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電子音楽&デジタルアートのフェス「MUTEK 2019」いよいよ開催

 電子音楽&デジタルアートの祭典「MUTEK.JP 2019」の開催まで残り1ヶ月を切った。12月11日(水)~15日(日)の5日間にわたり、大規模な再開発が進む渋谷を舞台にして開催される。「MUTEK」は最新のテクノロジーを駆使した電子音楽、オーディオヴィジュアル・アートの芸術フェスティバルとして、カナダ・モントリオールに始まり世界各地で開催されてきた。今年もデジタルアートの可能性を探求する日本と世界のアーティストが一挙集結。最先端の技術を用いたオーディオビジュアルライブパフォーマンス、 カンファレンス、ワークショップ、エキシビジョンなど、革新的なプログラムが展開される。

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MUTEK 2019は渋谷エリアの7つの会場で開催

 
今年のMUTEKは前年度までメインの会場として使われてきたお台場・日本科学未来館から渋谷の7つの会場に移って開催。今年10月に新しく生まれ変わった2,000人規模のエンターテインメントホールLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)や駅直結の高層複合タワー渋谷ヒカリエの中層に位置する渋谷ヒカリエホール、そして2018年にオープンした渋谷駅直結のクリエイティブスペース渋谷ストリームホールやイノベーティブな才能を繋げるコミニュティプラットホームEDGEofなど、再開発で大きく姿を変える渋谷の新名所ばかり。新たなカルチャーの発信地となる渋谷と最新のテクノロジーを駆使した芸術フェスティバルが交錯する。

MUTEKの歴史
 
MUTEKは、「MUSIC」と「TECHNOLOGY」、そして「MUTATION(変化)」を掛け合わせた造語。2000年にカナダ・モントリオールでスタートし、今年で20周年を迎えた。8月20日~25日までの6日間にわたり開催された記念すべきアニバーサリーイベントには、25カ国以上から150組のアーティストを招聘。100コンテンツのオーディオビジュアルライブパフォーマンス、デジタル・クリエイティビティに特化した国際的なカンファレンスを展開し、総勢2万人以上の観客を魅了した。MUTEKはモントリオール以外ではメキシコシティー、バルセロナ、ブエノスアイレス、ドバイ、サンフランシスコ、東京と世界7都市にて開催。東京での開催は2016年から始まり、今までに多種多様なクリエイターが最新のデジタルアートを披露。先鋭的なテクノロジーを駆使した電子音楽、オーディオヴィジュアル・アートで人々に深い感銘を与えてきた。


最先端のテクノロジーを巧みに扱うアーティストが集結

 年のMUTEKも強烈な個性を放つアーティストが集結する。MUTEKはローカルの発展も重要視しているため、出演者の半数は開催国から招聘。世界各国、選りすぐりのアーティストが、最新の技術と独自の感性をかけ合わせた唯一無二のパフォーマンスを披露する。各日程と出演者は以下の通り。

 初日の夜は、カナダを代表するオーディオビジュアル・アーティストMyriam Bleauが登場。日本からは真鍋大度が京都大学/ATR(国際電気通信基礎技術研究所)の神谷之康研究室と共同制作したアートプロジェクト“dissonant imaginary”を披露。音を聴くことで変化する視覚野、連合野の脳活動データを用いて画像を再構成する様子を可視化したオーディオビジュアル・インスタレーションを表現する。

12月11日(水)開場18:00/開演19:00 
"Nocturne 1" at SHIBUYA STREAM Hall
[出演者]
Daito Manabe + Kamitani Lab [JP]
Akiko Nakayama [JP]
Norimichi Hirakawa [JP]
Myriam Bleau [CA/QC]
Push 1 stop & Wiklow [CA/QC]
Line Katcho [CA/QC]
Konx-Om-Pax [UK]

 2日目の夜はテレビゲーム音楽に縁のあるアーティストが出演。
ロンドンのテクノ・ダブステップレーベル<Hyperdub>主宰のKode9が、『アニマトリックス』などを手掛けたアニメーション監督の森本晃司とオーディオヴィジュアルセットで出演決定。日本からはデトロイトテクノやシカゴハウスに影響を受けたテレビゲーム音楽の作曲家、古代祐三と川島基宏によるライブユニットは彼らが作曲したビデオゲームの名盤「Streets of Rage(ベア・ナックル)」のオーディオビジュアルを披露する。

12月12日(木)開場18:00/開演19:00 
"Nocturne 2" at SHIBUYA STREAM Hall
[出演者]

Kode 9 & Koji Morimoto [UK+JP]
Yuzo Koshiro & Motohiro Kawashima [JP]
Alexis Langevin-Tetrault [CA/QC]
Sakura Tsuruta & asagi [JP]
rubi [DE]
Oslon [KR]

 3日目はエレクトロニックミュージック界の実験的アーティストをラインナップ。
フィールドレコーディングで唯一無二の音楽を奏でるサウンドクリエイターYosi Horikawa、第22回文化庁メディア芸術祭で大賞を受賞した古舘健などが出演する。
Ken FURUDATE- Special Music Night “Unlimited!!!” 古舘健AOMORIトリエンナーレ2017
12月13日(金)開場19:00/開演20:00 
"Nocturne 3" at SHIBUYA STREAM Hall
[出演者]

Ken Furudate [JP]
Yosi Horikawa [JP]

 4日目はMUTEK.JP 2019で唯一のオールナイトプログラム。実験的なエレクトロニックサウンドを追及する女性アーティストDasha Rushと、ドイツ人プロデューサーLars Hemmerlingによる「LADA」日本初のライヴを披露する。また、モダンテクノ~ミニマル~エクスペリメンタルを第一線で牽引するプロデューサーRroseもライヴセットで出演。

12月14日(土)開場/開演23:30 
"Nocturne 4" at LIQUIDROOM
[出演者]

LADA (Dasha Rush & Lars Hemmerling) [RU+DE]
Rrose [US]
Risa Taniguchi [JP]

 MUTEK.JP 2019で注目を浴びるであろう4日目は、真鍋大度と石橋素が率いるRhizomatiks Research、演出振付家のMIKIKOが率いるダンスカンパニーELEVENPLAY、そして米国メディアアーティストのカイル・マクドナルドのコラボレーションによるダンスパフォーマンス「discrete figures」を披露。その他にも、アルスエレクトロニカ「Digital Musics & Sound Art部門ゴールデン・ニカ(大賞)」を受賞し、カナダ・モントリオールのMUTEK20周年でも大絶賛のオーディオビジュアル・パフォーマンスを披露した黒川良一が出演する。

12月14日(土)開場17:00/開演18:00 
"A/Visions 1" at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
[出演者]

Rhizomatiks Research × ELEVENPLAY × Kyle McDonald [JP+US]
Ryoichi Kurokawa [JP]

 MUTEK.JP 2019最終日はフィナーレを飾るにふさわしい3組が登場する。時間軸と空間の概念を覆すリアムタイムのレーザー光線と、パーカッシヴなオーディオで観客を意識的な瞑想状態にかけるRobert Henkeのレーザーインスタレーションライブを披露。 また、MUTEK.JP初出演となる振付家/ダンサー/ビジュアルアーティストの梅田宏明、カナダ・ケベックから光の反射によるインスタレーションとビデオアートで独自のオーディオビジュアルライヴを披露する3人組Falaisesが出演する。
Robert Henke: Lumière II Boiler Room Mexico x MUTEK MX Live Set
12月15日(日)開場17:00/開演18:00 
"A/Visions 2" at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
[出演者]
Robert Henke [DE]
Hiroaki Umeda [JP]
Falaises [CA/QC]



 上記のプログラム以外にもケベック州政府の新鋭クリエイティブ産業を紹介するショーケース「This is ケベック」や、映像音響インスタレーションを中心に国内外で活躍するアーティスト平川紀道によるカナダグースとのコラボレーション企画など、5日間にわたり様々なプログラムが展開される。
今年のMUTEKは、今まさに新たな局面を迎えている渋谷に会場を絞って開催。新たなカルチャーの始まりをMUTEKでしか味わうことのできない独創的なアーティストたちによる芸術表現と共に体験してみてはいかがでしょうか。

公式サイト
https://mutek.jp/


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