ドイツを代表する夏フェスとして毎年7月の中旬、エッセン市のFellopolisで開催されるMELT!フェスティバル。11周年目の今年のラインナップには国内外のエレクトロニックミュージックのビッグネームが名を連ね、昨年を上回る集客を動員し、大盛況に幕を閉じた。
今年のメインアクトはなんと言ってもBjörk! 世界に2基しかない幻の電磁楽器Reactableと、YamahaのTenori-onを導入。
LFOのマークベルが参加。10人編成のブラスバンドとハープシコード、生ドラムという編成。最新型電子音楽と、壮大に奏でられる生楽器たちの競演をバックに響き渡る、彼女のハイパーボイスは圧巻だった。
そして、注目するべきはBooka Shadeのライブ。
会場に詰めかけたファンは、Body Languageなどの数々の名曲を口ずさみながらモッシュし、ダイブする人が後を絶えないほどで、フロアは終始熱狂的な空気に包まれていた。
このMELT!フェスティバルのラインナップは、ダンスミュージックに限らず、しかしエレクトロニックミュージックを中心としたバンドパフォーマンスをフィーチャーしていることが特徴といえる。ダンスミュージックとライブパフォーマンスがまさにMELT(溶ける)するこのMELT!は、エレクトロニックミュージックがポップスとして立場を確立している、ドイツの音楽シーンを物語る代表的なフェスティバルと言えるだろう。
石炭の採掘場であったこの会場は、Expo 2000の会場に利用されて以降、数々の音楽イベントが行われる記念公園として開放されている。
採掘機がそのまま配置されたままの会場で行われる、ダイナミックなこのフェスティバルの様子を写真でお届けしたい。
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