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Real Grooves Volume 29 (8/16)

UNITでの開催も3回目となり、西麻布で行われていたころにも増してフリーキーなパーティーピープルを惹き付けているReal Grooves。
今回は、Cobblestone Jazzを率いるMathew Jonsonと、そのレーベルWagon RepairのエースThe Moleがゲスト。UNITの開店時間が23時半ということもあってか、フロントを務めたSisiの時間からフロアは人で埋め尽くされていた。Mathew Jonsonに引き継がれると、驚いたのはその出音だ。PAにダイレクトに繋がれたアナログドラムマシン、シンセサイザー、ラック型エフェクト、etc,,etc,,Mathew Jonsonの周囲を取り囲む機材の数々はお飾りではない事が、音を聞けばすぐにわかる。太く芯があってクリアな音は彼のセッティングでしかなし得ないのだろう。ハイクオリティなサウンドと天性の音感が融合したライブは1時間30分という時間を本当に短く感じさせた。もっと聴きたい…ライブが終わったとき、フロアにいた誰もがそう感じていたんじゃないかと思う。しかし、そこはもう一人の天才、The Moleが余韻などにひたらせないとばかりの意表をつくアップリフティングなハウスグルーヴを展開。Mathewを名残惜しむクラウド達も自然と身を委ねていった。さらにSaloonのアフターパーティーではゲストアーティストとローカルアーティストとの音で会話するかのようなB2Bセッション。朝8時、アクシデントで急に閉店を迎えると、行き場を失ったという様相が見えたり、音を出せと怒号が聞こえてくる。Saloonのスタッフには申し訳ないが、感動してしまった。良いパーティーが少なくなった言われる中でこれだけたくさんの人達がまだこのパーティーに残りたい。終わりにしたくないと思っていることは、本当に価値がある事だろう。Real Groovesには色々な人が集まるが一重に音を楽しみ、酒を楽しみ、出会いを楽しむというプリミティブなパーティーマナーを存じあげている。故に楽しい。単純だがパーティーにとって重要な事だ。これも次回で30回目という節目を迎えるReal Groovesが築いてきた賜物なのだろうと感じた。
次回はReal Grooves史上初の4人のゲストアーティストが登場する。どんなセッションが見れるのか今から待ち遠しい。それまで僕の時計は止めておこう、なにせ僕もパーティーを終わらせたくないとと思った一人だから。次回のレポートもお楽しみに。
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