コラム第20回目
そろそろ冬に入ってくのかなぁ?!?な今日このごろclubberiaをご覧の皆様いかがおすごしでしょうか??? 寒さまだまだ!?!野外パーティーもまだまだ続いているHATAでございます!!! さて今回はテクノ100%のこのお方、前回の予言的予告通り、Shin Nishimuraさんの登場です!!! 思い返してみると、Shinさんとは昔、共通の友達の誕生パーティーで一緒にDJをやらせて頂いたことがあったりなのですが、HATAがremixをやったことがある DO SHOCK BOOZEくんと一緒に、Shinさんのパーティーに遊びに行った時、ガッツリ話したりで繋がり、今年の5月、金環日食の時にagehaであった渚音楽祭で、またまた再会してってな流れもあり、今回、ShinさんのトラックをHATAがremixさせて頂くことにって流れなのです!!! というわけで、そんなShinさんとお話したこと(俗にいうインタビュー的な!?!) からスタートです!!! HATA(以下 H )「今回はShinさんが運営してるPlus Recordsからremixのリリースって流れもありつつですが、いきなりなんですが、俺、あのジャケットとかのレーベルデザイン好きなんですよ!!!」 Shin Nishimura(以下 S )「ありがとうございます(笑)。僕がデザインしているんですけど、その都度、その人にあった色を変えたりしてるくらいなんですが、難しいデザインよりもシンプルな方がいいかなと。デジタルのリリースは数が多いので統一感があったほうがわかりやすいのではと思って。」 H「Plus Recordsをはじめた経緯はどんななんですか?」 S「試行錯誤はしているんですが、基本、Plus Recordsは日本人アーティストの為にやっているんですよ。後輩のDJに、海外に挑戦してみてって話は常にしていて、でも英語がしゃべれなかったり難しいこともあると思うんで、Plus Recordsがその手助けになればと。Plus Recordsからリリースしたアーティストが繋がっていって、例えばみんなでヨーロッパをまわったりだとか、それぞれのツアー先で一緒になったときに会って遊んだりとかできたらいいなと思ってます。」 H「レーベル運営で一番大切なのってなんですか?」 S「プロモーションですかね。音のクオリティーはもちろんですが、それに関しては、例えば僕のミックスをやってくれているエンジニアを紹介してアドバイスをしてもらったり、各自がレベルアップしてもらう話で、デジタルダウンロードの場合、毎日何十曲とリリースされている中で、どう注目されていくか。 幸いPlus Recordsは海外での知名度も上がってきているのというのもあるのですが、こうしたら売れるという方程式はまだ見つかってないですね。 Plus Recordsをはじめた頃は、レコードやCDを作ってましたけど、その時代と売り方も変わってきてますし。 違法ダウンロードサイトを探せばタダで手に入るかもしれないけど、いかにしてお金を出して買ってくれるか。 例えば、今すぐこのトラックを聴きたいとか、手に入れたいと思わせられるものかどうか。 あとは、この人のトラックだからとか、このレーベルの曲だから買おうと思ってくれるといいですね。」 H「レーベルにファンがつくっていうのはいいことですよね。最近パーティーでも、いいアーティストをブッキングしたからといってお客さんが入るって感じじゃなくなってるじゃないですか。 オーガナイズのされかただったり、そこに集まってる人が好きだから遊びに来るとかって人も増えてると思います。」 S「結局の所、人だなと。自分から探すよりも、与えられる情報が多くなってる時代だと思うんです。情報があたえられすぎて掘り下げることが少なくなってきているというか。Beatportのチャートから数十曲選んで、それをかければDJが出来てしまう世の中で、昔みたいに、このレコードは俺しか持ってないぜっていうこととか無くなってますよね。」 H「何の曲か知られないようにレコードのラベルはがしちゃってって人とかいましたよね(笑)」 S「最近はクラブに行っても、みんなカッコイイ曲かけてるなと思ったりするんですけど、同時に個性が無くなってるなと思うんですよ。」 H「でも、やっぱりスゴイDJの人は違うっていうのもありますよね。」 S「それが人間力なんですかね。KYの逆っていうか、空気を読む力、ここはひっぱっていこうとか、ここはパンパン早めに繋いでいった方がいいとかわかってる人のDJはいいですよね。あとはミックスの重なってる時のウワーとなる感覚、単純にピッチをあわせるっていうのはデジタルで誰でも出来るようになったんですけど、いきなりブッコンでみるとか、飛び道具や、豪快さがある人が少なくなっているかもしれませんね。 テクノに関して言えば、踊らせるというよりも狂わしてナンボと思ってます。」 H「とあるパーティーで、ブース前で踊りながら一人が死ぬ~って叫んでて、その隣の人が産まれる~って叫んでてって話を聞いた時、そういうパーティーっていいなと思いました(笑)」 S「僕も2,3人ブッ倒れててくれてたらと思ってDJやってますよ(笑)。クラブって異空間であるべきだと思いますし、パンクとかもそうだと思うんですが、衝撃を与えられるかって大事だと思います。」 H「代官山AirであったPlus TokyoのClassicTechnoの時、最近って、ハウスの人が少しテンポあがってBPM=120中盤、テクノの人がテンポさがってBPM=120中盤くらいが多いよなって思ってた所、BPM=140オーバーのカツンカツンのテクノが鳴ってて、狂う感じ、やっぱテクノってこの感覚だよなぁ!!!て思いました。 Plusのパーティーは上海の時代からやってるんですよね?」 S「最初、Technasiaを呼んで一緒にはじめたんだけど、いろいろあって離れて、上海や北京で立ち上げたPlusってイベントだったり、レーベルは僕が引き継いでます。自分のキャリアとPlusっていうのがイコールになってるんで、続けていける限り続けていこうかと思ってます。」 H「まだ上海にクラブシーンが無い時代からパーティー立ち上げてって感じなんですよね?当時のクラブの音響とかってどうでした?」 S「当時、JBLがはやっていて、ほとんどのクラブがJBL使ってましたね。1998年くらいでしたが、上海では、もうほとんどの人がCDJでDJしてました。僕はアナログ使ってたんですけど、今の状況考えると、考えようによっては中国の方が合理的に先端をいってたのかなとも思うんですが(笑)、CDJはあるけれどターンテーブルは無いような所には自分でもっていったりもしてましたもん。そんなこともあって僕はCDJに入るのに、ちょっと違和感がありましたね。 でも、そういった事を含めて、FRANK MULLERを呼んだ時に彼が評価してくれて、それをきっかけにドイツのMAYDAYに出演してから、ドイツと上海を行き来するようになりましたね。25才くらいの時でした。」 H「やっぱドイツはスゴかったですか?」 S「ドイツもすごかったですけど東京も憧れでしたよ。東京にも遊びには行ってたんですが、CARL COXがYellowでやってた2000年か2001年だと思うんですけど、その時にWADAさんがDJやってたんですよ。それがむちゃくちゃ盛り上がってて、最初ガラージュのリズムが無いボイスサンプルから始まって、そこから徐々にテクノに行ったり、急にドラムンベースにいって、そこから指か何かで、だんだんピッチを落としていって4つ打ちにつなぐみたいなミックスをしていて、やっぱ東京はスゲーなと思いましたよ。今でも覚えてますもん。」 H「Shinさんは、今、DJの時ってCDとアナログですか?」 S「今はCDですね。アナログとCDだと音圧の差が出るんでCDに統一してます。PCに移行する予定は無いですね。ディスクにこだわりたいっていうのもあるんですが、DJをやる時には基本的によっぱらってるんで、機材のセッティングとか、ちょっと無理だなとか...(笑)」 H「それありますよね(笑)。よっぱらっててセッティングしてると、DJやる前にハァーハァーなっちゃったり、終わってからの片付けもしんどかったり(笑)」 S「よっぱらってブースに入って、よっぱらって終わりたいんで。それがDJの醍醐味だと思ってたから(笑)。あとは見栄えとかスタイルですかね。昔は、次のDJがレコードいじりながら待ってて、次、変わりますね。とかだったと思うんですけど、まだ前の人がDJやってる時に、目の前にパソコンをガーンと置かれて線をいじったりって、ちょっと...。」 H「それってよく話にあがるんですけど、流れが奇麗じゃなくなりますよね。空気が変わっちゃう時ありますよね。」 S「例えば漫才やってる時に、次の出演者がコントでこのイスとテーブル使うからって、前の人がまだ漫才をやってる最中に舞台上で準備をはじめるってないじゃないですか(笑)。そこらへんにも意識して、パーティーをトータル的に考えて欲しいでよすね。 その時間帯、その時間帯の自分の役割ってあって、箱根駅伝じゃないですけど、上手い具合にタスキを渡し合って、最後までお客さんを楽しませるっていうのは、僕の中でこだわりがありますね。」 H「バンドもDJも出るイベントで、バンドの転換の時にDJがいい雰囲気で音を創ってるのに、楽器のセッティングしながらドンパンジャーンって、その雰囲気を壊しちゃってるのを見ると、もったいないなぁと思います。根っこにある美意識の問題もあるのかな???バンドって昔、対バンって、対決じゃないけど、他のバンドをなぎ倒してみたいなとこあったと思うんですよ。一つのイベントをトータルで見るっていうよりも、俺たちのバンドが一番になるんだ的な?!?」 S「それって信頼関係の問題もあるんだと思います。」 H「そうですね。今回話してて『繋がり』ってのがキーワードになってる気がします。ウンウン!!! DJはカッコよく曲を繋げ、DJとDJ、一つのパーティーの中で奇麗に繋げていきナイスな空間を作り、それには人と人との繋がりが大切なのかと。 最近は、The Newmarketsってバンドもはじめたんですよね?」 S「高校時代の同級生のHide Unoが、ロンドンでバンド活動をしているんですが、曲を送ってくれたりしてて、いつかremixとかできたら面白いかなと思っていました。 震災後、家族を連れてタイに避難してたんですが、その時にヴォーカルを入れてみたい曲ができたんです。 震災もあって、死を意識した時、やり残したことは無いか、やりたいことをやっていたい、ということを強く思った時に昔からの友達とも繋がって音楽を創りたいと思ったんです。 それまでテクノということに、こだわりをもってやっていたんですが、生き方さえブレなければ、音楽のジャンルが変わっても良しと思えて、バンドもはじめました。 基本的には僕がトラックを出し、Hide Unoがヴォーカルとギターをやっています。ライブによってサポートメンバーも入れたりしてるんで、今度、HATAさんも入って下さいよ(笑)」 H「是非是非、面白そう(笑)。Shinさんが誰かと一緒にライブだったりステージに立つのって、このプロジェクトが初めてですよね?一人でDJをやる時と、他の人と一緒にやる時とって、やっぱり違います?」 S「一人でDJやる時って己との戦いだと思うんですよ。水泳選手というか剣道というか、一人のスポーツみたいな部分があって、でもバンドって違いますよね。例えばギターの音と僕の出すシンセの音が交わった時のウワーって感覚の気持ち良さは、DJのミックスの時に感じるウワーって感じともまた違っていいですよね。」 H「一人でやってる時よりも他の人から出てくる予想できないけれど予想以上になった時の気持ち良さは大きいですもんね。」 S「一人じゃ絶対味わえないものですよね。」 H「ライブの時の機材はどんな感じでやってますか?」 S「Ableton Liveを使って、ヴォーカルやギターを抜いたトラックを出し、リズムの抜き差しだったり、シンセの広がり方をいじったり、ヴォーカルにエフェクトをかけていったりしています。もう少しライブ感を出せるように試行錯誤してます。オーディオインターフェースには、M-AUDIOのものを使っていて、MIDIコントローラーは、Vestax VCM-600のShin Nishimuraカラーモデルを使ってます。」 H「曲を創る時もAbleton Liveを使ってますか?」 S「そうですね。3年くらい使ってますかね。その前は、Reasonも使ってました。」 H「ハード機材も使ってました?」 S「上海にいる時に、RolandのMC-303を買って、その後、YAMAHAのSU700も使ってましたね。あと、卓球さんから売ってもらったAKAIのS3000があるんですが、すごい卑猥なステッカーが貼ってありまして... 卓球さんから売ってもらったものなので大事にしているんですけど、母親に見られたことがあって、すごい対応に困ったというか...(笑)」 H「卓球さんっぽいですね(笑)」 S「音楽ソフトに関して言えば、思ったことがすぐ形にできるものが好きですね。」 H「それ大事ですよね。今のDAWっていろいろできるから、いろいろな機能を使わなきゃと思ってしまいがちだけど、自分のやりたいことに必要な部分だけ使うって、正しい使い方だと思います。こんなことやりたいって思った時に、これどうするんだろうとかになっちゃうと、こんなことやりたいってパワーが減ってちゃったりするじゃないですか。それはもったいないですもんね。」 S「ダンスミュージックは踊れないとしょうがないですし、そういう感覚の部分が大切だと思います。」 H「今回のリリースに関してですが、マスタリングはどこに出します?」 S「PLUSからもリリースしてる大阪在住のToru Ikemoto君にやってもらいます。良い感じに仕上げてくれますよ!」 H「お~楽しみです!!!Shinさんのオリジナルのトラックと、CD HATA remixとSERi Remixが入ってですよね。」 S「オリジナルのトラックはクラシックなテクノなんですが、シンプルなんですけどフィードバックも多かった曲ですよ。」 H「自分もこの曲を聴いた時に正統派なテクノだと思ったんで、正統的なリミックスというか、バンド系のリミックスを頼まれる場合は、ギターだったりテーマになってるフレーズを使って、バックトラックは全く違うリズムトラックやフレーズをのせてく場合が多いんですけど、今回はキックだけ足して、それ以外は送ってもらったネタだけを使って、抜き差しとエフェクトで創ってみました。」 S「キック出てますよね。ああいうキックは好きです! SERiくんは、Plus Recordsのリミックスコンテストをやった時に2回当選してて、海外では評価が高いアーティストですよ。 HATAさんに初めて会った時は、まだ Dachamboも知らなくって、その後、youtubeで見たら、スゴイやんこの人達と思って、それから再会して、繋がっていったんですけど、そのタイミングって、ちょうど自分が一年くらい海外で生活してから帰ってきた時で、人に会うのが凄い嬉しい時だったんですよ。もともと人見知りだったりもするんですけど(笑)、今年はそういう繋がりを大切にしたいなと思ってるんです。 友達多い方が楽しいと思いますし、さっきも話しましたが、レーベルもそういう繋がりの場として広がっていくのが夢ですね。 パーティーやってても、善し悪しは付いてくるものだと思ってますし、仲のいい人、意気投合する人といいパーティーをしていきたいですね。」 9月の終わりに、そんなShin Nishimuraさんの繋がりのあるDJが集まった『PLUS TOKYO -OPEN AIR-』が、晴海客船ターミナルでありました。 テクノというカテゴリーにおいては今一番いいかもしれないとShinさんも言ってた A.Mochiさん、嵐が似合う男No.1かもしれない DJ Nobu、Ree.K 姉さんや、i-depのHiroshi Nakamuraさん、Plus UtsunomiyaのKatsuさんや、SILENT MUSICのDJ陣、Do Shock Boozeくんも、CD HATAもLiveSetで参加させてもらったのですが、スゲーいいパーティーでした!!! 台風で開催ができるかの不安もあったんですが、始まってみたら、雨もポツポツ程度で、強い風も逆にアトラクション的に伝説度アップ!?! Shinさんのこだわりを持ってやっているパーティー感が反映されてて、 CD HATA テクノ歴史の大きな1ページになりました!!! これからも大いに繋がってきたいと思います!!! CD HATA from Dachambo 『Machine de Music』Q&A コーナー
“clubberia features”でおなじみのコラム『Machine de Music』ではじまる Q&Aそうそれは質問コーナー、執筆者のHATA氏が質問にお答えします!!! sotec社「Logic Studio テクニカルマスター」を執筆など、DAWにも精通 また、フジロックや朝霧JAM、ライジングサン、サマーソニックなど日本のフェスを総なめにしているフェス番長Dachamboの「Machine and Motivation」を担当しているHATA氏 音楽機材に関しての質問はもちろん、年間100本近くフェスやLive等のパーティーを体験しているHATA氏だからこそ答えられるパー ティーに関してのこと、はたまた恋に関しての相談などなど何でも?!?質問に答えちゃいます!!! 下記メールアドレスまで、どしどしご質問下さい!!! hata_machine@clubberia.com
と、まぁ普段ですと、ここで終わるのですが、気がついたらナントこのコラムも20回目!!! 面白音楽機材コラムとして展開されていることを忘れちゃぁなりません。 そこで初心に戻り?!?最近の面白音楽機材を紹介しちゃおうという20回目記念の大サービスで続けてイキます!!! 今日紹介するのは、この機材 Keith McMillenからぁの「QuNeo」です!!! 去年のNAMM SHOWで発表されて、ずっと気になってたんですが遂にリリースされました!!! これは何かと申しますと、パソコンやiPadにつないで音楽ソフトをコントロールするものなんですけど、251個のLEDが内蔵されてて、16段階の明るさでピカピカ奇麗!!! iPadサイズ(約8mm)で持ち運びもラクラク やっぱこれだけビジュアルがいいものだと、家の中で一人で楽しむよりも、ライブなどで自慢げに人に見せびらかしながらパフォーマンスする方が楽しいですよね。 そうなると、やっぱり使うDAWは、Ableton Liveがうってつけ!!! Ableton Liveは、今日登場してもらった、Shin Nishimuraさんも使ってますし、過去にこのコラムに登場してもらった、calmさんやinoue kaoruさんもライブでは使ってますし、KOYASくん、DE DE MOUSEくん、CitiZen of Peaceのignatさんも使ってます。 ライブで使われてるシェアNo.1のソフトなんです。 制作に特化しているソフトの場合、操作をしている時に、処理で一瞬音が止まったりするものもあるのですが、大抵の作業をしていても音が止まることなく動いてるのが特徴です。 つまり、ライブ空間という音が止まってしまうのが一番困る場面に適している、ネーミングからして「Live」という名に恥じない、ライブに特化したソフトなんです。 先日、新しいバージョン9もリリースされ、ますます進化してるソフトですね。 そんな、Ableton Liveと、QuNeoは相性バッチリ!!! Ableton Liveでの設定の方法はこれがわかりやすいです。 もちろん他のソフトでも使えます。 コチラから、いろいろなテンプレートをダウンロードできます。 HATA的には、ライブ現場で使うことを考えると、Traktorで使うのなんかは面白いと思いました。 左側の円形のロータリー・センサーがディスクのように回転してるのがイイですね!!! QuNeoでパッドとフェーダーの操作をして、QuNeo自体にはつまみが無いので、EQのつまみは別のコントローラーを足したりしたら最強!!! NovationのNocturnとか組み合わせたら良さそう!!! 実際QuNeoにさわってみた所、やさしく触れるというより、わりと強めに押すことで反応します。 押し込む強さで、ベロシティーやアフタータッチにも対応しているからですね。 時には激しく攻めるのも大切なんです!?! こんなに攻めすぎな、ドSプレイをしちゃってる人もいるんですが、ホントにこれでも壊れないのかな?!? これだけ耐久性があれば、雨の野外イベントでも安心です!!! これまでもQuNeoに似たようなものとして、iPadのアプリのTouchOSCやBeatsurfing、またLemurなどありましたが、やはり一番の違いとしてはパネルにタッチするのではなく、パッドの物理的な突起を感じながら操作できる所だと思います。 マウスの操作やタッチパネルの場合、画面を見ていないと何処をいじっているのか把握しにくいのですが、パッドの操作であれば、慣れるとパッド自体を見なくても感触で位置がわかります。 ライブパフォーマンスをする上で、これは重要で、画面ではなくお客さんの顔を見ながらだとか、時には天を仰いだり(野外イベントで月がキレイに出てたり、富士山がクッキリ出てたり、まわりの景色とかについつい見入っちゃう時ってあるんですよね!!!)しながらも、音をコントロールできるかどうかって重要なんです。 某ライブPAの大御所エンジニアの方が、ライブPAをやる場合「卓を見ながらオペレートしてちゃダメだよ。視線は常にステージ上で何が起きてるか見ていないと。つまみやフェーダーは何処に何があるのか、見ないでも体に入ってないと。」って話をしてました。 ライブって、そういうものだと思います。 ん~深いッス!!! QuNeoのパッドは、ベロシティーやアフタータッチに加え、パッド上の指の位置(X座標・Y座標)を2つのCCとして送信することもできます。 スライダーも、位置情報のCCの他、タッチしている二本の指の間隔も別のCCとして送信することができます。 そのような細かい設定もEditorソフトで可能です。 ん~こちらも深いッス!!! おっと、深すぎる所までいってしまうと、一冊の本ができちゃうくらいなんで、ここではAbleton Liveでの使い方をチラっと紹介します。 QuNeoを接続し、Ableton Liveを立ち上げましょう。 設定に関しては先程のYouTubeを見て下さいね。 YouTubeでは、Preset,9の「Ableton Live Clip Lauching」を選んでいましたが、ここでは、Preset,10の「Ableton Live Drum Rack」を選んでみましょう。 YouTubeのようにQuNeo本体からも選べますが、Ableton Liveが立ち上がってる状態で、QuNeo Editorを立ち上げ、Preset,10の「Ableton Live Drum Rack」を選び、Update Preset ボタンを押すことでも設定できます。 MIDIトラックを作成して、InstrumentsのAnalogを選んでみましょう。 QuNeoのパッドを叩くと設定されているノートナンバーの音が鳴ります。 スライダーもあらかじめ「Ableton Live Drum Rack」で設定されているものが割り当てられているのですが、自分で好きなパラメータに割り当てることもできます。 (「Ableton Live Drum Rack」のデフォルトのマッピングは、マニュアルかコチラをご覧下さい。) Ableton Live画面右上の「MIDI」ボタンを押すと青く光ります。 その状態で動かしたいパラメータを選択し、QuNeoの割り当てたい所をいじると、それが割り当てられます。 例えばAnalogのOctaveを選択し、QuNeoの左下の一番左のスライダーを動かします。 そうするとMIDIマッピングの所に割り当てられたCCが表示され、青く光っている「MIDI」ボタンを押し、解除すると、ほ~ら、パッドを押しながら割り当てた一番左のスライダーを動かすと、Octaveが変化していきますよ!!! Ableton Liveのスゴイ所は、音を止めずにこういった操作ができる。 つまりライブ中に動かしたいパラメータを割当て、即座に音を変化させていくってことができるんです!!! でもって、MIDIマッピングの所から自分で割り当てた項目をdeleteすると、デフォルトで「Ableton Live Drum Rack」に割り当てられているものに戻ります。 (一番左のスライダーはボリューム) ライブ中の操作の自由度高くなりますねぇ~!!! ホントいろいろ深くまで探っていくと、いろんなことができちゃいます!!! 奇麗なビジュアルと華麗な操作を身につければ、今日からアナタもスーパーヒーロー!?! あ~さてさて、今回紹介したQuNeoやAbleton Liveを取り扱っている、High Resolutionの新製品内覧会にCD HATAも参加します!!! この時はnovationから新しく発売された、MiniNovaというシンセサイザーのデモ演奏だったりコメントだったりをします。 novationのシンセは、DachamboやPolar Chalorsでもずっと使っていて、あのフワっとしたスムーズな音が好きなんですよね!!! 11月14日 (水) 西麻布SuperDelax もし良かったら、CD HATAのスーパーヒーローっぷりを、ご覧に来てみてはいかがですか? (って自分でスゲェー敷居あげてるぅ~!?!) このコラムを読んでくれてるような機材好きの皆様には新製品情報など面白いと思いますよ。 そして、そのまま夜は渋谷に流れて『LAMAKU』Vol.3 ディープスポット渋谷RubyRoomで行われるアンビエントパーティーにPolar Chalorsで登場します!!! このコラムにも登場のCalmさん、CitiZen of Peaceも登場の贅沢な夜 こちらも是非、遊びに来て下さい。 と、今回は20回記念ということで、いつもの2倍くらいの内容でお届けしました。 特に後半はメッチャ音楽機材コラムっぽい感じ!?! そんなこんなで、この先も30回、40回と続けていければいいなぁと思っています。 感謝しつつ、今後ともよろしくお願いします!!! CD HATA from Dachambo |
第一回 「Kaossilator Pro」その1
第二回 「Kaossilator Pro」その2 第三回 温故知新!? 第四回 「PICnome(ピクノーム)」その1 第五回 「PICnome(ピクノーム)」その2 第六回 「CI2+ de CUBASE 」 第七回 音楽制作の移り変わりと時代の変化に対する不可分的相関関係について!?!(タイトルなげぇ?!?) 第八回 「年末スペシャル」MIXに深みあり、人に歴史あり!!! 第九回 新年のご挨拶 第十回 KAOSS PAD QUAD「くわぁ~ドォ!!!」 第十一回 【社会の時間】社会科見学の巻 第十二回 音を見る!!! 第十三回 りらっくスタジオ 第十四回 新年あけまして~!!!旅のお供にmonotron DUO&monotron DELAY 第十五回 やっぱ幅の広さは大切ッスね!!! 第十六回 スペインはバスクからのウェルカム!!! 第十七回 裏の裏は表だったのだ!!! 第十八回 人生がインプロビゼーション 第十九回 一枚のアルバムができるまで 第二十回 やっぱり繋がりって大切ですよね!!! 第二十一回 マ~ヤっぱり2013年もよろしくおねがぁいをしま~す!!! 第二十二回 このコラム 3rdアニバーサリーなのさ~ど!!! 第二十三回 へび年クネクネ振り返る!!! 第二十四回 小さな巨人『littleBits』 第二十五回 わかりはじめたハイレゾリューション 第二十六回 世界基準の田舎テクノフェス その名「rural」 第二十七回 Ableton Liveを酒の肴に 第二十八回 形あるものへの美学 第二十九回 Machine-de-MUSICとMASCHINEで 第三十回 モジュラーシンセは無限大の音作り 第三十一回 シンセ番長の大博物館 第三十二回 "CD HATA & MASARU / Octopus Roope" 音の中身はこうなっている 第三十三回 日本初 音楽カンファレンス&イベント『TOKYO DANCE MUSIC EVENT』 第三十四回 蜻蛉-TONBO-「Tokyo Mad Cave」リリース記念 O.N.O a.k.a MachineLive対談インタビュー 第三十五回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第一弾 kuniyuki studio 第三十六回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第二弾 Hideo Kobayashi studio 第三十七回 Sakiko Osawa「Chronic」リリース 日々研究 CD HATA
Yahoo公認フェス番長”Dachambo”のシンセサイザー担当 Dachamboは5度のフジロックへの出演しており、ライジングサン、朝霧jam、サマーソニックなど日本のフェスへ多数出演することで、Yahooよりフェス番長の称号を与えられる。 またオーストラリアツアー、アメリカツアーなどワールドワイドに活躍し2016年9月16日ベスト盤アルバム”HERBEST”をリリース http://goo.gl/ywPyvU CD HATA名義のテクノDJとしても、野外フェス、クラブイベントで精力的に活動中 remix制作、MixCDリリース、アンビエントアルバムをリリースし、オーストラリアやフランス~スペインツアーなど海外でも活躍し、元i-depの藤枝伸介との「Polar Chalors」Ableton認定トレーナーKOYASとの「CD HATA×KOYAS」kannonsoundプロデューサーMASARUとの「CD HATA&MASARU」等、多彩なリリースを重ねる。 また、300ページに及ぶ「Logic Studio テクニカルマスター」執筆などデジタル機材に精通しており、DJスクールidpsで楽曲制作の講師を務める。 http://www.idpsorg.com/production 『CD HATA』 http://www.facebook.com/CDHATADachambo http://twitter.com/DJHATA_Dachambo tumblr http://hatadachambo.tumblr.com/ mixcloud http://www.mixcloud.com/CDHATA/ YouTube http://www.youtube.com/playlist?list=PLMm1DgIPaBk-QX9Lq-k-TfyV_RhrCQHDc beatport https://pro.beatport.com/artist/cd-hata/190156 海外・日本の第一線で活躍する現役DJを常任講師として迎えているDJスクール「IDPS」にてCD HATAも講師をしています。 東京校楽曲制作コースではLogic Proを、楽曲制作オンラインコースではAbleton LiveまたはLogic Proを選択可能となっています。 興味のある方は、カウンセリングの予約をお願いします。 東京校 楽曲制作コース http://www.idpsorg.com/production 楽曲制作オンラインコース http://www.idpsorg.com/production_online 2017/5/19 (FRI) 『caldera』 at RAF-REC 18:00 - 0:00 GUEST DJ CD HATA from DACHAMBO DJ JOJO(FANTASIA) SAITOPEN(SANDINISTA/OPEN) ryohei(BASE the SPACE) yoshiki(caldera) Used Cd / Record & Cafe 【RAF-REC】 〒990-0828 山形県山形市双葉町2-1-1 フェイスブックイベントページ https://www.facebook.com/events/294297070999411/ 2017.05.20 (SAT) 『ONENESS』 at THEARTER (福島県郡山市清水台1-6-9 八幡プラザ3階) OPEN/START 22:00 DOOR 2,500yen(w/1D) Special Guest CD HATA (Dachambo) Guest DJ U-SKE (dob masala) DJ's HII (ONENESS/GRASSCODE) Sho Nagamine (HOOP) Syuhey Dachamboのサイケデリックシンセストと活躍し、昨年末にテクノトラックをCD HATA&MASARU名義でOctopus Roopeをリリースし勢いが増しているCD HATAさんが1年半ぶりに来郡です! そして会津の重鎮U-SKEさんも出演です! 良質なダンスミュージックを体感しに是非とも! フェイスブックイベントページ https://www.facebook.com/events/1845972062332859/ 2017/5/26 (Fri) 『TYPE NINE』 @Aoyama TenT OPEN 22:00~ Charge:1,000yen(with 1D) - 出入り自由 ■Line up CD HATA(Dachambo) TOMO HACHIGA(HYDRANT/NT.LAB) K.N.(hydraulix/original mass recording) CHIE NAKAJIMA(RE:INSOLENCE) Gradate (Tokyo Bass Music) SHIT DUO SHINICHIRO IMANARI(09recordings) 2016年から都内で不定期開催するテクノパーティー「TYPE NINE」。今回は日本最強(狂)サイケデリックジャムバンド"Dachambo"のシンサイザー担当CD HATAと前回に引き続き再登場となる孤高のダークミニマリストTOMO HACHIGA、そして日本のACID TECHNO第一人者にて、日本のアンダーグランドテクノシーンをリードするK.N.が緊急参戦いたします。 Aoyama TenT 東京都渋谷区東1-2-23 旧ma東ビル3F フェイスブックイベントページ https://www.facebook.com/events/304063510016494 2017.5.27 (SAT) 『Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO』 今夏、アメリカ・オレゴン州で開催される「オレゴン皆既日食フェス」のプレパーティー「Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO」が5月27日(土)に新木場ageHaにて開催決定! Dachambo CD HATA 出演 【 Oregon Eclipse 2017とは?】 オレゴンの大自然の中、アートや音楽に囲まれて1週間キャンプをしながら皆既日食を観測するという巨大野外イベント。 世界中400以上のアーティストが7つのステージに集結し、3万人以上のオーディエンスが熱狂する! http://www.clubberia.com/ja/events/266803-OREGON-ECLIPSE-2017-TEASER-in-TOKYO/ |