8月3日(金)に銀座"Pioneer Plaza Ginza"で、Pioneerから新しく発売されるDJ機器「XDJ-AERO」の商品発表会が報道関係者を招いて行われた。 Text : yanma (clubberia)
この「XDJ-AERO」は、なんとWi-Fiが内蔵されており、私たちが普段使用しているiPhone、Android、iPadといったスマートフォンタブレットを使用したDJプレイができるといった商品となっている。私は、普段iPhoneを使っているが、専用の無料アプリをインストールし、iPhoneのiTunes内にある楽曲データをXDJ-AEROへ転送をかけプレイができるようになるのだ。XDJ-AEROとモバイル端末は、最大4台までワイヤレスで接続が可能となる。Wi-Fiを利用してワイヤレスで接続が可能となったDJ機材は、このXDJ-AEROが世界で初めてとなり、まさにまったく新しいDJスタイルが登場したといえよう。
XDJ-AEROのデザインは、CDJ-350とDJM-350をオールインワンにした印象。色は黒で、部屋のインテリアとしても相性が良さそうだ。さらにCDJ-2000でお馴染みのUSBを使用してのDJプレイや、PCとも連携したMIDIコントローラとしても使用できる。驚いたのは、リアパネルにPHONE/LINEの入力端子が2つあること。つまり、ターンテーブルもCDJも外部機器として接続し、XDJ-AEROをミキサー代りに使用ができる。そして、オーディオ機器との接続もMASTER OUTを繋ぐだけなので非常に簡単だった。
XDJ-AEROよって生まれるコミュニケーションがたくさんあるだろう。ホームパーティーやカフェでのプライベートパーティーでは、4台まで接続できるので、その場にいる全ての人がDJを楽しめるだろうし、大きくないXDJ-AEROは、携行性にも優れているのでさまざまな場所へ持ち運べる。それこそこれからの季節は、バーベキューとかにXDJ-AEROがあったら楽しいだろう。
ちなみに、昨年PioneerからリリースされたDDJ-ERGOの後継モデルなのかPioneerの担当者へ訪ねたが、ERGOはDJコントローラーでありPCが必要、AEROはコントローラーではなくデッキとミキサーが一緒になったオールインワンタイプで、Wi-Fiを使用したDJ機器となるため全くの別ラインとなるとのことだった。そしてもう1つ気になっていたのは、スピーカーとはワイヤレスで繋げれないか?ということ。こちらもおそらく技術的に可能だったと思うが今回は、安定した再生のため有線での接続になっている。
しかし、今回の商品には本当に驚いた。この商品はプロ向け、初心者、中級者向けというより、一般向けと言い切ったほうがいい気がする。ほとんどの人が持っている携帯がDJをするための新しいメディアとなるわけだから。
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