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CYBERJAPAN ミトミトコトが行く!魅惑のパーティーアイランド イビサ クラバーズガイド 2006

ダンスミュージックの楽園イビサ(IBIZA)は、あまりにも沢山のエンターテイメントがあり、詳細を書こうとすると非常に長くなってしまう。そこで、まずはイビサのクイックガイドを書こうと思います。後日、公開されるパーティーレポートでは、イビサ島に滞在している人は最低でも週に一度は足を運ぶであろう、超有名クラブ「PACHA」のパーティーを中心にレポートする予定です! CYBERJAPAN:http://www.cyberjapan.tv

■イビサが有名なのはなぜ!?

スペインの南、地中海に浮かぶ島イビサ。美しいビーチを有し、昔はバック パッカーの旅行者で賑わった島が、現在は島中に散らばるクラブで、ハウス、テクノ、トランス、そしてロックまで、さまざまな音楽が爆音で轟くパーティー が、夜な夜な繰り広げられる「パーティーアイランド」となっている。
そのスタイルも、泡パーティーからフェティッシュパーティーまで、バリエーションに富み、ハコの大きさも超大型クラブが7つに、小さなクラブが100以上 と、まるで24時間オープンのクラブのコンビニのようだ。ビッグパーティー前にはプレパーティー、その後にはアフターアワーズもあり、眠らないクラブアイ ランドとも言えるだろう。
夏のオンシーズンには世界中のビッグネームDJがイビサに集結し、ヨーロッパを中心に世界中から観光客がバケーションに押し寄せる。イビサに滞在すること = ノンストップクラブライフが待ち受けているということ、なのだ!

写真左:ギャル男君ばりに盛り上がっているキッズ。
写真中:こんな楽園に住める人がうらやましい!
写真右:フェティッシュ!

■イビサへの道のり

日本からの直行便はなく、乗り換え時間も含むと、最短でも到着までに18時間ほどか かる。日本からだと、フランクフルトやロンドン、パリ、アムステルダムなどの主要都市まで行き、そこからイビサ行きのフライトに乗り換えることになる。イ ビサに一番近い都市はバルセロナかマドリッドなので、そこで乗り換えて、わずか50分のフライトでイビサに到着することも可能だ。
おすすめはヨーロッパ系航空会社でバルセロナまで行き、そこからSPAN AIR(www.spanair.se)や、AIR EUROPA(www.air-europa.com)などで、イビサに飛ぶことだ。ちなみに予算的に安いのは、アジア系航空会社でロンドンやフランクフ ルトまで行き、そこからEASY JET(www.easyjet.com)やAIR BERLIN(www.airberlin.com)などのディスカウント系航空会社でダイレクトにイビサに入るルート。
バルセロナからはフェリーも就航しており(所要時間、約3時間)、予算が限られている人や、時間に余裕がある人にはさらにお得だ。


写真 左:イビザの船着場
写真中:街中を一歩離れると、こんな静かなところもあります。
写真右:どこまでも青い空にどこまでも青い海!

■イビサでマストなクラブはここ!

イビサには、7つの大型クラブがある。ここで、各クラブを簡単に紹介しよう。

●PACHA(www.pacha.com)
多くの人が「イビサ=PACHA」というイメージを抱いているように、イビサのもっともシンボリックなクラブである。ハウスファン垂涎のゴージャスなライ ンナップが売りだ。Pete Tong、Roger Sanchez、Erick Morillo、Deep Dish、Bob Sinclar、Junior Jack、David Guettaなどなど、世界トップクラスDJが毎夜プレイ。イビサに1週間滞在したら、PACHAを避けること自体が難しいだろう。客層は他のクラブより ダンゼンオシャレで、年齢層も高めで落ち着いている。ゴーゴーガールも、もっともレベルが高いと思う。シーズンを通しての一番のドル箱イベントは、 David Guettaの「F★★★ ME I AM FAMOUS」。VIPもドッサリやって来て、とにかく大混雑を極めるパーティーなのだ。

●AMNESIA(www.amnesia.es)
「PACHA」と同じく、街中いたる所でフライヤーを見ることだろう。巨大なメインフロアと、これまた巨大なテラスがあり、「CREAM」や 「COCOON」といったパーティーが人気だ。メインフロアではトランス、テクノのラインナップが強く、Paul Van Dyk、Ferry Corsten、Armin van Buuren、Tiesto、Sven VathといったDJが名を連ねる。さらに巨大なテラスでは、ハウス中心の選曲。個人的には、こっちがベストスポット。また「AMNESIA」は、泡が大 量に降って来るフォームパーティーでも有名。客層はとても若く、カジュアル。ハードな音が好みの人には、サウンドシステムもズッシリ響くのでハマるはず。 場所はEivissa Town(イビサタウン)とSan Antoni(サンアントニ)の中間位、ちょうど島の中央くらいのロケーションSan Rafael(サンラファエル)だ。

●EL DIVINO(www.eldivino-ibiza.com)
ここに紹介する7つ大箱の中で、もっとも小さいクラブになる。キャパは千人程度。「PACHA」からは歩いて数分のところにあり、海に面して張り出したテ ラスが非常に心地よい雰囲気。ラインナップは「Hed Kandi」や「Azuli」といった中規模だが、人気のあるパーティーが揃っていて充実している。客層は「PACHA」に近いが、もう少しカジュアル 目。「PACHA」のような派手なセレブリティはいないが、Hed Kandiでは、イギリス人を中心にあたたかい雰囲気で盛り上がっている。レストランも併設されており、ここでディナーをすると、クラブへの入場料が免除 されるのはうれしい特典。

●PRIVILEGE(www.privilegeibiza.com)
世界でもっとも巨大なクラブと、公的に認知されているクラブ。収容人数は1万5千人。ここを満員にできるパーティーはイビサといえども、なかなかない。ラ インナップ中では「MANUMISSION」がもっとも人気のパーティーだ。サーカスのようななショーやフェティッシュショー、ロックのライブ、エレクト ロを中心とした選曲のDJで、大勢の客を集めている。客層はとてもカジュアル。

●SPACE (www.space-ibiza.es)
収容人数は8千人ほど。ヒットパーティーと、そうでないパーティーに差があるので、日によってはメインフロアをクローズして、サブフロアだけでイベントを 開催している日もある。ここの一番の売りは日曜の早朝からスタートする「WE LOVE SUNDAY」。DJ陣はCarl Cox、Danny Tenaglia、David Guetta、Fatboy Slimなど豪華。日曜早朝から月曜早朝まで続く、イビサの名物パーティーとなっている。

●ES PARADIS(www.esparadis.com)
イギリス人が特に多く滞在するSan Antoni地区にある。かつては、イビサきってのトレンディなクラブであったが、現在は若いイギリスのクラブキッズで占められている。ルーフから水が降 り注ぐ土曜日のウォーターパーティーが人気で、多くの若いUKキッズで盛り上がっている。

●EDEN(www.edenibiza.com)
「ES PARADIS」の隣にあり、キャパは5千人ほど。「ES PARADIS」同様、UKのクラバーが多数。パーティーラインナップはトランス、ハードハウスがメインだが、曜日によっては、ヒップホップパーティーも開催されている。

以上7つのクラブに加えて、まだまだたくさんのクラビングスポットがイビサにはある。アフターアワーズで人気の「DC10」や、プレパーティーとサンセッ トスポットとして有名な海辺のカフェ「Café Mambo」。ともかく、大小ありとあらゆるクラブが、星の数ほどあるのがイビサなのだ。ここでは紹介しきれないが、上記7つのクラブを押さえておけば、 とりあえずイビサのメインクラブシーンは体験できるだろう。

写真上段左:イビサのシンボル、PACHA。チェリーがトレードマーク。
写真上段中:Johon DigweedやRoger Sanchezの名前が!
写真上段右:PASHAのキッズ。ハッピー!
写真下段左:El Divino エントランス前の長蛇の列。ワクワク感満点!
写真下段中:夕陽スポットとして有名なCafe Mambo。
写真下段右:湘南、ではなくTalamancaです。

■イビサでのおすすめ滞在場所

何を目的にするかによって、オススメの滞在場所は微妙に異なってくる。も し、あなたがメインクラブにはもちろん行くけど、残りの時間もビーチパーティーなどで過ごしたいというハードコアクラバーなら、中心街である Eivissa Townから少し離れたPlaya den Bossa(プラヤデンボッサ)がおすすめ。ホテルも多数あるし、アパートメントタイプの経済的な所も多い。ただし、ビーチが近いだけあって、午後になる とけたたましい音量でビーチパーティーが盛り上がるので、おちおちと寝てはいられない。「PACHA」や「EL DIVINO」には少し遠いが、「SPACE」やビーチパーティーで有名なビーチハウス「BORA BORA」は徒歩圏だ。
もし、あなたがメインクラブに通い、かつビーチリゾートの雰囲気も味わえる静かな環境がよいというタイプなら、Eivissa Townのまわりが便利だ。特にEivissa Townの隣に位置するTalamanca(タラマンカ)がおすすめ。エリア内に「EL DIVINO」や「PACHA」といったビッグクラブもビーチもある上に、ホテルも比較的多めだ。パーティーにも行くけど、残りの時間はゆっくりリゾート タイムを過ごしたいという人におすすめだ。
また、メインクラブにも通うし、サンセットも楽しみたいのなら、夕陽が見えるSan Antoni(サンアントニがおすすめ。San Antoniはイギリスの下町の雰囲気で、Eivissa Townとは島の反対側に位置するため夕陽がキレイ。夕陽スポットとして有名な「Cafe del Mar」や「Cafe Mambo」、ビッグクラブ「EDEN」や「ES PARADIS」もこのエリアにある。ただ、街中には多数の小さなバーがあるためか、酔っ払いが多く、そこかしこでケンカを見かけるなど、少し治安が悪い ため、他のエリアより不安を感じるかも知れない。安全な旅をしたい人にはあまりおすすめできないエリアだ。

写真左: Talamancaの宿から見えたサンセット。
写真中:イギリスの下町っぽいSan Antoniの町並み。
写真右:San Antoniのビーチ。夕陽が超キレイ!

■最後に-イビサ体験をベターにするための技-

●ベストシーズンはいつ?
基本的には6月から9月までがベスト。というのも、クラブでパーティーがやってるのはこの時期だけだからだ。ただし、8月だけは避けることをおすすめす る。パーティーは混み過ぎなうえ、チケット代も高く、ホテルも混み混み。7月もしくは9月の中盤からのクロージング時期がおすすめだ。適度な混み具合で快 適に踊れ、チケット代、宿代も比較的、安く済む。

●レンタカー
レンタカーが必要かどうか?短期間の滞在であれば、必要ないだろう。サンセットの時間やビッグクラブの終了時間など、一部のピークタイムをのぞけば、タク シーをつかまえるのには苦労はしないからだ。サンセット前後はみんな一斉に出かけ始めるのに加えて、空港に到着する飛行機が多い時間でもあるため、タク シーが出払っている場合が多い。島内の数ある美しいビーチや、隠れ家スポットの探索もしたいという人には、島内は結構広いこともあってレンタカーは必須だ ろう。

●お金のはなし
滞在中の通常の生活では、それほど物価が高いと感じることはないと思うが、クラブだけは別。大型クラブでは最低30 ユーロ(4500円)~60 ユーロ(9000円)のエントランス料金が設定されている。しかも、ドリンクなしの場合が多いのに、イビサのクラブではドリンク代が非常に高く、ミネラル ウォーターで、8 ユーロ (1200円)、お酒だと15 ユーロ (2250円)ほどだ。特にRED BULLを使用したお酒やシャンペンは異常に高い。ちなみに、クラブの前売りチケットはEivissa TownやSan Antoniのバーなど、さまざまな場所で購入可能だ。前売のほうが、10 ユーロ(1500円)ほど安くなるので、事前に購入しておくことをおすすめする。なお、私設の両替商はほとんどないので、銀行で両替することになるが、平 日は14:30でクローズ、土日もクローズなので、日本から多めに持参するか、クレジットカードでお金を引き出すのが便利かもしれない。

●クラブのオープン時間帯
日本のクラブ時間に比べて、イビサではピークタイムがかなり遅く、「PACHA」などは3時頃、「AMNESIA」では、さらに遅い時間となっている。ち なみに「AMNESIA」の泡パーティーで、泡が降って来るのは、だいたい6時過ぎとなっている。19時過ぎにビーチを引き上げ、かなり遅めの21時過ぎ とかにサンセットを見に行き、22時過ぎからディナーを食べ始めたり、僕のようにクラブ前に仮眠を取ったりしてから出かける人が多いので、全体的に生活時 間帯がのんびりと遅いのがイビサの特徴だ。

●注意点
イビサでは、ドラッグを売ろうとする人がそこらじゅうにいるが、ドラッグは当然違法であり、所持していれば、逮捕されるという結果を考えてみよう。また、 道端で売ってる人の中には偽物を販売する売人が多いのもまた事実。せっかくイビサまで来て、最悪の結果にならないよう、自らの責任で行動しよう。

写真左:ある種の人にはたまらないですね。
写真中:こういう人たち、怒らせないようにね。
写真右:街中には普通にこういう男性も歩いています。