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Hi Tech Soul @ MOS (4/17)

ここ数年、クラブというよりも、むしろ大衆向けのパーティーCDを出すブランドとして認知されるようになっていたMinistry of Soundでしたが、また昔のような‘cutting edge’なイベントが戻ってきました。
アンダーグラウンド的イベント、倉庫でのレイヴが好みなら、イーストロンドンをお勧めしますが、地を揺るがす迫力のサウンドシステム、大御所DJを毎週楽しむなら、エレファントアンドキャッスル(Ministry of Soundのロケーション。直訳は‘像と城’英語でもちょっと変わった地名です。)をもう一度チェックアウトするべきでしょう。
今夜は最近のMinistry of Soundを代表するレジデントDJ Derrik Mayと黄金(それも24金ね!)ゲストDJ達が繰り広げる月一イベント“Hi Tech Soul”に行ってきました。
先月はFrancois K、今夜はDerrik CarterがゲストDJという豪華キャスティング。
こんなテクノとハウスの父的DJ達と、ロンドン一のサウンド(サウンドシステム詳細はhttp://club.ministryofsound.com/corporatehire/techまで)に囲まれて、20ポンド(約5000円)のドアチャージにもかかわらず今夜もダンスフロアは満員御礼。英国ブラックミュージックのラジオステーションRadio 1Xtraもフルレコーディングするくらいビッグなイベントでした。
個人的な話にはなりますが、僕のこのクラブ癖はMinistry of Sound のレジデントDJ Derrik Mayから始まります。2000年11月頃、もし彼をLuners(現Warehouse)で見ていなければ今頃僕はきっと、ローンを抱えながらも自分のお家でも買ってAcidJazzを聴きいていたのでしょう。あの日以来、僕はこの世界の虜となったわけです。いつかDerrik Mayにお礼を言わなきゃいけないなぁとおもっています。
そんな僕の人生と深い関係もあったりするDerrik May。彼の今回のセットのフルレコーディングはRadio 1Xtraのサイト(www.bbc.co.uk/1xtra/allstar)から楽しむことができます。(このURLが無効だったら、1Xtraのサイトから検索してください。ここで要注意なのがTrack Listingsだいたい間違っています。)っと、いうわけであまり僕がごちゃごちゃ言うのも何なので、このサイト是非きいてみてください。あえて僕の感想を言うとするなら、“Banging、Melodic Hi Tech Soul!!!”

さて、今回のイベントでもう一つ注目したいのは“Baby Box”というバックルームを熱くしていた日本人DJクルー”HOLIC”。ロンドンのアンダーグラウンドヴェニューNotting Hill Arts Clubから、Ministry of Sound やEggといったメガヴェニューと、活動の幅は広く、厚いファン層も築いてる彼ら。レギュラーイベント毎月第2木曜日にAKA Barで行われるHOLICは、ロンドンにいて、東京に来たような、そんな感覚にさせられるナイトイベントをオーガナイズしている、今、もっとも目離せないクルーのひとつです。
今夜は、ハウスにひねりを加えたサウンドで知られているHOLICですが、フロアーに合わせてDJ Yachi, Dom Keenan, Tomoki Tamura とTony CがミニマルとTech-Houseを深夜からクローズまで展開していました。
疲れ果てたクラバー達が家に帰り始める頃、HOLICクルーが次のイベント話に盛り上がっていたので、HOLICのオーガナイザーの一人で日本人DJのTomoki Tamura (田村 友希/holic/TOMOKI&NOBA/GeishaDiscoBoyz/Four:Twenty. www.myspace.com/djtomokitamura)に少し話を聞く事にしました。

■今回は大きなイベントでしたね。 なにか感想はありますか。
□正直あまり意識はないですね、それよりも毎月行っているAKAでのHOLICを第一に考えています。でもやはり、SoundSystem、マナージメント、 OfficeどれをとってもMinistry Of Soundは世界のTop clubだと実感できます。そこでPlayできている事を嬉しく思います。

■Holicはいつスタートしたんですか。
□AKAでは2007年1月より始めました。いぜんはHerbalで行っていました、盛り上がりはしていたんですが、何か満足できず、2回目でAKAへ移動を決意しました。

■Holicは、どういったクルーで構成されているんですか。
□メインは自分と相方のPromoterです。
しかし他にもDj,VJ,Staffなど協力してくれている人間は沢山います。2人ではここまで大きくはできませんでした。

■Holic クルー、ふだんは何をなされているのですか。
□自分はDJ/Producer/Promoterです。他にはArt系のオーガナイザー、デザイナー等、様々です。

■どういったヴェニューで活動されているのですか。
□AKA,Ministry Of Sound,Notting Hill Arts Club,East Village,Egg,etc,,
他国でも頻繁にPlayしています。

■随分と大きいなヴェニューですね。 どんなきっかけだったんでしょう。
□以前に私のPartyでPlayしたGuest dj達が凄く気に入ってくれて、それが噂になってまわっていった感じです。

■Holic の音楽とは?
□HOUSE。 何々HOUSEとか言うのは凄く嫌いなので。 CoolなHouse Musicなら全てかけます、例えそれがtechnoであれDiscoであれ。Houseバカはそんな感じでしょう?

■東京とロンドンでのクラブではどのような違いがありますか。ロンドンのパーティーシーンをどのように見ていらっしゃいますか。
□ロンドンではClubは全く生活の一部ですよね。夕食食べて、お酒飲んで、それではCLUBへって感じですね。ロンドンはみんなクラブという空間を楽しみにきている感じ,でも日本はクラブで行われている音楽を楽しみにきている感じかな。来ている人は大抵が音楽を良く知っている人であったりしますね。だからよく海外Guest djが日本でPlayした際にビックリしますね、みんな音楽を知っているねーって、だからみんな日本でplayする事が好きなんでしょうね。

■Holic意外で好まれているイベントは何ですか。
□Faith (INSERT URL HERE), Secret Sundaze (INSERT URL HERE).

■渋谷対ショーディッチどちらが好きですか。
□両方ともあまり好きではないです、自分がDJしたりpartyをしたりするなら良いですが。

■今後の予定は?
□7月にUKのFour:Twentyからnew releaseがあります。みなさんCheckして下さい。アナログもでるのでよろしく。今年は製作の方に時間を費やしたいと思います。それに久々にlong setしたいです、日本にいたときは毎年8時間くらいのsetをしていました。