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WOMB ADVENTURE'12

冬の屋内ダンスミュージックフェスティバル「WOMB ADVENTURE'12」が今年も幕張メッセで12月15日(土)に開催された。今年はRichie Hawtinがこの夏にイビサのSpace Ibizaでスタートさせた注目パーティー「ENTER.」をフィーチャーしたフロアを中心に、計4エリアで良質なダンスミュージックが楽しめ、世界で活躍するビックネームを招聘しつつ、国内からも実力派DJが集結し、結果、大成功をおさめていた。

Text : Tamotsu Sasaki  
「RICHIE HAWTIN presents ENTER. AREA」では、Dubfire、Loco Dice、Richie Hawtinが大箱ならではのテクノサウンドを響き渡らせ、時にミニマルに時にハードに攻め終始フロアを沸かせていた。中でも、Richie Hawtinのセットはとにかくパワフルで攻撃的なサウンドを展開していた。音に呑み込まれ、油断すると気を失いかけるような圧巻のセットであった。
また、「ENTER.」エリア後方から、野外へ出たあたりに設置されていた日本酒が楽しめる「SAKE BAR」では、Richie Hawtin、Loco Dice、Dubfireらがお客さんへ日本酒を振舞うサービスも見られ、あまりの盛況っぷりにパニック寸前状態。このような音楽以外のファンサービスが充実していたところも良い一面であった。
   
一方、「WOMB WORLD WIDE AREA supported by MONSTER」エリアは、DJ AKiのドラムンベースでスタートし、Mark Eが幅広い選曲でフロアを確実に暖め、Nina Kravizが女性らしいダンサブルなハウス、テクノを展開。そして、Daddy G(Massive Attack)がぶっといベースのきいたダウンビートで、他のDJとは違ったダンスミュージックを楽しませてくれ、大沢伸一、Darren Emersonが安定したプレイでピークを作るという、まさにWORLD WIDEで活躍する様々なジャンルのDJを楽しめるというエリアコンセプトどおりの展開であった。
   
そして、「RAFT TOKYO AREA supported by Jagermeister」では、海外へも名の通った国内屈指のアーティスト陣が、カッティングエッジなサウンドを展開。どのアーティストも大きいフロアとは違った、程よい規模のフロアで映える選曲でセンスあるプレイを披露してくれた。ある意味ここが一番クールで旬なダンスミュージックが楽しめたのではないだろうか。周りにある飲食ブース、展示ブースなどではパーティーピープルが冗談話しで盛り上ったりと、「RAFT TOKYO AREA」一帯がパーティー感あふれる空間になっていた。
 
 そんな、「WOMB ADVENTURE'12」に参加した方のほとんどが来年も開催してほしい。そう思える素晴らしい冒険体験が今年もできたのではないだろうか。「WOMB ADVENTURE'13」への開催に期待が高まります。