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ZIPANG 2016

 “100% Made In Japan”をコンセプトに開催しているダンスミュージック&アート野外フェスティバル「ZIPANG」。2015年に千葉・白浜フラワーパークで初開催され、設置された3つのフロアには国内トップレベルのDJ/アーティストたちが集結。太平洋の水平線と美しい夕日が望める絶好のロケーションも相まって、コアなパーティーフリークたちのなかで大きな注目を集めた。その国内を誇る良質な野外パーティーが、今年も6月25日(土)、26日(日)に白浜フラワーパークで開催された。
 当日の会場は、プールサイドのウッドデッキ部分にサウンドシステムが設置された“ZIPANG FLOOR”、D.I.Yクラブスタイルのウェアハウスダンスフロア“UPPER FLOOR”、植物園の巨大ドーム内で巨大プロジェクター8台を使用した空間演出が施された“JUNGLE FLOOR”と、昨年同様の3つのフロアに加え、音楽とアートをゆったりと堪能できるフロア“ART LOUNGE”が新たに登場した。
 ”ZIPANG FLOOR”では、伝説のヒップホップユニットLAMP EYEのラッパーRINO LATINA IIと、ベテラントラックメイカーDJ YAによるライブや、国内屈指のテクノプロデューサーDJ NOBUによるロングセットが披露されたほか、GONNO、YOGURT、DJ HIKARU、CMTなど国内アンダーグラウンドミュージックシーンを代表するさまざまなアーティストが登場。“UPPER FLOOR”では、トランスシーンからも大きな支持を得るAsteroidnos a.k.a. MAKIOがライブセットを披露したほか、サイケデリックジャムバンドDACHAMBOのCD HATAとベリーダンサーNATACHAによるスペシャルショーケースが開催。ほかにも、DJ G.、CHOKO、DAIJIRO、Ko Umeharaなど国内アンダーグラウンドシーンを担う気鋭DJたちが会場を盛り上げた。そして、 “JUNGLE FLOOR”では、異境や辺境を得意とするALTZやJUZU a.k.a MOOCHY、TWINPEAKS(HARUKA/DJ YAZI)、櫻井響などが、電子音楽や環境音楽、前衛音楽が織り交じった摩訶不思議なダンスミュージックを展開していた。
 26日(日)の午前11時から夕暮れまで開催されるデイパーティー「SUNSHINE OF ZIPANG」では、ニューアルバムをリリースしたばかりの縄文トランスバンドRaBi RaBiや、近年ジャムバンドシーンで目覚ましい活躍をみせるIndus&Rocks、スペイン・イビザの人気クラブPACHAでプレイを果たした数少ない日本人アーティストBLACK SHIPなどがオーディエンスを盛り上げた。

Photo by Jiroken, Ken Kwamura, Kenji Nishida