激闘の関西予選の翌日6月8日(土)、場所は広島へ移り中四国予選が昨年と同じくCLUB Gにて開催された。
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今回中四国予選にエントリーしたDJは8名。DJ CL、DJ COBA、DJ MITCH、DJ DOM-AUTO、DJ KEI、DJ NAMI、DJ BLUE、DJ TATSUMI。審査員には地元広島で20年以上のキャリアを持つ重鎮DJ KAMACHI。
そして関東大会、関西大会から引き続き「Red Bull Thre3Style Japan 2010」のチャンピオンDJ IKUと11年、12年度チャンピオンの8 MANの3名が中四国予選の審査を務めた。会場はOPENからサポート DJ であるDJ MORI、DJ CHANGGがフロアを早くもロックし、そのままMCでもあるDOUGH BOYのショットライブでクラウドの心をガッチリ掴み、最高の空気の中パフォーマンスが始まった。
トップバッターを務めたのは徳島よりエントリーしたDJ CL。ヒップホップのフレーズを短く繋ぐ勢いのある選曲からウエストコーストなど新旧を上手く選曲し後半Chris BrownのTurn Up The Musicから一気にBPMを上げ畳み掛けるミックスを見せつけ最後はPitbullのDon't Stop The Partyでフィニッシュした。
2番手は地元広島よりDJ COBA。Beastie BoysのIntergalacticからスタート。丁寧なスクラッチを入れながらシンセの効いた重低音ヒップホップを並べ2枚使いでオーディエンスの歓声をもらいトランジションを上手く使いDavid GuettaなどのEDMのREMIXを入れ込みクラップを煽るパーフォマンスも織り交ぜながら終了した。
3番手はCLUB Gをホームとする同じく広島よりDJ MITCH。岡山を代表するMC BAZ-Kのオリジナルダブから畳み掛けるヒップホップのミックスからZEEBRAの公開処刑でクラップを煽り曲を変える度に歓声を浴びBonfireのKnife Partyで一気に加速しヒッポホップも取り入れながらダブステップを選曲。最後はThe Isley BrothersのBetween The Sheetsで締めくくった。
4番手はバトルDJとして名高い同じく広島からDJ DOM-AUTO。スタート直後からNASのMade You Lookを擦り上げるスキルを披露しパフォーマンス性の高い技術で観客の度肝を抜きさりDJShadowやKenny Dopeなどヒップホップクラシックをメインとしながらロック、ドラムンベースも取り入れ観客の目を釘付けにした。
5番手は四国は高知からDJ KEI。アップビートから勢いよくそのままMr BIGなど往年のロックなどを取り入れBingo PlayersのRattleからビートを組み直し見事にDr. DreのThe Next Episodeの音色を奏で上げけヒップホップをブレンドでミックスしていきトラップ、ダブステップと展開をつけQueenのWe are the championsでパフォーマンスを終了した。
6番手は今期予選で紅一点のDJ NAMI。1曲目から男顔負けの荒々しい2枚使いでクラウドを湧かせウエストコースへと選曲をうつしThe Next Episodeのフレーズ“Smokin'everyday”をジェスチャーでなぞり歓声を浴び勢いをそのままにEDMのメガミックスでパフォーマンスを終了したが余った時間で針が飛んだ曲を再度トライする場面がありバイブスの高さも見せつけた。
7番手は地元は島根より現在広島で活動中のDJ BLUE。聞きなじみのある20th Centur Foxのオープンング曲からカウントダウンし一気にEDMでテンションを上げてスタートし“let's take it back to the old school”フレーズをループしヒップホップクラシックをメドレー、DAISHI DANCEのSAX ARENAからダンスクラシックなど幅広く安定感のあるプレイで終了した。
ラストを務めたのは香川より DJ TATSUMI。Jackson 5のアカペラからヒップホップをブレンドでミックスしていきオリジナリティーを見せつけリリックでつなぎEDMやドラムンベースも選曲しKnife PartyのBonfireで前半の波を作った。後半はヒップホップクラシックのクイックなミックスと2枚使いで根底にあるバックボーンをしっかり見せ終了した。
エントリーDJのパフォーマンスが終了しサポートDJ Canggがフロアをしっかりロックした。
そして審査員を務めるジャッジの8MANのパフォーマンスへ。SHINGO西成のオリジナルダブで歓声があがる。Ini KamazeのHere Comes The Hotstepperからヒップホップで展開をつけParty Rock Anthemのアカペラから一気にフロアのテンションを上げ、クラブプレイをそのまま15分に凝縮し11年、12年度チャンピオンの風格を見せつけた。
続いて同じくジャッジである「Red Bull Thre3Style Japan 2010」のチャンピオンDJ IKUのパフォーマンスへ。得意のスクラッチを存分に披露し展開の早い選曲と意外性で前日の関西予選とは異なる内容にも関わらず安定したプレイで声援を浴びた。
全てのパフォーマンスが終了し、MC DOUGH BOYからウィナーの発表となった。告げられた名前はDJ MITCH。その瞬間フロアは大声援に包まれた。今回のジャッジ+オーディエンス共に満場一致の結果となったはずだ。DJ MITCHは「ありがとう」と一言で締めくくった。DJ MITCHは今回のパフォーマンスを振り返って、「DJ人生15年間を全て込めた。ただ細かい部分だがミスを悔やみ完璧の状態でJapan Finalに望みたい。常にフレッシュな状態で挑む意味でもJapan Finalは全く違うセットで挑む」と意気込んでいた。審査員3名は起承転結がある全体の構成力にDJ MITCHを賞賛していた。オーディエンスの反応、楽曲の使い方で全く聞かせ方が異なる事を再認識させられた。
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