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CYBERJAPAN ミトミトコトが行く!魅惑のパーティーアイランド イビサ クラバーズガイド 2006~パーティー編~

前回「CYBERJAPAN ミトミトコトが行く!魅惑のパーティーアイランド イビサ クラバーズガイド 2006 」としてイビサのクイックガイドをまとめましたが、今回はイビザでの各パーティーレポートを、超有名クラブ「PACHA」を中心に、日記形式で紹介したいと思います。今回行ったのはPACHA、SPACE、AMNESIA、EL DIVINO、CAFE MAMBO、BORABORA BEACH CLUBで行われたパーティーです。これからイビサに行く人、あるいは来年イビサに行く人は、ぜひ旅の計画作りに役立ててみてください! CYBERJAPAN:http://www.cyberjapan.tv

イビサ到着!

7月4日(火) 今回のイビサへの旅は、3つの目的がありました。 1. 自分のレコードレーベル「JAPAN HOUSE MAFIA」と、初リリースとなる「PIANO TRACK」のプロモーション。この曲には、Sergio Flores (Defected), Major Boys (Defected) と、Sugiurumnのリミックスが含まれています。 2. Pete Tongのパーティー「Pure Pacha」で、6時間のDJセット! 3. 秋の「PACHA JAPAN TOUR」開催について、PACHAチームと打ち合わせ。 この日は、東京からKLM航空で、アムステルダム経由で、バルセロナへ(アムスまで11時間+アムスから2時間半のフライト)。そこでイベリア航空に乗り 換えてイビサへ到着(50分)。乗り換え時間も含めると、日本を出発してから合計20時間の旅。

今回のホテルは、静かなTalamanca(タラマンカ)にあるSes Figuresというホテル。
PACHAまで徒歩圏、Eivissa Town(イビサタウン)にもタクシーで10分以内。ホテルの前は、地中海のビーチ!!! この日はPACHAでは、火曜日のレギュラーパーティー、「Defected in the House」が開催されていたけど、長旅のあとだったので、行かずに休憩。

【↓写真キャプション】
左:TalamancaのホテルSes Figures
右:Ses Figuresから見える景色!バケーション!

PACHA「Subliminal Sessions」

7月5日(水)
アッパーハウスのファンなら、水曜は間違いなくErick Morilloのパーティー、「Subliminal Sessions」がおすすめ!PACHAを体現する貴重なパーソナリティーであり、世界のハウスDJの中でトップのポジションにいるErick Morilloは、Roger Sanchezや、HardsoulといったデリケートなハウスDJとは違って、とにかくダンスフロアをクレイジーなまでに盛り上げる天才だ。4時間ノン ストップの、天井知らずの盛り上げは、Erickの手腕の賜物。

この夜、僕が到着した2時頃、PACHAのレジデントDJ Juan Diazが、ちょうどウォームアップセット中。DJブースの隣で座って見ていたら、ヨーロッパ最大のアッパーハウスのレーベル「Joia」、「Nero Recordings」のオーナーをつとめるLucianoがやって来て、飲みがスタート。 数分後に、スウェーデンの大人気プロデューサー兼DJのSebastian Ingrossoがやってきてジョイン。Sebastianは今年中に、CYBERJAPANのパーティーでゲストDJとして出演予定です。さらにそこ に、PACHAのレジデント女性DJ Sarah Mainもやって来て、みんなで飲み!飲み!! 4時にErickが、プレイスタート。そこから、朝7時までノンストップ盛り上がりマックス!!!!Erickは、とてもセクシー&キュートな専属ゴー ゴーダンサーとブースで、迫力のプレイ。PACHAのダンサーたちの天使のような衣装と、空中ブランコのショーもすばらしくゴージャスでした!

【↓写真キャプション】
左:DJ Sebastian Ingrosso、Lucianoと。
中:Erick Morilloのプレイ!かなり盛り上がっています。
右:PACHA専属ゴーゴーダンサー。セクシー&キュート!

Space「Monza」、AMNESIA「Paul Van Dyk」、PACHA「Renaissance」

7月6日(木)
この日はまず、Spaceで行われていた「Monza」へ。このパーティーはジャーマンエレクトロのパーティーで、元々PENELOPEで開催されていた もの。PENELOPEとは、かつて伝説といわれたN.Yのクラブ、STUDIO 54を模して、昨年イビサにオープンして話題をさらったクラブだが、今年は諸事情によりクローズしてしまったため、場所をSPACEに移して開催されてい た。

この日は、SPACEのメインフロアはオープンしておらず、サブフロアのみを使っての営業。到着時間が早すぎた(1時過ぎ)のもあってか、10人ほどのお 客さんしかおらず、ビックリ!SPACEは5000人から6000人はゆうに入る大箱で、日曜の「WE LOVE SPACE」の日は、それだけの収容人数でもまかない切れないほどのお客が入るが、日によってかなりの差がある様だ。クラバーがあふれるイビサといえど も、競争は激しい。 そこから、AMNESIAの看板パーティー「cream」へ移動。こちらは逆にサウナ状態の混み方! 非常に若い男のクラブキッズが、上半身裸で踊り狂っていた。一瞬、渋谷のトランスのクラブに来てしまったような錯覚に陥った。2メートル以上吹き上がる液 体化窒素攻撃で、目の前真っ白(笑)!Paul Van Dykのプレイはよかったが、お客さんは本当に渋谷キッズに近い感じ。 メインフロアが辛い状態だったので、テラスへ移動。メインフロアより大きなスペースは、こちらもまた大混雑!音はハウスで、Shapeshiftersが プレイしており、コマーシャルな雰囲気のわかりやすいハウスのセットだった。 AMNESIAのあとは、PACHAへ移動。木曜は、唯一のプログレッシブハウスのパーティーで、Deep Dishの「Yoshitoshi presents Deep Dish」か、John Digweed「Renaissance」が開催されているのだが、この日は「Renaissance」の日だった。 PACHAは、ファッショナブル&ビューティフルピープルが多い箱だけに、プログレッシブハウスの音にお客さんの反応が気になった。4時頃、満員のフロア (Erick Morilloよりは若干少なめだがイイ感じの混み具合)では、John Digweedがしっかりとフロアをマネージしていたが、盛り上がりは若干おとなしめ。 これは、決して John Digweedが悪い訳じゃなく、PACHAのお客さんはあまりプログレッシブハウスの曲を知らずに来ているせいもあるかも。 まぁ、しかし、それでもPACHAはいろいろな雰囲気が楽しめて、ゆったりできる箱なので、ラストはここで朝を迎えた。

【↓写真キャプション】
左:AMNESIA
中:John Digweedの「Renaissance」
右:John Digweed

PACHA「Pure Pacha」

7月7日(金)
いよいよこの日は、Pete Tongのパーティー「Pure Pacha」のテラスで僕がプレイする日。金曜は、PACHAのもっとも混む日。ちなみにPACHAがシーズンを通して、もっと忙しい日が、David Guettaの主催するパーティー「F★★★ ME I\'M FAMOUS」だそうで、これも「Pure Pacha」のパーティの1つとして開催されている。メインフロアでは、Sarah MainとGroove Armadaがプレイ。そして、僕もこの夜のテラスを担当してプレイすることに。 PACHAは、4つのエリアにわかれていて、各フロアにDJがいる。メインフロア(2000人)、ハウスのFUNKY ROOM(200人)、ヒップホップのGLOBAL ROOM(600人)と、テラス(300人)である。 テラスは、屋外にあり、VIPソファあり、フードコーナーありで、中の混雑を避けてチルアウトする人たちが、ゆったりと楽しむスペースになっている。 テラスの音は、バレアリックハウス、チルアウトがメインだが、たまにクラブスタイルでシークレットゲストがプレイする時もある。僕がプレイした金曜は、お 客さんも目一杯入る日なので、「好きにプレイしていいよ」ということだった。 スタートから陽が昇る時間まで、気持ちよくプレイできて、途中、Sebastian Ingrossoがテキーラ片手にDJブースにやって来て、また飲まされたりしながら(笑)、自分自身もとても楽しめた夜でした。

【↓写真キャプション】
上段左:「Pure Pacha」。人がたくさんいて盛り上がっています。
上段中:グラマラスなダンサーたち。
上段右:ヒップホップのフロア、GLOBAL ROOM。
下段左:チルアウトできるPACHAのテラス
下段右:PACHAのトレードマーク、チェリー

BORABORA BEACH CLUBのビーチパーティー、EL DIVINO「HED KANDI」、PACHA「DEF MIX with SATOSHI TOMIIE」

7月8日(土)
イビサでの遅めの午後の過ごし方といえば、ビーチで寝そべるか、シエスタ(昼寝)か……って感じだけど、土曜日はEivissa Townの逆側にあるPlaya den Bossa(プラヤデンボッサ)のBora Bora Beach Clubで行われている昼間のビーチパーティーに行くことにした。 サンセットが9時半頃のイビサでは、午後6時でもまだまだ陽が高い。Playa den Bossaのビーチは湘南真っ青の芋洗い状態(笑)!若いクラブ層と、ベテランクラブ層、ゲイクラウドなどが入り乱れてビーチサイドは大盛り上がり!音も かなりアゲアゲハウスで、大音量! 夜は、El Divinoで開催されているUKの人気パーティー「Hed Kandi」(ヘドカンディ)へ。 ここは、PACHAから歩いて数分のところにあって、テラスからは海と夜景が見渡せる気持ちのいい空間。ポップな感じの音と、イギリス人が一杯でいい感 じ。
ただ、このパーティーの看板でもある、」あのセクシーな女の子のイラストのような「グラマラスさ」がちょっと足りないかな?うまく言えないけど、少し古い 感じのパーティーという印象もぬぐえない。DJもダンサーもちょっとラインナップが物足りないかも……。 そして、3時にPACHAへ移動。今日はDEF MIXのパーティーで、Satoshi Tomiieがプレイ。まずは、彼がブースにいたので、驚かしに行った(笑)。イビサでもっとも有名な日本人DJと言えば、Satoshi Tomiieなのは100%確かだが、彼はいつも腰が低く、ナイスな人である。そしてファンサービスを常に心がけている。 パーティーはSatoshiがとてもいい雰囲気で盛り上げていて、アンダーグラウンドすぎず、かといってコマーシャルになりすぎず、とても上手くフロアを コントロールしていたと思う。ショーもポールダンスあり、デカダンスな雰囲気でとてもグラマラス!

そのあと、AMNESIAの「Cream」のテラスにレギュラー出演しているAxwellがやって来たと思ったら、いきなりテキーラショットの連発 (笑)!と思ったら、Sebastian Ingrossoもやって来てさらにテキーラ!! Swedish House Mafiaの連中は、半端なく飲む人たちばかりなので、要注意だ(笑)。テラスに行って、しばらくチルアウト……と思ったら、いきなり自分の曲 「PIANO TRACK」がかかったのでビックリ!これはうれしかった! プレイを終了したSatoshiもテラスにやって来て、しばしおしゃべり。Def Mixはいい雰囲気のうちに終了。

【↓写真キャプション】
左:いろんな人がいたBora Bora Beach Club
中:El Divinoの人気パーティー「Hed Kandi」
右:Satoshi Tomiie氏とともに。

PACHA「this is...」

7月9日(日)
日曜のイビサは、さすがにクラブ天国とは言え、あまりビッグパーティーがない。 唯一、SPACEで開催されている「WE LOVE SPACE」が、毎回ビッグヒットで日曜早朝から月曜の早朝(!)まで続くマラソンパーティー。このパーティーには、毎回8000人もの人がやって来るそ う。

この日は、ワールドカップの決勝戦フランス×イタリアの試合をカフェで観戦(これについてはノーコメント!苦笑)。観戦後に気力がなくなったので(笑)、 PACHAには少し顔出すだけにとどめた。 2週おきに開催される「FLOWER POWER」と、今年からスタートした、Sander Kleinembergのパーティー「this is ...」が日曜のレギュラーパーティーだ。「FLOWER POWER」は、1960年代から続いているPACHAで1番古いパーティーで、サイケなデコレーションが本当に凄い!ハッピー色満載で、地元の人からも 愛される長寿パーティーだ。 「this is...」はマイアミのWMC(Winter Music Conference)でも大話題だった、Sander Kleinemberのトラック「this is Miami」にちなんで名付けられたパーティーである。 この日は「this is...」の日で、この曲がかかると、サビの部分で、本当は「this is Miami!!」と歌う所を、「this is Ibiza!!」と編集してプレイしていたが、それはそれは大盛り上がり! さすがのPACHAも、日曜はおとなしい集客なので、メインフロアのみの営業で、テラスなどはクローズするので、集客的には4-500人程度。DVJを使 用したSanderのプレイはなかなか。少ない人数ながら盛り上がっていたのではないかな。

【↓写真キャプション】
左:Sander Kleinemberg。いい笑顔です。
右:「this is...」のゴーゴーダンサー。どこもダンサーのレベルが高いです。

CAFE MAMBO「ROGER SANCHEZ PRE PARTY」、PACHA「RELEASE YOURSELF」

7月10日(月)
僕にとってイビサの月曜は、何をおいてもRoger Sanchez!! PACHAのパーティーの前に、プレパーティーがCAFE MAMBOで行われるので、島の反対側、SAN ANTONI(サンアントニ)地区まで出向いてイビサ名物のサンセットと、Rogerのプレイを聴きに行こうとした。 が、タクシーがこの日はなかなか来ず、さらにちょっとした渋滞もあって、残念ながらサンセットも見逃し、Rogerのプレイも聴き逃してしまった。 SAN ANTONIで、ブラブラしたのち、Eivissa Townに戻って買物などし、そのあとでRoger Sanchezがオープンからラストまで7時間プレイするという豪華な「Relase Yourself」@PACHAへと向かう。 1時に到着したら、まだ人はチラホラとしか見えない。人の出足の遅いイビサ(大体2時頃からようやく人が入り始める)なので、ガラリとしたフロアで、 Rogerがプレイしているのを見るのは、何とも不思議な感じ。 しばらくテラスでのんびりしたあと、またもや「PIANO TRACK」がかかっていた!PACHAのテラスにぴったりだなぁ…と、ひそかにうれしくなる(笑)。 メインフロアに戻ると、すでに満員!そこから朝まで、Rogerワールドが繰り広げられる。途中、サンバダンサーの豪華なショーの時に、少し休憩しただけ で、Rogerはノンストップで、よりトライバルにダンスフロアを揺るがす!!カッコイイ!!

この「Relase Yourself」は、サンバがテーマのようで、色とりどりの羽のデコレーション、電飾、サンバの衣装のセクシーなダンサーたちなど、すべてがパーティー として、非常にまとまりがあって素晴らしいものだった。 いつかRogerが、この「Release Yourself」のパーティーと共に来日してくれることを非常に期待している!

【↓写真キャプション】
左:サンバがテーマの「Relase Yourself」
中:ノンストップでダンスフロアを揺るがすRoger Sanchez
右:サンバの衣装のダンサー。セクシー!

PACHA「Defected in the House」

7月11日(火)
火曜日は、UKの人気レーベル「Defected」のパーティー「Defected in the House」がPACHAで開催された。到着した1時半ごろ、Sarah Mainがウォームアップとしてプレイしていた。4月の「PACHA in JAPANツアー」の時に来日し、WAREHOUSEでプレイした時もすごかったけど、やはり本場イビサでも、とてもクールなスタートアッププレイだっ た。 彼女のあとに、Martin Solveigが登場。Martin Solveigは、新曲から古い曲まで、ディスコトラックから、クラシックトラックまで、縦横無尽、臨機応変に多彩にプレイ。天才的なミックスでフロアを 圧倒!大ヒット曲「Jealousy」で爆発!イビサで聴いた中では、Erick Morilloに次ぐベストセットだったであろう。 Martin Solveigに続いて、Sandy Riveraが登場。Sandyは、Axwellの曲を沢山プレイしていて、この日はちょうど本人もブースに遊びに来ていたので、ちょっとおもしろかっ た! Axwellと次の東京でのパーティーについての話で盛り上がる。 Martin Solveigの素晴らしいプレイのあとでは、Sandy Riveraのプレイは少し弱い感じがしたが、あの盛り上がりの後では、どんなDJでもちょっと大変かも。 途中、今回のテーマである「アラビア」を意識した、とても妖艶なショーが行われ、ベールをかぶったアラビアンダンサー、火吹きショーなどがあって、観客も 大喜びだった!

【↓写真キャプション】
左:Sandy Rivera(左), Defected PR staff(中央), Martin Solveig(右)
中:天才的なミックスでフロアを圧倒していたMartin Solveig
右:Sebastin Ingrosso(左), Tokoto(中央), Axwell(右)