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Red Bull Thre3Style Japan 東北予選

激闘の舞台は再び東日本に戻り、6月15日(土)、仙台"Yankee Court"で東北予選が開催された。

■Red Bull Thre3style hokkaido オフィシャルページ
http://p.tl/Ciq9


Text : yanma (clubberia)
 

 
東北予選にエントリーしたのはDJ TAZAWA、DJ AZUMI、DJ K-SUKE、DJ SONIC、DJ DX、DJ TAKABUN、DJ NOBBY、DJ YUUDAIの8名。彼らの中から、8月に名古屋"iD cafe"で行われるJapan Finalへの切符を手にする唯一のDJが選ばれる。
 
 
トップバッターはDJ TAZAWA。Billy Squierなどのゆっくりとしたロッキンな立ち上がり。中盤はLMFAOやDJ Boul、Nirvanaなどの盛り上がり必至のトラックを利用し、トップバッターの強みを生かした選曲で攻めていく。1曲1曲のいいところを抽出し、じっくり聴かせるプレイだった。
 
 
2番手はDJ AZUMI。滑らかなジャグリングとスクラッチでオーディエンスを早くもロックし、Shingo西成「大阪UP」を「仙台UP」で披露すると、大きな歓声が沸いた。アッパーなトラックは少ないながら、細かいギミックを至るところにちりばめた繊細で手の込んだパフォーマンスを披露した。
 
 
3番手はDJ K-SUKE。東北予選では唯一、レコードを使用したプレイヤー。ジャジーヒップホップでゆっくりとしたプレイながら、スクラッチ、半拍ずらしのジャグリングなどを複合し、高度なルーティーンを作り出す。それが見事に決まる度にオーディエンスからは歓声が沸いた。
 
 
4番手は昨年の東北地区代表を務めたDJ SONIC。立ち上がりからDJ SONICの代名詞でもある高速スクラッチで会場を沸かし、Pit BullやKe$haといったEDM系のトラックでスタートダッシュを図る。以降もダブステップ、ドラムンベースなどのベースミュージックを中心としたエッジーな選曲で刺激的なプレイを披露した。
 

  5番手はDJ DX。「幸せなら手を叩こう」を使用し、オーディエンスとの手拍子でコミュニケーションを図る。そこからJadakiss「Who's Real」を使用するが、このトラックでも手拍子を求める箇所が入っており、前者のキャッチーなネタをネタで終わらせない工夫が見られた。この後も前後の曲の関係性を持たせる工夫と安定したミックススキルで会場を盛り上げた。
 

  6番手はDJ TAKABUN。A$AP Rocky「Wild For The Night」やFrench Montana「Pop That」、Baauer「Harlem Shake」など、ダブステップ以降のベースミュージックで序盤をまとめる。Ducksauceなどの少し懐かしいトラックで重さを中和しながらDiploやMajor Lazer、Skrillexなど再びダブステップ、エレクトロへと戻り、ベースミュージック満載の15分間だった。
 
 
7番手はDJ NOBBY。序盤からSkrillex、Baauerで盛り上げてから、Rick Ross「All I Do is Win」で早くも盛り上がりは頂点へ。盛り上がったところで音が止まってしまうアクシデントがあったが、そのアクシデントを微塵も感じさせない安定感のあるプレイが続く。選曲も幅広く、Bee Gees「Stayin' Alive」やMarlena Shaw「California Soul」まで時間軸を遡る。そしてMarlena Shaw「California Soul」から2Pac「California Love」のミックスでオーディエンスを盛り上がりの極みへ誘った。
 
 
8番手はDJ YUUDAI。選曲で魅せた前者のDJ NOBBYとは対称的に、スクラッチをはじめとしたターンテーブルスキルに比重を置いたプレイ。自身でレコードの回転を早め、ドラムロールの様な効果を生み出し盛り上がるポイントを自ら作り出す。最後もスクラッチでたたみかけてプレイを終了した。
 
 
審査が終わり、ウィナーの発表前にDJ IKUがパフォーマンスを披露。ルパンがDJ IKUを紹介するオリジナルのネタでスタートする。DJ Boul「Hip Hop Hooray」やRun-DMC「Here We Go」、Beastie Boys「Check It Out」などのヒップホップを多く使用。細かいギミックもちりばめながら、選曲、スキルともにフロアをROCKした。そしてオリジナルのダブプレートを使用し、15分きっかりの奇麗な終わり方でその実力を魅せた。
 
 
DJ IKUのパフォーマンの後、MCから東北予選のウィナーが発表された。Japan Finalへ駒を進めたのは…DJ NOBBY!その名が告げられると同時に、フロアから大きな歓声が上がった。DJ NOBBY自身ももちろん喜んでいるが、自分のことのように喜ぶオーディエンスが印象的だった。ステージを下りたDJ NOBBYをオーディエンスは胴上げで祝福し、熱狂の東北予選は終了した。審査は難航していたが、オリジナリティーと、フロアをどれだけROCKしたかという部分が勝敗の鍵となったようだ。

DJ NOBBYは今日を振り返り、「友人がたくさん応援に来てくれていたので、来てくれたみんなを後悔させないこと、それだけを考えてプレイしました。名古屋での決勝も必ず勝ちます。それだけです。」と力強く話してくれた。次回は、6月21日(金)に中部予選が名古屋"W"で開催される。

 

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