今回のセミナーの内容は、講師であるWATANABE氏本人の幼少期から現在までの体験の中で感じたことを、いかにしてDJプレイやトラック制作に活かしてきたかなどを、受講者にじっくり説明していった。講義の終盤では、TRAKTORの画面をモニターに映しながらデモンストレーションを披露。最後には、ディスカッションの時間が設けられ、時間の許される限り受講者の質問に対して丁寧に答える中、2時間のセミナーが終了。講師と受講者がともに真剣に取り組む姿勢に好感が持てた内容であった。
第一線で活躍しているアーティストのトークセミナーが、日曜の昼に原宿で行われるということは、何気に新しい取り組みかもしれない。こういったセミナーは、思えば平日の夜が主だった気がする。FLAGSQUAREという会場もできたばかりで綺麗で、さらに日曜の昼という清々しい空気の中、アーティストの講義が聞けたのは、私自身も非常に有意義な時間だったと思う。HIROSHI WATANABEは、7月下旬にKAITO名義でKOMPAKTより12インチシングル、そして8月21日には『RECONTACT』と題した2枚組のMIX CDをリリース。さらににKAITOとしては4年振りとなる4thアルバムも既に完成し、リリースが待ち遠しい今まさに充実期にある注目の存在だ。そんな氏がいよいよ9月末から初心者を対象とした【TRAKTORDJ講座】をスタートさせる。参加者用機材やMacも用意され、手ぶらで参加できるという気軽さが魅力だ。詳細は http://www.basslineentertainment.net/ で、チェックしてほしい。さらに、BassLineEntertainmentは、同会場にてDJ MAAR aka Supermaar (DEXPISTOLS)氏プロデュースによるDJ Academyも同時期にスタート！こちらも予約制となっている。講義の内容にもよるが楽曲制作者も、DJも、リスナーも、参加してみてはいかがだろうか？ダンスミュージックやDJという存在が、今までとは少し違ったものになるかもしれない。
