Space lab Yellowの閉店に伴い、今回からUNITに会場を移して開催された東京のクラブシーンを代表するイベントREAL GROOVES。今回は、親交の深いインターネットラジオ、SAMURAI FMの五周年のアニバーサリーも兼ねていた。そのせいか、または会場を移したせいもあるだろう、早い時間はいつものREAL GROOVESではないような気がして落ち着かなかった。しかし、この日のオープニングを務めたレジデントDJ、AQUIRAの落ち着いた普段どおりのテクニックで踊らされると、そんな気分もどこへやら、引き続き、ゲストのDANDY JACKのハイテンションなライブセットにもっていかれ、もうこの頃にはすっかりクラウドも"UNITでのREAL GROOVES"の雰囲気に馴染んでいたように思う。このイベントのコンセプトである"身も心も開放される音楽"を感じて…。そしてトリを務めたDJ、BUTANE、日本での知名度は低いとはいえ、さすがREAL GROOVESがチョイスしてくる新しいアーティスト、手堅いミックスでアンダーグラウンドなミニマルハウスから後半は徐々にテッキーにビルドアップ。スムーズで踊りやすい。そしてイベントも終盤、ふと気づくとYellowで開催されていたときと、なんら変わらぬ、もしくはそれ以上のエナジーと、最高の音楽がそこにあった。状況が変わってもクラウド達に違和感を感じさせるどころか、新しい発見まで与えてしまうのは、やはりREAL GROOVESがREALなイベントだからだろう。
