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Do-Over

今やLAの夏を代表するパーティー「Do-Over」が本格的な日本上陸を果たし、10月13日に東京・晴海客船ターミナルで開催されたので行って来ました。

この「Do-Over」は、2005年よりロサンゼルスでサマーシーズンの日曜日の日中に野外で毎週開催されており、ここ数年では世界中の各都市でも開催されるようになっています。毎回フリーパーティーというのと、出演者は全てシークレットというのが大きな特徴で、もちろんこの日も同様。会場に到着し、ラインナップを聞いてちなみにラインナップは、なんとヒップホップレジェンドTony Touch、西海岸のDJ/プロデューサーDJ Day、日本のヒップホップシーンのカリスマDJ KIYO、現場からもっとも信頼を得ているユニットForce of Nature、そしてLAローカルで活躍するDJでありこの「Do-Over」を立ち上げたJamie StrongとChris Haycockの5組。そして、サウンドシステムに最高音響が設置されるというフリーパーティーということを疑うような贅沢な内容でした。
 
Photo:Taro Mikami
Text : yanma (clubberia)
 
「Do-Over」の良さは、商業ベースではないところでしょう。広い敷地にシンプルなブースがあり、そしてバーつとフードエリア、今回の公式ミキサーとして使用されたPioneerのDJM-900SRTのタッチアンドトライブースがあるのみ。オーガナイズされすぎていない、自由な空間が非常に気持ちよかったです。スケボーに乗っている人もいれば、バスケットボール持って来ている人もいたり、動物を連れていたり、家族で来ていたり、ほんとその辺の公園のようなリラックスできる空間の中で、現行のビートミュージック、ディスコ、ハウス、そしてクラシックなヒップホップなどグッドミュージックをジャンルの隔たりなく聞かせてくれるDJが最高にカッコ良く、晴海のロケーションと相まって、LAには行ったことないけれど、これがLAの空気感なのかなと思えるほどでした。出演者が確かなのはありますが、確実に音楽が空間の価値を高めている光景でした。
 
毎日、さまざまなパーティーが行われていますが、「Do-Over」ほどパーティーが日常に溶け込んでいるものを見たことはありません。パーティーやクラブの形容に「非日常」という言葉が使われますが、これが早く「日常」になればいいなと思ってしまいました。生活の一部に自然とあるほうが文化として素敵だと思います。次はいつ開催されるのでしょう。次回も開催されるのであれば、ぜひ行ってみてください、素晴らしいパーティーだと思うので。
 
 

 
■Pioneer DJ:DJM-900SRT / DDJ-SP1 SPECIAL SITE