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RAHA’s thoughts - vol.2:『僕の生活、そして海外』




みなさんお元気ですか?前回のRareshのレポートから1ヶ月半になります。今回は手短に、現状報告を兼ねた回にしようと思います。

東京でも、他地域から遅れて出された緊急事態宣言解除から1ヶ月が経過し、その間も東京アラートとかと言った色んな事がありました。街では人の出もかなり回復してきているとの事でそれは喜ばしい事なのですが、同時にまた、新型コロナウイルスの東京での毎日の新規感染者数は50人近くに戻ってしまうなど、ウイルスへの警戒が高度なレベルで必要な状況はまだまだ続きそうです。クラブ等の要請解除については、東京都の活動再開ロードマップ・ステップ1~3からも除外されてしまい最後まで取り残された苦しい形になっていましたが、6/19にはついに東京都の休業要請が全面解除され、それに伴いこの日前後から多くの店舗が、対策を講じ店内のオペレーションを変えたりしながら徐々にその営業を再開し始めているようです。これを読んでいる皆さんも、街を歩き外食にも出かけるなど、徐々に以前の生活パターンに戻しつつある人が多いのではないかと思います。

一方の僕自身はというと、まだほとんど過去3ヶ月の間で構築した今のこの生活スタイルを変えていません。まだ安心して街に出る気にならないというのに加え、人生本当にメチャクチャな生活を送ってきたこの自分が、生まれて初めてこういったよい生活習慣の生活を保てているので、逆にもうしばらくこれをこのまま続けていたいという気持ちがむしろ勝っているようです。幸い、自宅環境もよく、また元から一人でずっと居ても寂しいと感じる感覚が欠如している部分があるため(笑)、基本的にはストレスもさほどなく続ける事ができています。

多くの人がそうであるように、僕もこのコロナ渦でのStay Homeの間、自分の生活を一変させました。それ以来、大袈裟な言い方になりますが、ある意味今、人生を変えようと取り組んでいます。

その一番の柱として、生活習慣を完全に見直してやっているところです。

まずは食事。生涯家で自分で料理というものはまずする事がない人生を送ってきて、外食と普通にスーパーで買って来るものを食べている食生活がもうずっと続いていました。この自宅での自粛生活開始に伴い、外食がまずできなくなったのと入れ替わりで、最初の頃は毎日のようにUber Eatsで出来た物の出前を食べていました。焼肉弁当ー焼肉弁当ー中華、焼肉弁当ー焼肉弁当ー中華。しかしずっとこれではキリがないというのと、毎日こういう味付けの濃いコレステロール値の高いものを続けているのは明らかに危険、と感じてきました。実はここ数年、健康診断の数値とかも各箇所かなりダメなところも出現してきていて、このままの生活習慣だと実際近いうちに人生において決定的なマズい出来事が起こっても不思議じゃないところに少し近付いてきているのを肌で感じていました。

健康アドバイザーの意見に耳を傾け、まず基本となる水と塩を、普通にスーパーで買うのではなく信頼できる質のいいものに変え、同時に自炊という事を始めてみました。


自炊と言っても、僕のできる事は、鍋に全ての物を入れてただとにかく一生煮込むだけ。よく分からないから調味料も何も全く使いません。でも、その特別な塩と粉のショウガひとさじずつのみを入れるだけで、こんなにも野菜とその汁が甘くて美味しく食べられるなんて事、今まで生きてて考えた事もありませんでした。


”焼く”行為はやってはみたけど今の自分には少々ハードルが高いので、早々にもうするのは止めようという事になりましたがw GW前からは、野菜、肉等もちょっと高いけど全て無農薬・有機などといった体に安心なものだけを注文で入手するようになりました。今のこの”煮る”のみの自炊、何度か飽きかけてるけど、今のところまだなんとか続けられています。そして、この自炊により、添加物・調味料を極力抑え基本その素材のみで食べ、できるだけ体にいい安心なものだけを体内に摂り入れるという今のこの食生活が始まってから、体の調子も中から明らかによくなっているのが分かるので、できる限り続けたいと思っています。あれだけ毎日食べていたお菓子も今は買い込んで置いていても、気付いたらまず手を付けなくなっていました。とにかく体と頭が、添加物など体によくないものを多く含む食べ物をあまり好まなくなっているようです。Ricardo達がよく、モンサントが、とか、食べ物だけでなく体にいいもの悪いものの事、すごく教えてくれてました。今このライフスタイルを送るようになって、その言葉が以前よりもよく理解出来るようになってきているようです。

そしてこの自粛以来、嬉しい事に人生で一番充分寝ています。特に忙しくなると誰にも負けないぐらい寝ない生活を送り続けていたのを、特に自粛最初の頃は好きなだけ寝るようにしていました。これもまた人生でおそらく初めての日々でした。

また、2016年のあの耳の大怪我以来、耳への圧力がよくないので止めておかなくてはいけなかった強度の高いトレーニングをここに来てようやく再開できるタイミングにもなっていたので(ここまで長かった)、今基礎の部分から体を作り直しているところです。こちらも日々自分でその効果を感じる事ができるのですごく楽しい。腕立て一つから違う意識でやるようになりました。

時間のあるこの機会に、家にあるレコードも全部一度整理を始めています。不要と思われるレコードは処分しようと思っているので、1枚1枚、表も裏も全曲を聴いています。すると、買ったその何年もの前の時点では全然良くないとメモされていた曲が、今聞くと実はすごく良かったり!要はその当時はまだ耳が肥えてなかったという事。自分が成長した事でやっとその良さが分かったんだと思うのも、日々の小さな喜びの一つになっています。まずはリビングを占領してるここのヤツからやっつけないと。。この作業も果たしていつ終わる事やら。


そして、何より一番大きく大変な事が、今住んでいるこの家の中の整理。今居るここは生まれた家で、それこそ結構昔からのたくさんの物を整理しようとしています。これが実際本当にものすごい量の事で、これまでの自分の人生の中で間違いなく最大規模の片付け。何年も前からいつかやらなきゃやらなきゃと思い続けてきて全くできなかった事。1ヶ月や2ヶ月で終わる量の話ではなく、これはコツコツやっていったとしてもおそらく1年かかる事だと思います。

家等の整理が終わったら、パソコンの中の整理、曲の整理などへも移行し、できる事全部手を付けたいと思ってます。僕の性格からして、そうしたらその後、今よりも格段に快適な生活になるのがハッキリと分かっているので、大変ではあるけど今から色んな事が楽しみで少しずつ取り組んでいます。

毎年、1年のうち何ヶ月も海外を旅し、帰国して日本に居る間はその間隙を縫って出来うる限りのパーティーを行う生活。そこからさらに追われ、なんとか時間を捻出して以前のこのRAHA’s Eyesを書くのに追われる(笑)等々で1年は過ぎて行き、それが整理され終わり切っていないようなうちにまた次の渡航シーズンが始まってしまう、というパターン。これでは、家の整理も自分の内外の整えなども、正直充分にできる訳がありませんでした。今、4月、そして6月になっても海外に行かないである意味済んで過ごしている自分自身を見て、どこか逆に新鮮でホッとしているような自分もいるような気がします。そもそも、何もなければ今年はもう日本に居ないはずでもあったのですが。。

僕の場合、毎日自分の顔を鏡で見た時に、その表情で心身のコンディションの善し悪しが分かります。みんなもそうだと思いますが、難しいのはとにかくマインドですね。4月とかは日によってあまりよくないんだろうなこれは、という日もしばしばありましたが、ある程度それに慣れてコントロールも利くようになってからは相当安定できていて、多少のアップダウンはあるものの、特にここ最近はずっといい調子を保てているのではと思います。

しかし、生活習慣を完全に見直して、、と言っても、早寝早起きだけは自分にはやはりできないようでした。最初のうちはそれこそ昼前に起きて夜は2時~4時には寝て、というのを数日続けられたけど、やはり無理は無理。4時に床に就けた日は自分を大いに褒めてやる、というラインに落ち着き、最近はもうほぼ6時過ぎ、というのが再び定番化しています。それでも晴れている日は暑い太陽の下、庭でエクササイズしつつ日焼けしたいので、無理してでも午前中から起きていますが。

そして一番の大敵は際限なくダラダラしてしまう事ですね。そうなる時の自分の大抵の原因は分かってる。ネット。同じな人多いと思いますが、Twitterを長くずっと見続けてしまう時はよくないサインですねw あれはある種の麻薬だ。

ともかく、このStay Homeという事態が結果僕に引き起こした、自分の体を根本から少しずついい方に戻しつつ、そのできた時間を使って生涯通して溜まってしまっていた事を整理して端から順に片付けていく、というこの行動の実践は、今までの年間行動パターンのままでは現実にはおそらくもう死ぬまでやれる事は叶わなかったであろうと思われる事で、今のこの日々のスタイルが、僕の中であまりにこれまでの人生と違っていて新鮮で逆に少し気に入っているところもあって、個人的にこれをまだもう少し続けておいてみよう、という事になっています。元に戻すことはいつでもできるだろうけど、一度緩めたものをまた規則正しく律する事が僕の性格からしてすごく困難な事だというのを自分で分かっているので。また、この仙人的な生活をずっと続けられるわけもない事も分かっているので。


それにしてもこの間、実に多くの変化が起こりましたね。僕は会社員ではないので毎日会社に出勤するという事はなく、また電車に乗る事もないのでその辺の機微は分かりませんが、周りの声では、出勤制限での家でのリモートワークによって自分の時間も以前より増えたというような、それ自体は悪い要素ばかりではないような意見も聞かれれば、その一方で、特に街の飲食店においては、非常に多くのお店が閉店を余儀なくされてしまいました。創業何十年といった老舗・名店も多くこれに含まれ、こんな事がなかったらこういった事態は起こり得なかったのにと、自分を含め大きな悲しみと世の中の悲哀といったものを強く感じさせられてきています。休業要請が全面解除されたからと言って今後すぐに軌道に乗るのかと言えばやはりそうではなく、この社会全体の経済が元に近い状態に戻るのにはかなりの時間を要しそうで、とにかくここから我慢強くやっていくしかないようです。

この夏のfestivalもそのほとんどが中止・延期となってしまいました。フジロック、Labyrinth、、。秋以降にしてもやはり現時点ではあまりにも先行きの見通しができなさ過ぎます。


海外に目を向けると、この自粛期間に世界でも色んな事が起きています。特に僕らの友人周りの世界では(国外)、コロナだけでなく何故だかあまりにも多くの事がこの短期間に起こり過ぎています。友人の不幸、理解しがたい逮捕、そして世界的なうねりとなっているBlack Lives Matterもそのうちの大きな一つで、Berlinでは6/5のAlexanderplatzのデモに15,000人が集まりました。


また、今のこの状況によってクラブシーンの脆弱さが浮き彫りにされた形で、ヨーロッパでは仲間達がこのシーンの大きな団体を作ろうと動いています。いい方向に行くといいです。

ベルリンでは、クラブはGardenのある店は現在は昼間だけその外だけ開けてやっているとの事です。しかしあくまでもビアガーデン・レストランの体でダンスは厳禁。基本的なクラブの再開は、まずは7/31まで禁じられています。そして、クラブへのクラウドファンディングが、まさかのあの各名店でもそれぞれついに始まってしまったとは、、という状況となっています。悲しい。。でも人自体は、聞くとみんな元気があり余ってピンピンしてるみたいです。


イビサの話しを聞いてきたのでご紹介します。

島では、ひと月前までは島自体を閉鎖してよそからの人が全く入って来ないように封鎖していました。それで友達も島の自分の家に長い事帰れなくなっちゃってた。でもそれによって島内の感染者は表向きか分からないけどゼロになったらしく、これを書いている今現在は居住者など許可証を持つ人だけが入島を許可されています。そして来週だかからは他国からのツアーリストも解禁されるそうで、これが心配の種でもあり、他の国・地域からの渡航者の全員が無感染という事があり得るのだろうか?と本当に思ってしまいます。あの島の中で仮にコロナに罹ってしまった場合、島の医療体制はあまりにも不安過ぎるものなので(2016年に僕自身が耳の大怪我をした時にも船で8時間かけてまで信頼できる病院のあるBarcelonaにわざわざ行ったぐらいだから)、果たして大丈夫なのだろうか?甚だ心配です。

でもイビサのスペイン人の人達、みんな超楽天的だって。全然平気でしょう、とみんな言ってるらしい。スペイン本土あれだけヤバい事になったってのにね。やはりこの辺がラテンの外人という事なんでしょうか。
そして現地に住んでいる僕の日本人の友達がマスクをしていると、ものすごくダサいと言われるそうです。イビサでは誰もマスクしてないって。彼らはとにかくマスクが文化的に大嫌いみたいです。

ちょっと前までは、大きな幾つかのパーティーはこの夏数度行われるという方向にもなってて、島のみんなは楽観視していたらしい。少し前には、AmnesiaなどもそのClosing Partyの前売りチケットの発売を始めもしていたって。7/15だかからはPachaとDestinoだけはとにかくオープンすると決まっていたらしい。

しかし、、6/17には、州政府(?)からイビサでは今シーズン全てのクラブがオープンをする事を禁じられた、という決定的なニュースが。イビサまでがシーズンいっぱいクラブを開けないって事になるとはさすがに思わなかった。遅くとも8月からはできるだろうってみんな思っていました。
https://mixmag.net/read/ibiza-clubs-will-not-open-in-2020-news

だけど、今年はクラブがやらないとしても、その分みんな完全にVilla Partyにシフトチェンジしているらしい。なので、従業員もみんなかき集められ、ウエイターもセキュリティーも。なのでクラブスタッフはみんないつも同様に忙しいと。そして、Villaの方がチップとかも多くもらえるからそっちの方がいいとすら言ってるってw そういったヴィラパーティーはもちろん裏で警察にお金が払われている。
ウエイター達は例年の比でないたくさんのヴィラパーティーの雇用のbookで予定一杯で、みんな例年以上にすごく忙しいって。

Ibizaのお金持ちはこのコロナで何も困っていない。彼らは収入が特に減ってもいないし、むしろこういった時に株等で資産をグッと増やしている人も多い。彼らは封鎖していても島にもプライベートジェットで来れている。

お金持ちを相手にしている高いレストランとかは、だから特に困っていない。そういった店は繁華な中心地から離れているし。大変なのは、Playa den Bossaなどと言った、多くの若い客を相手にしたエリアのお店。そういう若い客はお金がない層で、今回の影響をどうしたってモロに受けている。クラブも開かないとなるとそういう人達はやはり相当に減ってしまうだろう。

一方で、2月くらいから海に入る事も禁じられていたため、誰も入っていなかったので今海がビックリするほどきれいだそう。TalamancaやPlaya den Bossaのような街から近いところにあるビーチでも、まるでFormentera(Ibiza島からフェリーで行くもっと自然が残った島)のようだって。地球の自然にとって、やっぱりとにかく人間が一番の害だと言うことをつくづく再認識させられる。


などなど。


自分の中では、この状況では正直今年いっぱいはもう無理して海外行かなくていいかなという気がしてます。ビクつきながら行っても楽しめないし。秋以降で状況がすごくいい方に変わればまた別の考えも出て来るかもしれませんが。。今年の夏はヨーロッパに行く代わりに、日本の山に1ヶ月ぐらい籠もって過ごしたいと思っています。これはこれでずっと長い事やりたくてもできなかった事なので、今このタイミングの今年しかできない事かなと思っています。


では皆さん、長くなってきたのでまた引き続き。近いうちにクラブでお会いできたらいいですね。1日も早くもっと全面的に収束に向かってくれる事を切に願っています。


僕がBeat In Meでやっているようなルーマニアン・ミュージックに興味がある方に向けて、この自粛中の4月末から、昔のルーマニアンハウス(懐かしい響きw)関連のbasicな曲を、Twitter上で毎日1曲ずつ紹介する取り組みを行っています。このジャンルに不案内だった方でも1年もちゃんと付いてきてくれればそこそこ流れが分かるようになるのではと思ってまとめています。復習の意味も兼ねて皆さん是非ご覧下さい。




最後にもう一つ。こちらは、以前からどこかのタイミングで紹介したいなあと思っていた、2007か8の若きRareshのVideoインタビューです。英語ですが、そこまで難しくはないと思うのでなんとか聞き取って解読してみて下さい。自分のかける音楽についてもすごくいい事を言っていますよ。彼が音楽を本当に心から愛している事がとてもよく伝わる、非常にポジティブな気持ちにさせてくれる動画だと思います!
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