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KIhira Naoki

音をジャンルで分類することの無力さに気づかせてくれるDJ。
パンクのカオス感やレゲエの精神性さえもエレクトリックダンスミュージックとして表現できる、日本では希少な存在となっている。
その独自性はパー ティーに対するストイックな姿勢から生まれ、「DJであることはもちろんだが、それ以前にその場の一員でありたい」と語る彼は、
常にフロアとブースの接点 を探す。現場に音を打ち込み「壁」を壊し、どこにも中心のないネットワークを作る。
その空間全体の自律的な動きを感じとり「発火装置」に点火し、自身もそ の流れに身を任せる。彼が発するグルーヴとは、実は新たに生まれつつあるコミュニティが、
自ら歓びに震えて発する叫びなのである。