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Dachambo CD HATAのMachine de Music コラムVol.53
Machine de Music Sessions Vol.1の様子

2010年から始まった、この音楽機材コラム「Machine de Music」
10周年を迎える2020年には、何か面白いことをやろうかと思っておりまして、それはやはりパーティーだろうと!!!
そこへ向けての第一回目として「Machine de Music Sessions Vol.1」と名を打ち、今まで関わってくれた人、これから関わってもらいたい人達とのパーティーをスタートさせました。


■記念すべき第一回目の出演者紹介■

Machine de Music 最多出場 Koyas

第三十一回 シンセ番長の大博物館 齋藤久師

第三十四回 蜻蛉-TONBO-「Tokyo Mad Cave」リリース記念 O.N.O a.k.a MachineLive対談インタビュー

第三十七回 Sakiko Osawa「Chronic」リリース 日々研究

そして今回は、元ボアダムス E-Da、Izpon、ULU a.k.a Tateyamaという元AOAメンバーによるBeatersも出演




まずは、Beatersのリハーサル風景から



いきなり流石 Machine de Musicらしい、よくわからない機材が並んでいますww

そしてリハーサル終了後、おもむろにドリルを取り出すTateyamaくん



そんなTateyamaくんとCD HATAとは、ちょっとした旧知の仲なんで、Machine de Musicらしく機材の話をしてみました。

CD HATA「たしかTateyamaくんは、ファーストシンセがRoland SH-101って言ってたよね?」

Tateyama「そうそう、ピアノやクラシックギターは小さい頃から習ってたんだけど、昔の雑誌って広告欄とかに簿記講座とか英会話講座とかあったじゃん、小学生の頃、その中にシンセサイザー講座っていうのを見つけて親に頼み込んで入会したの。その講座に申し込みするとRoland SH-101がもらえるっていう特典があったんだよね。当時、YAMAHA DX-7とかのデジタルシンセが主流だったから、SH-101とかアナログモノシンセは叩き売り的な感じになってたんじゃないのかな。本当はDX7が欲しかったんだけど、しょぼいSH101でがまんするかなって気分だったけど(笑)」

CD HATA「今だとSH-101もプレミア付いてたりするのにね(笑)。今回使ってたモジュラーに繋がってる鉄琴っぽいの?とかオタマが動いて叩いて音を出すようなの?あったけど、アレなに???」




Tateyama「ソレノイドやサーボモーターで動かしてるものなんだけど、最近モーターとかを使った動力機器に凝ってて、チェコのモジュラーメーカーにBastl Instrumentsっていうのがあって、そのモジュラーで制御して、こういうのも鳴らしてるんだよね。」

CD HATA「どんなしくみになってるの?」

Tateyama「今回はサーボモーターなどを使って鉄琴部分を鳴らしたりしてるけど、サーボモジュールとか使って、シーケンサーやリズムと同期してます。
それとセンサーモジュール(Bastl Sense)などあって、温度や振動、光や感知センサーとかを使えるものがある。例えばライターの火を近づけると温度センサーで音程が変わったりとか、振動センサーをつけて植木の葉っぱをドラムパッドみたいにしたり、蛇口から垂れる水滴をテンポクロックにしたりと、色々できるんだよね。」



↑Bastl instruments 動力・センサー系モジュール
左から、SENSE(センサー系モジュール)、SERVO(サーボモーターモジュール)、SOLENOID(ソレノイドモジュール)


CD HATA「おーすごい!」

Tateyama「機材は全部同期させてるんだけど、今回はモジュラーシンセからアナログクロックを出して、今言った動力系の物を鳴らしたり、CV-MIDIコンバーターでアナログ信号からMIDIに変換してMOOG Sub 37のアルペジエーターを鳴らしたり、SQ-1経由でもう一つのモジュラーを鳴らしたりしました。モジュラーのシンク信号ってテンポ分解機能の自由度が高くて、そのクロックをどんどん崩して面白いリズムを作っていくっていうのが今のモジュラーの面白みの一つかもね。」

CD HATA「Tateyamaくんは、モジュラーシンセを自作したりもしてるよね?」

Tateyama「そうだね。初めてモジュラーシンセに触ったのは高校生の時にRoland System-100M。モジュラーを自作し始めたのは2000年ごろからなのだけど、その以前はギターのエフェクターとかは作ってました。モジュラー自作を始めたきっかけは、DoepferとかSergeとかあったけど高かったから、自分で作ってしまえっていう単純な理由。ちょうどその頃から、インターネットが発展していった時期で、その前から本を読んだりはしてたんだけどなかなか情報が乏しくて…ネットが情報量が増えてきたのと比例して情報収集できるようになったので、いろんなものを作ることができるようになったっていうのはあるね。」

CD HATA「なるほどね。確かにネットで情報を集められるようになったのは大きいよね。」

Tateyama「デジタルのプログラムデータにしても色々とオープンソースになってきてるし、DIYするのにも手軽に誰でもできるようになってきていると思う。」

CD HATA「デジタル VS アナログ的な話によくなるけど、Tateyamaくん的にはどう思う?」

Tateyama「制御系に関してはデジタルじゃないとできないことって沢山あるし、サンプラーなどもしかり。音に関しては結局は好みで、素材としてどちらも必要だし、どちらが良い悪いっていうことではないと思う。モデリングに関していうとピークにいった時の歪みや周波数のレンジの広さ、オシレータシンクした時の倍音などの部分で違いは結構あると思う。いろんなものとアンサンブルした時にその違いは分かりづらいかもしれないけど。モデリング技術は昔に比べてどのメーカーも精度を上げて探究してるし、ハイレゾなD/Aコンバータ使ってたりするものもあったりするので、優れたものもいっぱいあるね。シンセを作ってる目線からみると、昔のアナログ部品がいろいろと入手困難になっていてコストもかかるし、年々いろんな部品メーカーがアナログ部品の製造をやめてきている事情もあったりするので、これからもヴィンテージシンセの希少価値は上がっていくと思うけど(笑)」

CD HATA「そこらへんはTateyamaくんの場合、自分でも作れちゃうくらいだからね(笑)。今後どんなことやっていきたいとかある?」

Tateyama「今回はこのような動力系のものを取り入れたライブパフォーマンスもしてるけど、これはこれでより音楽的に高めていきたいよね。見てても聴いてても気持ちいい物にしていきたいな。個人的には電子音だけではなくて、アコースティックで鳴ってるものもシンセやリズムマシンと同期するととても面白いアンサンブルができる。ただのビックリショーや飛び道具になるのではなくて、一番大事なのはやっぱり音楽なわけで、鳴ってる音が一番大事だからさ。」

CD HATA「やっぱ、そうだよね!」

Tateyama「ゆくゆくはこういうのも自然に演奏の中に溶け込んでいってもいいと思う。ギタリストがエフェクターを自然に使うように、例えばドラマーが人間が叩けないような連打を動力系のものでフィジカル部分を補って、打ち込みじゃないとできないような複雑なパターンを一人で叩いたりとか。アイデアが飽和してる時代だからこそ、ちょっと逸脱して見えることでアジテート出来ればと思ってますけど。」

CD HATA「こういうのが発展していくことで、また新しい音楽が生まれてくるかもしれないよね!未来を感じる!」


といった感じの濃い話から、引き続きパーティーに話を戻していきましょう。

今回出演のもう一つのバンド Koyas & R N S T
こちらも沢山の機材が並んでいます。



本番の様子もチラッと



ジャムバンドっぽいなぁ~!!!
1990年代にこういうバンドの先駆者の一つだったAOAメンバーのバンドと、2010年代にこういう感じでやってる音とが交わる空間って何か不思議な感じ!!!


そしてシンセ番長 久師さんもSakikoちゃんのDJに感化されてかセッション参加



こういうNEWコミュニケーションな流れ、いいなぁ~!!!

久師さんはリハーサルからブッ飛ばしてました!!!



といった感じの第1回目でしたが、さてさて第2回目は、どんな場所で、どんな人達と、どんな感じでやっていこうかな!?!?

そして、これからもこの音楽機材コラム「Machine de Music」をよろしくお願いします!!!

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