。普通のノートにレポート用にメモをとるのだが、ほとんどのDJは1枚で書ききれるが、彼だけは2枚びっしりメモを取った。それほど忙しくさせられたのにはびっくりだった。最後は、Whitney HoustonのI Will Always Love Youで奇麗に締めくくり、ミラーボールがフロアを綺麗に照らした。
   
審査が終わり、北海道代表の座を勝ち取ったのは、DJ KEIZIだった。「よっしゃ」と声をあげガッツポーズをしたDJ KEIZIがステージにあがり、ツアージャッジのDJ KOYAと熱い握手を交わした。DJ KEIZIに後で話を聞いたところ「応援に来てくれた仲間が楽しんでくれるようDJをした。決勝は、ただただ全力を尽くすだけです」とコメントしてくれた。また、ツアー・ジャッジのDJ KOYAにDJ KEIZIの勝因を聞いたところ、「選曲、スキル、構成とバッチリだったし、フロアをあれだけ盛り上げれれば彼がNo.1 Party Rockerだった。決勝でも、その場その場に応じたプレイをしてがんばってほしい」とコメントしてくれた。ジャッジの1人であるDJ SEIJIは大会を振り返って「DJバトルってテクニックに走りすぎると、お客さんがついていけない部分もあるけど、このRed Bull Thre3Styleはバランスがよくてパーティーとしても純粋に楽しかった。DJ KEIZIは、攻めのオーラがあったんで決勝でも攻めてくれると思います」とコメント。また、もう1人のジャッジである龍太は「DJ KEIZIのプレイは、本当に短く感じたんですよね。えっもう終わり?ってなったんです。審査という立場で15分しっかり聞いてると短いようで案外長く感じるけど、そう思わせなかった彼はすごかったですよね」とコメントしてくた。

Red Bull Thre3style Japan Tour 2012予選は、残すところ29日(金)に関西予選- 京都@"BUTTERFLY"、30日(土)に関東予選- 東京"ageHa@Studio Coast"を残すだけとなった。今週、いよいよ決勝に駒を進める7名が全て決定、昨年のチャンピオンDJ 8manを加えた8名が集い7月22日のJapan Final大阪@Club JouleでWorld Finalへ進む日本No.1 Party Rock DJ決定戦を見ることとなる。

また、Soundcloudでは北海道予選の音源もアップされているのでそちらも、ぜひご覧頂きたい。
http://www.mixcloud.com/search/?mixcloud_query=red+bull+thre3style+2012+japan