そろそろ年末年始のことを早め早めに考えていこうかと思っている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回の話はというと…
先日とある会があり、そこでご一緒していた一人が ryo of dextraxこと原田 亮(ryo harada)さん
実は大昔に吉祥寺でDachamboのライブの時にDJをやっていたということが発覚!
そのパーティーとは、三宅洋平氏率いる犬式が主催、懐かしの“大徹頭徹尾”
そういえば、来年頭にDachamboと犬式の2マンライブをやるよ!!
その原田さん、今はLADER PRODUCTIONの社長さん
今気づいたけど、LADERって原田のラダなのかw?!
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LADER PRODUCTIONって面白そう!と思って調べていたら、企業広告やイベントの音楽制作を手がけながら、GONNOさんも絡んでいたり!Akiko Kiyamaさんも絡んでいたり!でもって、スタジオもすげー興味津々な感じだったんで、遊びにいっちゃいました!
そしたらこれは、このMachine de Musicで取り上げないわけにはいかないだろ!ってことで今回もいっちゃいます!
まずはスターどっきり㊙報告の寝起きレポート的な恒例のコレw
こちらスタジオを管理しているのは、Chester Beattyさん
Chester Beattyさんは、90年代からハードミニマルのトラックをDJ Shufflemasterさんと共作したり、Tresorからリリースしていたりとテクノ大先輩!
Chester Beattyさんは親御さんも音楽関係の方で、小さな頃から音響機材に触れており、カッティングエンジニアをされていた過去もあるそうです。
そんなChester Beattyさんからお話を聞いちゃいましたんで紹介します。
まず真ん中に鎮座する卓は、ビンテージ MCI(Music Center Incorporated) JH-400シリーズ
もともとクラウンのスタジオにあったものを譲り受けたそうです。
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MCIは、1970年代Criteria Studiosに導入されていて、Bee Gees「Saturday Night Fever」をはじめ、エリック・クラプトンやイーグルスなどなど、大ヒットを連発させていたらしいです。
でもって、MCIから独立したウイリアム・デイヴ・ハリソンさん(William David “Dave” Harrison)の卓でマイケル・ジャクソンの「スリラー」が生まれたり。
う~ん、歴史&レジェンド&ビンテージ!?
はい、そして、両サイドにアウトボードが並んでいつつ
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お気に入りを聞いた所
UREI 1176LNと、その上に置いてあるSUNSET SOUNDで改造されたAPI312のヘッドアンプ
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質感重視の機材セレクトにシビレます!!
質感といえば、やはりテープを通したりもするそうです。
DAWで録音した素材をSTUDERで録音し直し、またDAWに戻すことで得られるテープ独特のコンプレッションは魅力的ですよね~
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DAWはStudio Oneを使用
音質重視でStudio Oneを使っているとのことです。
そういえば「昔からあるDAWって、今までできてたことは引き続きできるようにしつつバージョンアップさせていくのに対して、新しいDAWって今の技術に適したプログラムを一から書けるから、音質的にも動作の軽さも有利だよね」って話を誰かから聞いた時に「なるほどなぁ~確かにそうだよなぁ~」って思ったことあります。
こんな色々なアナログ機材を駆使して音作りをしているChester Beattyさんも一時期はPCオンリーで制作するスタイルだった時もあったそうです。
90年代からテクノを作っているので、その当時から使っている、TR-909やE-mu SP1200もありつつ(今でも現役バリバリ、やはりハードのドラムマシン独特の揺れたグルーヴが好きだそうです。)
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AbletonLiveが出てきた時も使い倒し、Supercolliderや、知り合いが作っているプラグインなども使いながら、PCベースで楽曲を作っていたそうです。
やはりテクノのお方なので、テクノロジーには目がなく、尚且、幼少の時から録音機材に触れていて、ちょっと飽きてきたのもあり、当時の技術進歩で生まれてきた、新しい手法での音楽制作にはハマっていたようです。
しかしある時期から、誰が作っても同じような感じになるような気がしはじめ、だんだんとアナログ機材を駆使する現在のスタイルに移行してきたんだそうです。
そして、アナログ機材の方が圧倒的に作業が早いと言っていました。
どういうことかというと、巷でよく言われている「デジタルの場合、後からいくらでもエディットし直したりできるからいいよね、アナログ機材やハード機材の場合は、後戻りができないもんね」問題
一見、デジタルの方が作業効率がよさそうに感じがちですが、Chester Beattyさんから言わせると、例えばプラグインのリバーブだと、ついつい細かいパラメータの設定などに気を使ってしまい、逆にLexiconのリバーブだったら、サッと思った通りの音にたどり着く。シミュレートされたプラグインとかでも、なかなかそうはいかず、逆にデジタルの方が納得いく音作りに時間がかかる、とおっしゃっていました。
確かにアナログ機材やハード機材だと「なんとなくいい感じ」感があって、そのフィーリングのスピード感で進めていった方が断然早いっていうのはわかる!わかる!
あっさらっと「なんとなくいい感じ」とは言ったけど、そのサジ加減がわかるには豊富な経験がものを言うんだと思います。
モニタースピーカーはThe Beatlesで有名なアビーロードスタジオでも使われていたというB&Wのもの
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昔から使っていて、今でこそ色々な種類のモニタースピーカーが各社から出ていますが、当時、低音の質感がいい感じのものはこれしかなかったとおっしゃっていました。
スタジオの外にも溢れんばかりの機材が置いてあり、このRhythm Kingは、GIBSONの電子機器部門の子会社Maestro社のもので、Sly & The Family Stoneさんも使いまくってましたね。
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その他にもフェンダー・ローズやMinimoogも
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なんて、友達の家に遊びに来ちゃった感覚でいましたが、実はこの日は加納エミリさんのマスタリング真っ最中!
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加納エミリさんは曲作りからアレンジやミックスまで、ご自分でやられている「NEO・エレポップ・ガール」
DAWはLogicを使っているんだそうです。
Logicの使いやすいところが好きで、プリセットもよく使いつつ、Native Instrumentsなど様々なプラグインを多用しているとのことです。
そういえば、ワタクシCD HATAもLogicPro8の時に本書いたんだよね。
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AppleがEmagicからLogicを買収し、ガラっと機能を変えたのがLogicPro8の時
もう10年ちょっと前かぁ~
懐かしいなぁ~
サンプルも聴かせてもらっちゃいまして
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曲調、音の質感、共に懐か新しい感じ!
アナログっぽい感じとデジタルっぽい感じがちょうどいい塩梅!
歌詞はもちろん、自分でDAWを使って曲を作りつつ、マスタリングまで立ち会い監修して、振り付け(これまた凄い面白い!)までご自分でやられている、まさに新しいウェーブのアイドルアーティストさん
11/20に新しいアルバムが出て、12月にはレコードとカセットテープでもリリース
レコードやカセットテープってフォーマットもカバーしてる所も今っぽいなぁ
いやほんと音楽業界に限らず、何から何まで自分でやるって今っぽいし、それができる世の中になってきてるし、その方が自分の好きに色々できるしね!
アルバム「GREENPOP」も、加納エミリさん曰く「ノスタルジックな音楽を令和版にアップデート!ポップスを全曲全面に打ち出した超ポップ・アルバム!」ってことなんで是非チェック!
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は~らだ社長から「加納エミリさんに続いて12月に弊社レーベル=RESCAよりニューミュージック・プロジェクト=檸檬が、かせきさいだぁさんをフィーチャーした7インチアナログを出しますので、こちらもよろしくお願いします!」とのことで、あっ!俺も俺もでAbleton認定トレーナーのKOYASくんとやっている、CD HATA×KOYASのニューアルバム『Synthesizer Gnosticism』が11/29にリリースされて、そのリリースパーティーが12/1(日)に代官山Débrisで開催されるんで遊びに来てね!
MVもみてみて!
今回のLADER PRODUCTIONスタジオ見学の旅も面白かったです!
年内にもう一回くらい、このMachine de Musicも更新できたらいいなぁ~
ってな感じで今回も読んでくれてありがとう~!
CD HATA